企業には、ミッション・クリティカル・アプリケーションを実行して開発者が簡単にイノベーションを実現できる、弾力性の高いアプリケーション・プラットフォームが必要です。必要に応じて柔軟にスケーリングし、厳格な法的コンプライアンスやセキュリティ・フレームワーク内で運用する必要があります。また、当然ながら、運用コストを低く抑えつつ、これらすべてを実現する必要があります。
Red Hat には、最新のインフラストラクチャおよびアプリケーション・プラットフォームを提供し、ビジネスの成長に必要な拡張性および弾力性を推進できるように設計されたソリューションがあります。自動化の構築に必要なツールの多くを提供でき、継続的に発生する保守コストを抑えることができます。これにより、環境が一貫性を保ち、ポリシーに準拠するのに必要な設定管理も提供されるため、二重の利点があります。
図 1 - ミッション・クリティカル・アーキテクチャの図
このような課題に対応するために設計された Red Hat アーキテクチャを見てみましょう。
インフラストラクチャ・クラスター
この「OpenShift on OpenShift」をソリューションは弾力性が高く、障害から短期間で復帰できます。また、このソリューションはベアメタルの Red Hat OpenShift インフラストラクチャ・クラスターから開始します。
図 2 - インフラストラクチャ・クラスターのスキームの図
インフラストラクチャ・クラスターは、ラックスイッチ上にあるペアにデュアルホーミングした単一のサーバーラックを指します。ベアメタルの OpenShift インストールは、コントロールノードと、ワーカーノード 3 つずつで構成されています。ワーカーノードは、アプリケーション・ワークロードをホストしない代わりに、 OpenShift Virtualization を使用して仮想マシンをホストし、テナントの OpenShift クラスターをホストします。
テナント・クラスター
図 3 - テナントクラスターを含むスキームの図
複数の OpenShift クラスターは、インフラストラクチャ・クラスターの仮想マシンで実行します。各テナント・クラスターの仮想化コントロール・ノード 3 つが、別個のインフラストラクチャ・クラスターで実行されます。クラスター・トリプレットで実行される複数のテナント・クラスターを使用することで、障害時の問題を分離できます。アプリケーションの実行さきであるテナント・クラスターのベアメタル・ワーカーノードは、アプリケーション・チームにより提供できます。こうすることで、アプリケーションのサイジングを最適化して、要件により良く対応できます。
自動化
厳密な GitOps デプロイメントストラテジーでは、クラスターのデプロイと運用をコードですべて行うため、このストラテジーを活用すると、ソリューションを必要に応じてスケーリングできます。また、障害時の復旧までの時間を短縮し、リビルドによりアップグレードにかかる時間を抑えることができます。
自動化のデプロイメントは、 Red Hat Ansible Automation Platform を使用するとスムーズです。設定の更新は外部の依存関係など (dhcp、dns、bgp、IDM など)、すべて API 経由で行われます。Ansible Automation Platform ですべて自動化できます。
設定管理は、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes で行います。このソフトウェアで、一貫性を確保するとともに、ポリシーに準拠し、小規模な Site Reliability Engineering (SRE) チームで大規模な環境を管理できるようにします。
ソリューション全体で、多数の方法で Site Reliability Engineering (SRE) チームの負荷を軽減できます。このソリューションは、1 つのペインを構築することで管理を簡素化し、リビルドやより弾力性のあるアプリケーション設計でダウンタイムゼロのアップグレードができるようにし、デプロイメントを迅速化しつつ、すべて一貫したアプリケーション・デプロイメントを行うことができます。
まとめ
自動化や GitOps プラクティスに加え、この高可用性のアーキテクチャを活用し、保守コストを削減し、アプリケーションの最新化、イノベーションを実現するより弾力性のあるプラットフォームを提供します。Red Hat のお客様が当ソリューションをどのように活用されているかに関する詳細は、この アーキテクチャ 全体をご確認ください。
執筆者紹介
Chris Henderson is a Senior Technical Marketing Manager on the Red Hat Architecture Team. In his time with Red Hat he has filled a variety of technical roles working with customers across a broad swath of industries.
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