ここ数年、仮想化業界は大きな変化と課題に直面しています。 お客様は、AIと新たなインフラストラクチャの急速な台頭やサプライチェーンの圧力に適応しながら、仮想化プラットフォームの再評価を迫られています。

これほど混乱した状況にあっても、テクノロジーリーダーと仮想化の管理者は、予算の制約内で重要なワークロード、データベース、アプリケーション、および仮想マシン (VM) を管理する必要があります。仮想化インフラストラクチャの今後の展望についてお考えなら、Red Hat OpenShift Virtualization こそがその答えと言えます。この戦略的な進化は、将来に向けたVM、コンテナ、AI のプラットフォームとして機能します。 

Red Hat は過去 1 年間で、マルチクラスタ管理、インテリジェントな負荷分散、メモリー・オーバーサブスクリプション、高度なネットワーキング、エンタープライズ・ストレージ、オペレーティングシステム (OS) の多様性、高パフォーマンスのアプリケーション、包括的なセキュリティなど、組織が日常的に依存する必要のある機能を提供してきました。Red Hat は単にこれらの機能を構築しただけではありません。組織がこれらを本番環境に正常に移行できるよう支援してきました。実際、これらのお客様のうち 20 社以上このページは、英語でご利用いただけます (日本語 ではご利用いただけません)が、Red Hat Summit 2026 でプレゼンテーションを行う予定です。この勢いを支えているのは、劇的に拡大したパートナーエコシステムであり、ストレージ、バックアップ、VDI、クラウド、データベースのワークロードにわたって統合されたソリューションを提供しています。  

OpenShift Virtualization は、単なるライセンス費用の節約にとどまらない、将来に向けた戦略的な道筋を提示します。同プラットフォームは、エージェント型のインテリジェンス、オープンソースのイノベーション、統合された DevOps およびアプリケーション・プラットフォーム、すべての主要なパブリッククラウドにおけるハイブリッドクラウド、ダウンタイムのない自動アップグレード、さらにアプリケーションポートフォリオ全体 (VM、コンテナ、AI ワークロードなど) をサポートするプラットフォームを提供します。 

業界の不確実性に対応している組織にとって、OpenShift Virtualizationは将来を見据えた実績のあるプラットフォームです。Red Hat は、Gartner Magic Quadrant for Container ManagementGartner Magic Quadrant for Cloud-Native Application PlatformsForrester Wave Multicloud Container Platform を含め、3 社のベンダーからリーダーとして選出されました。

2025 年 Innovation Award 受賞製品として、OpenShift Virtualization は、お客様が必要とするエンタープライズグレードの安定性を損なうことなく、大規模なロードマップを提供します。仮想化の未来はオープンです。Red Hat は、お客様のベンダーロックインからの脱却を支援します。 

Red Hat Summit 2026 にご参加いただき、最新の OpenShift Virtualization ロードマップ、ライブデモ、新しいパートナーについての発表をぜひご覧ください。 

OpenShift Virtualization の新機能

Red Hat は、過去 1 年間で、管理者のエクスペリエンスを単純化し、ワークロードの可動性を自動化し、セキュリティを強化するための大幅な強化機能を導入しました。

仮想マシン (VM) 管理者向けに設計されたユーザーインターフェース (UI)

新しい管理インターフェースは Kubernetes の複雑さを抽象化し、VMのライフサイクルとインフラストラクチャを管理するための使い慣れたワークフローを提供します。 

  • 仮想化のフォーカスビュー:コンテナの複雑さを除外し、VM のみを表示する単純化された UI。
  • ツリービュー・ナビゲーション:部門、アプリケーション、またはカスタムの階層ごとに VM を整理およびグループ化し、大規模な VM インベントリーによる認知負荷を軽減します。
  • Red Hat Advanced Cluster Management:すべてのクラスタにおけるマルチクラスタ VM ライフサイクル操作を一元管理できる、単一のインターフェースを提供します。ユーザーは、明示的な権限を持つ VM のみを表示し、管理できます。Red Hat Advanced Cluster Management は、単一のプラットフォームから VM とコンテナの両方に対する可観測性と管理機能を提供します。
  • ガイド付きネットワーキング:ネットワークの構成によって複雑さが軽減することができます。
  • Ansible との統合:Ansible Automation Platform UI のネイティブ・インベントリーのサポートにより、既存の自動化スキルを OpenShift VM に直接活用できます。Ansible の Playbook と各種パターンを使用して、VM のライフサイクル、Day 2 オペレーション、およびオーケストレーションを管理できます。

ワークロードの可動性と負荷分散

自動化されたインテリジェンスにより、ダウンタイムなしでワークロードを最適な場所に移動できます。 

  • このプラットフォームは CPU 負荷認識型の再バランシングを可能にしてワークロードを自動的に分散すると同時に、宛先ノード選択を伴うライブマイグレーションや VM ストレージのライブマイグレーションを通じて高度な可動性を提供します。また、クラスタ間の VM ライブマイグレーションにより、メンテナンス時間を不要にします。
  • ライブマイグレーションの制御:アプリケーションの可用性とパフォーマンスの要件を確実に満たすため、厳格なアフィニティルールを使用して VM の移行先ノードの指定と自動コロケーションを行います。
  • ストレージの移行:ダウンタイムなしで VM を異なるストレージクラス間で移動させ、ストレージのライフサイクル管理、新しいストレージのデプロイ、またはレガシーインフラストラクチャの廃止を容易にします。
  • クラスタ間の VM ライブマイグレーション:リージョン、クラウド、データセンターにわたって OpenShift クラスタ間の VM の移行をダウンタイムなしで行い、メンテナンス時間を不要にします。
  • VM の適正サイジング機能:可用性と信頼性を確保しながら、リソース消費を削減します。

高度なネットワーク

  • ユーザー定義ネットワーク:namespace 内または namespace をまたいで分離されたプライベートネットワークを作成し、組織のニーズに合った最適な方法で VM を柔軟に接続できるようにします。

移行プロセスの円滑化

仮想化移行ツールキット (MTV) は、従来のハイパーバイザーからの移行に伴うギャップの解消に役立ちます。 

  • 移行中のネットワークの維持:「ノータッチ」移行を実現するため、ネットワークのインターフェース名と DHCP 設定を維持しながら、ドライバーの切り替えを自動的に処理します。
  • 包括的なゲスト OS のサポート:サポート対象とテスト済み項目に関する明確なドキュメントを提供し、Windows、Linux、レガシーシステムを含む VMware 資産全体を移行します。
  • VM テンプレートのインポート:慎重に作成されたテンプレートを OpenShift Virtualization に直接取り込むことで、移行後のデプロイを加速させます。

最新のセキュリティの基本

Red Hat は「セキュリティファースト」の姿勢を堅持しつつ、規模と密度の面で引き続き業界の基準を打ち立て続けています。

規模、密度、ストレージを重視したパフォーマンス

2026 年のロードマップと今後のイノベーション

2026年半ばのリリースからは、AIを活用した移行、強化されたエッジトポロジー、AIワークロードのためのディープハードウェア・アクセラレーションを優先します。

移行の容易さ

Red Hat は、セルフサービスツールやよりスマートな自動化によって、導入の障壁を下げています。

  • OpenShift Migration Advisor:ワークロードの移行準備状況を評価し、確実な移行を計画するためのテクニカルレポートを生成する、無料のセルフサービスツールです。
  • AI で強化された MTV:Red Hat Lightspeed (旧称:Red Hat Insights ) と専用の MTV MCP AI エージェントの導入により、ハイパーバイザーの互換性の拡張や、ストレージと自動化の改善がサポートされます。追加のプロバイダーにより、ほぼすべての主要なハイパーバイザーからの移行がサポートされるようになります。 

単純化

  • デプロイの単純化Assisted Installer は、ガイド付きの自動化されたエクスペリエンスによって接続済み OpenShift クラスタのデプロイプロセスを単純化し、クラスタのセットアップ時に OpenShift Virtualization を有効化できるようにします。また、非接続環境もサポート対象となります。組み込みのインストール前の検証により、ハードウェアとシステムの要件 (CPU 仮想化フラグ、メモリー、ストレージ、一貫したデプロイメントなど) をチェックし、クラスタのインストール切断などのエラーに伴うリスクを軽減します。
  • 柔軟な VM ライフサイクル:拡張されたテンプレート機能により、OVA 形式のインポート/エクスポート、VM からテンプレートへの直接変換、InstanceTypes またはフルマニフェストを使用した複雑な構成の標準化が可能になります。
  • ノード管理:強化されたノード管理により、ホストレベルのネットワーク構成、ローカルのストレージ・アダプター、マウントされた PV を含む物理インフラストラクチャの統合ビューが提供されます。さらに詳細な情報として、重要な高可用性 (HA) 情報や状況に応じたノード・パフォーマンス・データ、および統合ログも含まれます。

データ保護と障害復旧

  • ストレージに依存しない増分バックアップ:ストレージプロバイダーに関係なく、容量と時間の効率に優れたバックアップを可能にする QEMU Changed Block Tracking (CBT) を利用できます。複数のチェックポイントによってバックアップとリストアの柔軟性が向上し、Red Hat 認の定データ保護パートナーとの統合も可能です。
  • リージョナル障害復旧 (DR):フェイルオーバーおよびフェイルバックのための、Red Hat Advanced Cluster Management のオーケストレーションによるベンダーネイティブのストレージ・レプリケーション。ストレージベンダーの CSI レプリケーション・アドオンとの統合により、サードパーティ・ソフトウェアを使用せずにエンタープライズグレードの DR を実現します。
  • ストレージと DR:これらの機能強化により、中断を伴わないストレージ操作ときめ細かなバックアップが可能になります。ネイティブのレプリケーションを使用することで、システムは、RTO(復旧時間目標)および RPO(復旧時点目標) を大幅に短縮しつつ、包括的な災害復旧 (DR) を実現します。

ワークロードの可能性と負荷分散:

  • クラスタの移行:EVPN およびネットワークプロキシ経由でネットワークトポロジーを拡張する、効率化されたクラスタ間の移行が可能です。このフレームワークはさらに、namespace 間のライブマイグレーションを可能にする基盤としても機能します。
  • ストレージのオフロード: MTV の移行時間を数時間から数分に短縮し、ストレージのオフロード機能を拡張して VM ストレージのライブマイグレーションをサポートします。
  • 迅速な復旧機能:予定外の問題によるノード障害の復旧時間を 60 秒未満に短縮できます。 

ハイブリッドクラウドとエッジの拡張:

  • マルチクラウドの可用性:当社の製品は現在、Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle OCI、IBM Cloud で利用できます。現在、これらのプラットフォーム内でのストレージ・パートナーシップを拡大し、IBM Cloud との新たな協業の発表に向けて準備を進めています。
  • エッジコンピューティング:ネイティブのフェンシングメカニズムを備えた、一貫した 2 ノード・トポロジーを導入し、小売業、物流、製造業などの小規模なエッジ環境にこのプラットフォームを拡張できます。このアーキテクチャはソフトウェア・デファインド・ストレージをサポートし、完全なハイパーコンバージド・ソリューションを可能にします。 

ネットワークの高度化

  • ネットワークの主な柱:プライマリー UDN IP 機能の強化、BGP および EVPN による複雑なクラスタ間レイヤー 2 の接続、OVN-K localnet を使用した VM 用のEVPN ファブリック接続、および OVS DPDK を介した通信事業者用およびリアルタイムワークロード用の高速化されたデータプレーンが含まれます。
  • 運用効率: VM の MTU 不整合の自動検出により、ネットワーク構成の摩擦を軽減します。

ワークロードの密度

  • インフラストラクチャの最適化:メモリの階層化に重点を置き、メモリや CPU などのリソースを安全にオーバーコミットすることで、ワークロード密度を向上させました。リソースの優先順位付けにより、競合時でも重要なワークロードが確実に CPU およびメモリースライスを受け取れるようにします。スケジューラーのチューニングによりノードあたりの VM 密度を高め、ノードの使用率を向上させます。 

高速化されたハードウェア

  • 戦略的パートナーシップ:主要なハードウェア・プロバイダーとの協業を通じて、最新の AI アクセラレーターに対して、導入直後から利用可能なサポートを提供しています。 2026 年半ばからは、Grace Hopper (GH200) や Grace Blackwell (GB200/GB300) など、NVIDIA ARM ベースのプラットフォームで GPU のフルパススルーを有効にする予定です。
  • リソース管理:NUMA 対応の GPU 配置、NVLink によるマルチ GPU パススルー、Kubernetes ネイティブの Dynamic Resource Allocation (DRA) を通じて、予測可能なパフォーマンスを確保します。SR-IOV ネットワーク (ConnectX-7、8、9) と専用カーネルのサポートにより、AI ワークロードに対してベアメタルに近いパフォーマンスを実現します。
  • GPU 仮想化:ホスト型コントロールプレーン向けの GPU-as-a-Service を開発し、SR-IOV vGPU のサポートを追加しています。今後の機能には、継続的なアップタイムを確保するための vGPU ライブマイグレーション機能が含まれています。

回復力と信頼性

  • コンフィデンシャル・コンピューティング:ハードウェアベースのメモリー暗号化とセキュリティが強化された認証を使用した機密 VM の導入に加え、ハードウェアを基点としたゼロトラスト ID を可能にする Zero Trust Workload Identity Manager との緊密な統合を提供します。
  • セキュリティとハードニング:仮想化された Pod 向けのハードニング済み CIS プロファイルの実装、および Linux ベースのゲスト VM 向けのネイティブな Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes 脆弱性スキャンが含まれます。
  • セキュリティ統合:VM にセキュリティ重視のハードウェアを基点とした ID を提供し、ゼロトラスト ID を有効にする Zero Trust Workload Identity Manager を活用できます。
  • セキュリティとハードニングのロードマップ:2 つの主要な取り組みを通じて、セキュリティを重視したコンプライアンス準拠のプラットフォームを確立できます。まず、仮想化された Pod 向けにハードニング済み CIS プロファイルを導入し、業界標準へのコンプライアンス確保を支援します。次に、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes の脆弱性レポート機能を統合し、Linux ベースのゲスト VM のスキャンとレポート作成をネイティブにサポートします。 

将来を見据えたプラットフォーム

仮想化戦略の次なるステップを評価する際には、過去の延長線上ではなく、ビジネスが向かっている将来の方向性に合わせて今後の道筋を設計する必要があります。OpenShift Virtualization は、現在利用している機能を提供すると同時に、独自のペースで進化できる柔軟性を提供します。本番環境ですでに稼働している強固な基盤と、継続的なイノベーションに焦点を当てたロードマップにより、自信を持って次のステップに進むことができます。仮想化の未来はオープンです。Red Hat はお客様の目標達成を支援します。

Red Hat OpenShift Virtualization を使い始めるには、以下のリソースを確認してください。 

リソース

Red Hat OpenShift Virtualization を導入すべき 15 の理由

Red Hat OpenShift Virtualization は単一のプラットフォームで仮想マシンとコンテナを実行し、IT 運用を統合および単純化できます。その詳細をご覧ください。

執筆者紹介

Sachin Mullick manages the OpenShift Virtualization and OpenShift Edge Product Management team at Red Hat. Sachin is passionate about bringing innovative technologies to successful market adoption.
 

Peter is a product manager in Cloud Platforms, focused on virtualization. He has been in high tech for storage, virtualization, databases, and hyperconverged solutions for longer than he cares to admit.

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