最近の S&P Global Market Intelligence 451 Research レポート「統合型自動化プラットフォームの価値」によると、調査対象企業の 28% が、自社では 50 - 100 以上のツールを使用しているものの、それらがシームレスに連携していないと回答しました。こうした 「do it yourself (自分たちで何とかする)」という考え方に起因することが多い、互換性のないソリューションの広範な導入は、ツールの乱立という深刻な問題を引き起こす可能性があります。その結果生じる相互運用性の欠如は、イノベーションを直接阻害し、データから得られるインサイトを断片化し、最終的にはAI ソリューションの効果的な提供を損なうことになります。
自動化と AI の相互依存性が高まるにつれ、システムは情報を一貫性を持って交換できる能力を備えていなければなりません。この重要なニーズは、ツール間の「データとワークフローの両方の双方向交換」を通じてセルフサービス機能を実現する「プラットフォームエンジニアリング(PE)」を直接指し示しています。統合型自動化プラットフォームは単なる利便性ではなく、AI の開発とデプロイメントのための戦略的な基盤なのです。
1.現在の状態を評価する
少し時間を取って、現在の自動化の成熟度を評価してみてください。
- ネットワーク、セキュリティ、クラウド、インフラストラクチャなど、さまざまな領域にわたる手動の反復作業によって、IT 運用が停滞していませんか?
- IT 運用、DevOps、SecOps、ネットワーク運用、各事業部門などの異なるチームが、一貫性のない自動化ツールやプロセスに苦慮し、サイロ化や非効率性を招いていませんか?
- 現在の自動化は断片化しており、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境全体での拡張や一貫性の維持が困難になっていませんか?
- 自動化への取り組みの ROI を正確に測定し、自動化によって最も大きな時間とコストの削減が見込める分野を特定できていますか?
- AI などの新興技術を IT 運用に統合するための明確な戦略はありますか?自動化の基盤は、こうした取り組みを真にサポートできる準備が整っていますか?
2.ビジネスケースを構築する
次の課題は、統合プラットフォームの価値をステークホルダーや意思決定者に効果的に伝えることです。堅牢なビジネスケースを構築するには、単に必要性を述べるだけでなく、具体的なステップとデータに基づいた論拠が必要です。
何もしないことによるコストとツールの乱立を定量する:生産性の低下や手作業など、断片化された環境を維持することによる経済的影響を詳しく説明します。S&P Global Market Intelligence 451 Research のレポートによると、企業の 28% が 50 - 100 以上の統合されていないツールを使用しており、相互運用性における重大な課題が浮き彫りになっています。
具体的なメリットを定義し、測定する:統合プラットフォームが、手作業のプロセスを削減し、ツールを統合することで、どのように効率向上とコスト削減につながるかを概説します。Red Hat Ansible Automation Platform の automation dashboar は、自動化計算ツールを使用して、時間とコストの節約という観点から、自動化の取り組みがもたらす総価値を追跡し、測定します。 とくに、S&P Global Market Intelligence 451 Research によると、統合 IT 自動化プラットフォームを導入した企業の 54% にとって、効率性と生産性の向上は主な推進要因となっています。
明確な ROI と戦略的との整合性を示す:明確な投資対効果 (ROI) 分析を提示します。Ansible Automation Platform の automation dashboard を活用すれば、時間の短縮、プロジェクトの成功率、ROIといった主要指標を監視し、自動化による効果を証明するとともに、ステークホルダーに対して成果を明確に示すことができます。統合的なアプローチは、迅速なデプロイメントや一貫性の向上など、具体的なビジネス上のメリットに直接つながり、これらは AI 導入に向けた準備において極めて重要です。
3.適切なプラットフォームを選択する
AI による自動化が進むにつれ、Ansible Automation Platform を活用した堅牢なポリシー適用アプローチを導入することが重要となります。この戦略により、AIOps に効果的な安全策が講じられ、運用を定義されたビジネス上の枠組み内に留めることができます。イベントが発生して可観測性ツールがトリガーすると、ポリシー適用機能によって、実行されるアクションが設定されたポリシーに準拠しているかどうかが自動的に検証されます。矛盾が検出された場合、プロセスは一時停止し、人間の意思決定者に判断を委ねます。これにより、ユーザーは、自動化がビジネスポリシーや規制要件に沿って一貫して実行されていることを確信できます。
4.段階的なアプローチを採用する
プロアクティブな自動化の代表例は「Event-Driven Ansible」であり、手動による介入なしに即座かつ自動的な対応を可能にします。AI や可観測性ツールは監視役として機能し、Linux や Windows のサービスエラーなどの重大なイベントを Event-Driven Ansible に通知します。その後、事前に定義されたルールブックが、多くの場合 AI と連携して Ansible Automation Platform を活用し、問題を診断して解決策を決定します。これにより、ダウンタイムを削減することで明確なコスト削減効果をもたらします。Playbook はさらなる分析のためにデータを収集し、一貫性の向上や AI 導入に向けたより強力な基盤などの、具体的なメリットをもたらします。
5.成功を測定する
新しいプラットフォームまたはシステムを実装する際は、その価値を実証することが重要です。ここでは、自動化の成功を測定するために考慮すべき主要業績評価指標 (KPI) をいくつか紹介します。
- 自動化ワークフローの構成と保守にかかる時間の短縮:プロビジョニング、構成、および継続的なコンプライアンス対応を自動化します。
- 応答時間の短縮:とくにインシデント対応や修復において、ビジネスニーズに対するチームの応答時間は短縮されましたか?
- リスク態勢の改善:セキュリティの盲点は減少しましたか?脆弱性の修復は迅速化されましたか?
- AI 導入の容易さ:AI を運用に統合する際に、自動化基盤は安定していて、準備は整っていますか?
統合された自動化および AI プラットフォームに向けてこれらの戦略的なステップを実行することで、IT の未来を受け入れましょう。IT の潜在能力を最大限に引き出す道は、今ここから始まります。
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その他のリソース
執筆者紹介
Harper Buete is a Product Marketing Manager for Red Hat Ansible Automation Platform. She joined Red Hat in June 2025.
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