Red Hat on Red Hat
Red Hat の事業は Red Hat 製品の上に成り立っています。
Red Hat は、お客様と同じ理由で、つまりビジネス上の課題に真正面から取り組むために、社内でも自社製品を使用しています。
自社のテクノロジーで卓越した運用を実現
これまでもそうでしたが、Red Hat の事業は Red Hat 製品の上に成り立っています。Red Hat 自身が厳しい目を持つ顧客となって製品を使用しており、この役割を果たすのは重要だと考えています。Red Hat は、ビジネス上の問題解決と新たな機会創出の観点から、製品をお客様と同じ方法で使用することを重視しています。Red Hat では、26 個のコア製品のうち 19 製品 (Red Hat® Enterprise Linux®、Red Hat OpenShift®、および Red Hat Ansible Automation Platform を含む) をプロダクション環境で実行しています。これらのソリューションは Red Hat 自身のデジタル・トランスフォーメーションを推進しています。ここではその方法を紹介します。
どの IT チームにも言えることですが、私たちの取り組みも一筋縄ではいきませんでした。取り組みを通じて得た最も重要な知見は、テクノロジーに文化とプロセスを適応させると英断したときこそ、テクノロジーのメリットが最大に発揮されるということです。IT 最適化、アジャイル・インテグレーション、クラウドネイティブ・アプリケーション開発、自動化という課題は、世界中の他の IT 部門の課題を反映していると理解しています。Red Hat 製品をどのように実装してどのように使用しているかという Red Hat 自身の事例が、お客様の実装と優れた運用体制の達成に生かされることを望んでおります。
Red Hat の IT 部門は最近、インフラストラクチャをマルチクラウドからハイブリッドクラウドへと切り替えました。この変更と、この変更がお客様にもたらすメリットについて、CIO の Mike Kelly (マイク・ケリー) がブログ記事で詳しく紹介しています。
私たちが歩んできた道
ほんの数年前までは、Red Hat も皆さんと同じ状況でした。Red Hat の IT 部門が Red Hat OpenShift を採用してハイブリッドクラウド・インフラストラクチャに移行した方法をご覧ください。
組織と文化
Red Hat の IT チームは、ハイブリッドクラウド・インフラストラクチャに移行するには、組織面と文化面での変化が必要になることを認識していました。「迅速なデジタルデリバリー」チームを構成するには、プロジェクトチームからプロダクトチームへの変化、スキルの進化、提供能力の強化などが必要でした。
一般的なプロセスとツール
ハイブリッドクラウドへの移行は 2017 年から始まりました。当初はマルチクラウド環境でしたが、運用の改善、標準化と自動化、データの移動性、コンテナ、API により、ハイブリッドクラウド・インフラストラクチャへと進化しました。
インフラストラクチャの進化
開発者から見たクラウド環境が同一になるようにするため、さまざまなクラウドのインフラストラクチャの違いに対処しました。違いを抽象化することで、Red Hat のアプリケーション・ライフサイクルにつながる共通インフラストラクチャ・サービスを作成しました。
私たちが目指す先
Red Hat OpenShift は Red Hat の IT 戦略を方向付ける重要な鍵となりますRed Hat OpenShift への転換はまだ始まったばかりですが、製品の進化に伴い、Red Hat内で導入および利用する範囲も広がっていきます。ここには、将来のビジネス問題を解決し、確実にお客様の課題解決に役立てるという意図があります。
イノベーションを実現する
Red Hat の IT 部門は Open Innovation Labs 研修に参加し、Red Hat コンサルティングと共同で課題の分析を行って、新しいハイブリッドクラウド・インフラストラクチャを構築しました。この取り組みによって作業を活発化させ、成功するために適切な人材を確保することができました。