Red Hat Satellite 6.18 の一般提供 (GA) が開始されました。AI やシステムの監視および管理に関する新機能が搭載され、IT 運用の効率化と Linux 管理の単純化を実現できます。このリリースは、オンプレミス、ハイブリッドクラウド、パブリッククラウドの各環境にわたって統合管理ソリューションを提供するという Red Hat の取り組みを継続し、発展させたものです。
Red Hat Satellite 6.18 の主な更新内容は 3 つの分野に焦点を当てています。すなわち、AI を活用したツール、システムの健全性、コンテンツ管理機能です。
オフライン AI で効率向上を達成
Satellite 6.18 には、Linux 管理を効率化するために設計された、AI を活用する新機能が導入されています。これらの機能の目的は、経験レベルに関係なく、すべての IT プロフェッショナルの効率性を向上させることです。
テクノロジープレビューとしてリリースされた新しいモデルコンテキストプロトコル (MCP) サーバーにより、自然言語を使用して Satellite に情報をクエリできます。そのため、特定のクエリ構文や多大な手作業が不要になります。MCP サーバーに接続された MCP クライアントへの自然言語クエリを使用して、パッチ適用要件に関するレポートの生成、パッチの分類、リストの環境別フィルタリングを効率的に実行できます。
2025 年初頭にリリースされ、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 10 に初導入されたコマンドライン・アシスタントは、コマンドラインから直接、自然言語で回答を提供します。Satellite 6.18 には、開発者プレビューとして提供されているオフラインバージョンのコマンドライン・アシスタントが含まれています。このオフライン・コマンドライン・アシスタントはパッケージ化されてコンテナとして実行され、外部ネットワーク接続を必要とせずにローカルクエリを実行できます。クラウドへのアクセスが制限されている政府、金融、産業用制御などの組織にとって特に有益です。
オンプレミスでの拡張管理機能
Satellite 6.18 は、切断された (「エアギャップ」) 環境に Red Hat Lightspeed (旧称 Red Hat Insights) の価値を引き続き提供します。これらのサービスは、RHEL 環境を評価することで、脅威のプロアクティブな特定と修正、機能停止や計画外のダウンタイムの回避、潜在的なコンプライアンスやその他のリスクの軽減に役立ちます。
以前テクニカルプレビューとして 2025 年 5 月にリリースされたアドバイザーサービスの一般提供が開始されました。このアドバイザーサービスは、RHEL インフラストラクチャの健全性評価に関する幅広い機能を提供し、可用性、安定性、パフォーマンス、システムセキュリティという 4 つの主要な分野をカバーしています。今後のメンテナンス期間での実行が推奨される変更の計画に役立つ情報とコンテキストが得られるため、潜在的な問題の優先順位付けを改善できます。
また、脆弱性対策サービスがテクノロジープレビューとしてオンプレミスで利用できるようになりました。この脆弱性対策サービスは、単なる脆弱性スキャナーではなく、共通脆弱性識別子 (CVE) データベースのアラートの確認やトリアージなど、Red Hat のエキスパートの知識を使用して、脆弱性や指定された脅威に対してリスクのあるシステムを特定できるよう支援します。CVE ID、説明、公開日、重大度、CVSS スコアなど、CVE に関する詳細情報は、Satellite サブスクリプションを使用してオンプレミスで確認できます。
サブスクリプション・レポートの改善
Satellite 6.18 には、データ収集とレポート作成に関する改善が含まれています。これにより、ホストデータを Red Hat Lightspeed にアップロードする際に、最小限のデータコレクションを使用するように Satellite を設定できるようになりました。この最小限のレポートでは、ホスト名、IP アドレス、インストール済みパッケージが除外され、サブスクリプションサービスを強化する最小限のペイロードのみが含まれます。また、foreman_rh_cloud プラグインを使用してローカルレポートを生成し、Red Hat Hybrid Cloud Console に非同期で送信することもできます。
コンテンツ配信の最適化
Satellite 6.18 の新しいコンテンツ管理機能により、複雑な環境、オフラインの環境、または地理的に分散した環境での RHEL インフラストラクチャの管理が容易になります。Satellite を使用すると、RHEL 10、RHEL のイメージモード、Flatpak などの先進的なコンテンツタイプのサポートにより、オンプレミス、ハイブリッドクラウド、パブリッククラウド環境間で一貫した管理が可能になります。
6.17 で導入された Flatpak サポートに基づいて、Satellite 6.18 は WebUI サポートを提供するようになりました。これにより、基盤となるプログラミング言語、ビルドツール、ツールキット、フレームワークに関係なく、ソフトウェアをデスクトップ・アプリケーションにプロビジョニングするための単純化されたソリューションが提供されます。
コンテンツのローリングビューにより、同期されたコンテンツがすぐに表示されます。従来のようなコンテンツビューの公開やプロモーションは必要ありません。コンテンツが利用可能になると Satellite Server に同期され、最新のコンテンツがローリングビューに表示されます。
コンテナアクセスに対する証明書のサポートにより、RHEL システムが登録されると、Satellite コンテナレジストリへのアクセスが自動的に提供されます。
詳細について
Satellite 6.18 は今すぐご利用いただけます。詳細については、ドキュメントをご覧ください。
リソース
適応力のある企業:AI への対応力が破壊的革新への対応力となる理由
執筆者紹介
Mary is a Product Marketing Manager for Red Hat Enterprise Linux. Her focus is RHEL management, and she is a subject matter expert on both Red Hat Insights for RHEL and Red Hat Satellite. Prior to Red Hat, Mary worked as a Product Marketing Manager in the startup world.
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