Red Hat AI InstructLab on IBM Cloud

Red Hat® AI InstructLab on IBM Cloud® により、エンタープライズユーザーは大規模言語モデル (LLM) に独自のデータを反映できるようになります。InstructLab を活用して、生成 AI がビジネスニーズにどのように貢献できるのか探りましょう。

Red Hat AI InstructLab on IBM Cloud とは

Red Hat AI InstructLab on IBM Cloud は、ドメインエキスパートの知識とスキルを大規模言語モデル (LLM) に反映できるようにします。

InstructLab は、プライベートデータを使用して LLM をカスタマイズするプロセスを単純化します。少ないデータとリソースで、モデルを調整するためのコラボレーティブなアプローチが可能になります。

IBM Cloud は、規制の厳しい業界にも対応できるよう設計されたエンタープライズ向けクラウド・プラットフォームであり、回復力、パフォーマンス、安全性、コンプライアンスに優れたクラウドを提供します。

これらが一緒になった Red Hat AI InstructLab on IBM Cloud は、組織独自のユースケースに合わせて LLM のアライメントを単純化、拡張、保護するための、スケーラブルでコスト効率の高いソリューションを提供します。

LLM を 3 ステップでカスタマイズ

生成 AI のユースケースに最適な LLM を構築するには、企業固有の情報を LLM に学習させる必要があります。Red Hat AI InstructLab on IBM Cloud を使えば、このプロセスは 3 ステップで完了します。

1.タクソノミーのアップロード

まず、一般的な知識とスキルを学習済みGranite モデルから始めます。そして InstructLab ツールを使用して、お客様独自の専門知識とスキルを追加します。 

2.合成データの生成

次に、InstructLab は人間が生成した情報を補強するための合成データを生成します。合成データを生成することで、人間によるアノテーションへの依存度が大幅に軽減され、従来のトレーニング手法に比べてコンピューティング・リソースの消費も少なくなります。

3.カスタムモデルのトレーニング

最後に、新しい知識がモデルに統合されます。

特長とメリット

コストを削減

言語モデルの改良には通常、人間が生成した大量のデータが必要になります。しかし InstructLab は、わずかなリソースで競争力のあるパフォーマンスを実現できます。

所有権を維持

データとモデルの両方の所有権を管理・維持し、それらをクラウド、オンプレミス、あるいはビジネスに必要なその他の場所で使用できます。

クラウドで AI をトレーニング

AI モデルのテストとトレーニングに通常必要なハードウェア・インフラストラクチャを所有・運用する必要はありません。IBM Cloud を使用してコンピューティングのニーズを微調整したり、スケーリングしたりすることができます。

破滅的忘却を回避

InstructLab on IBM Cloud を使用すれば、新しい情報を与えるたびにモデル全体を再トレーニングする必要はありません。これにより、破滅的忘却の可能性を最小限に抑えることができます。

よくある質問 (FAQ)

Red Hat AI InstructLab on IBM Cloud にアクセスするにはどうすればよいですか?

IBM の Red Hat AI InstructLab on IBM Cloud の概要にアクセスし、IBM アカウントでサインアップまたはログインしてください。

Red Hat AI InstructLab on IBM Cloud の料金はどのように設定されていますか?

Red Hat AI InstructLab と IBM Cloud Object Storage サービス (ストレージ場所として使用) の利用料金が発生します。モデルを別のサービスにデプロイする場合は、そのサービスからも追加料金が発生する可能性があります。

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