自動化によって IT 戦略から予期せぬ事態を排除する

組織のテクノロジーに関する適切な決定を下す責任がある場合、良いサプライズとは計画した上で起こるものだけです。自動化戦略こそが、サプライズを誕生日のみにとどめ、IT の世界から遠ざける助けとなります。

移行、導入、運用のいずれの場合でも、十分に考え抜かれた自動化戦略により、時間とコストを節約し、回復力とセキュリティを強化できます。予測可能性は不可欠です。テクノロジーは、革新、創造、差別化のための新たな機会を常に提供しています。「幸運は勇敢な者を好む」という格言に賛同するか、「幸運は準備を整えた者を好む」ことに賛同するかにかかわらず、自動化は、勇敢であり、周到に準備できた状態でいるのに役立ちます。

私は意図的に「自動化戦略」という用語を使いたいと思います。自動化を単なる「戦術」として位置付けるなら、自動化の価値を十分に発揮することはできません。戦術であれば、あるチームが 1 つの移行を完了するためであったり、単一のデプロイメントについて Day 2 オペレーションを実行するために自動化を導入する場合などに限られます。

自動化戦略では、自動化プラットフォームを活用し、それをビジネスプロセスとして運用します。Red Hat の自動化を使用する組織には、これを一種の共通言語として使用する機会が開かれ、統合されていない IT チームを連携させ、より優れたスキルを最適化し、より効率的なデプロイメントや回復力の強化を実現できます。また、オンプレミスからパブリッククラウド、エッジに至るまで IT 環境全体をカバーし、テクノロジーとワークロードの混在による複雑性を軽減します。

Red Hat Ansible Automation Platformが The Forrester Wave™: Infrastructure Automation Platforms (2024 年第 4 四半期) でリーダーとして選定され、戦略カテゴリにおいても最高得点を獲得したことは、非常に大きな意味を持つと考えています。このレポートによると、Red Hat は、インフラストラクチャ・プロビジョニング、構成管理、コミュニティへの関与、ビジョン、イノベーション、パートナー・エコシステムなど 10 の基準で最高得点を獲得しました。

Ansible Automation Platform を使用する組織は、セキュリティが強化された、テスト済みの信頼できるエンタープライズ製品を利用できます。運用上のギャップや非効率性に対処するとともに、組織は競争力を維持し、リソースを解放できるため、より価値が高く、より革新的な活動に集中することができます。

テクノロジーとツールは変化するため、自動化をプラットフォーム戦略として構築する場合は、他のプラットフォームと同様に、そのプラットフォームの有用性がテクノロジーの進歩にも耐え得るものであり、かつそれ自体が進化し続ける必要があります。私たちに必要なのは、発見、セキュリティ、ID 関連のツールを選択し、場合によってはこれらを選択し直し、新しいハードウェアやネットワークコンポーネントを組み込むための柔軟性です。Red Hat のオープンソース開発モデルは、最新のテクノロジーとツールに対応しつつ、企業のニーズに合わせたエクスペリエンスを創り出す上で重要な役割を果たします。

さらに AI は、コード支援によって自動化のデプロイを容易にする機会をもたらし、イベント駆動型の自動化ワークフローにインテリジェンスを加えます。これらの機能は、理想的にはプラットフォーム自体の中で進化していくことでしょう。適切な自動化プラットフォームを使用すると、Day 0 から Day 2、Day 2000 まで、新しいテクノロジーを容易に、かつ確実に試行し、導入することができます。

包括的な自動化戦略のメリットを得るには、IT チームと環境を含む全体像を見渡せるリーダーが大胆な決断を下す必要があります。私がよく目にする課題の 1 つは、リーダーシップの役割が必ずしも明確に定義されていないことです。たとえ定義されていても、自動化は範疇外にされている場合があります。ここでも、幸運は勇敢な者を好みます。適切な監督権限を持つリーダーが自動化戦略を推進すると、コスト削減を管理し、AI への優先的投資を調整し、新しい規制要件に対応し、スキル不足の課題に対処するために自動化戦略を活用することができます。

テクノロジーが単純化されることはありません (もっとも、それこそがテクノロジーを刺激的で影響力のあるものにしているのですが)。しかし、テクノロジーの管理をより容易なものにすることは可能です。

業界の評価に加え、さまざまな組織が自動化によって業務上の課題を戦略的な機会へと転換しているのを見ることができるのは、個人的にも大きな励みになっています。自社の自動化戦略を検討する際には、『The Forrester Wave™: Infrastructure Automation Platforms (2024 年第 4 四半期)』で価値のある知見を得ていただければ幸いです。

The Forrester Wave™：Infrastructure Automation Platforms の詳細

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Forrester は、その調査発表に含まれるいずれかの企業、製品、ブランド、またはサービスを推奨するものではなく、また、そのような出版物に含まれる評価に基づいていずれかの企業やブランドの製品またはサービスを選択するように助言するものではありません。情報は入手可能な最良のリソースに基づいています。見解はその時点での判断であり、変更される場合があります。Forrester の客観性についての詳細は、こちらをご覧ください。

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