Red Hat OpenShift Virtualization を導入すべき 15 の理由

進化を続ける仮想インフラストラクチャ

20 年以上にわたり、企業は仮想化テクノロジーを利用して、運用の効率化、コストの最適化、および新たなビジネスチャンスの促進を実現する革新的なアプリケーションやサービスを提供してきました。データセンターへの仮想マシンの導入は、IT チームがリソースを効率的に使用し、柔軟性を向上させ、インフラストラクチャのパフォーマンスを最適化するのに役立ちました。パブリッククラウド・リソースへのアクセスが容易になるにつれて、仮想化プラットフォームは、新しいクラウド・コンピューティング・モデルが提供するスケーラビリティ、アジリティ、および潜在的なコストメリットを活かすよう進化しました。

現在では、一貫性、効率性、将来的な運用とクラウドベース・アプリケーションのサポートを適切に実現するため、多くの組織が自社の仮想化プラットフォームおよび仮想化戦略の見直しを行っています。こうした組織は、既存の仮想マシンを扱え、かつ IT のモダナイゼーションにも対応できる、統合されたコスト効率の良いプラットフォームへと迅速に移行することを求めています。それでも Gartner® は「クラウド移行とコンテナ導入にもかかわらず、データセンター x86 ワークロードの 70% は 2027 年までハイパーバイザーベースの仮想化を使用し続けるだろう (2020 年の約 80% から減少)1」と予想しています。

従来の仮想マシンと軽量なテクノロジー (コンテナなど) の両方をサポートするアプリケーション・プラットフォームは、一歩先を行くことを目指している組織にとって特に魅力的です。チームは現在の仮想マシンを新しいプラットフォームへ容易に移行し、コンテナベースのアプリケーションと一緒に実行することで、アプリケーションの構築とデプロイへの新しいアプローチを有効活用できます。それと同時に、多くの場合、コンテナ・オーケストレーション・プラットフォームには、大規模なハイブリッドクラウド環境全体でアプリケーションのライフサイクル管理を効率化するのに役立つツールと自動化が含まれています。IT チームは共通のプロセスとツールを使用して仮想化またはコンテナ化されたすべてのワークロードをデプロイおよび管理できると同時に、監視、開発パイプラインとデプロイパイプライン、GitOps、サービスメッシュ、およびサーバーレス・テクノロジーの新たなイノベーションも活用できます。その結果、組織はアプリケーションとアプローチを自社にとって最適なペースでモダナイズしつつ、ビジネスが依存する仮想化されたワークロードを引き続き実行できます。 

Gartner の予測:「クラウド移行とコンテナ導入にもかかわらず、データセンター x86 ワークロードの

70%

は 2027 年までハイパーバイザーベースの仮想化を使用し続けるだろう (2020 年の約 80% から減少)1」

Gartner、「Magic Quadrant for Distributed Hybrid Infrastructure (分散型ハイブリッド・インフラストラクチャのマジック・クアドラント)」Julia Palmer、Tony Harvey、Michael Warrilow、David Wright、Jeffrey Hewitt、2023 年 9 月 27 日。

将来に向けて仮想化プラットフォームに移行する

IT 組織が成功するためには、現在の仮想化ニーズを満たしながら、将来のモダナイゼーションと変化に備えるクラウド対応のアプリケーション基盤が必要です。 Red Hat® OpenShift® は仮想マシンとコンテナベースのアプリケーションを実行するための先進的なエンタープライズ対応インフラストラクチャ・プラットフォームを提供します。Red Hat OpenShift はコンテナ、Kubernetes、DevSecOps 機能を利用して、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境、エッジ環境で既存と新規のアプリケーションを大規模かつ安全、迅速に構築、デプロイ、実行、管理するための基盤となります。

カーネルベースの仮想マシン (KVM) と KubeVirt オープンソース・プロジェクトをベースとし、Red Hat OpenShift に機能として含まれている Red Hat OpenShift Virtualization は、Linux® と Microsoft Windows の仮想マシンを独自のペースで統合アプリケーション・プラットフォームに移行することが可能です。仮想マシンを他のプラットフォームから移行して Red Hat OpenShift 上で実行することで、クラウドネイティブなアーキテクチャ、最適化された運用と管理、新しい開発アプローチを活用しながら、既存の仮想化投資を最大限に活用することが可能です。

お客様がより迅速に、より容易に移行できるよう、Red Hat はコンサルティングサービスも提供しています。Red Hat のエキスパートは、複数回のインタラクティブなワークショップを通してお客様のビジネス目標と現状を評価し、前進するための道筋を計画することで、お客様が移行に着手できるよう支援します。事実、Red Hat コンサルティングを利用したお客様は、実装をすべて社内で行った組織と比較して 46% も高速に Red Hat OpenShift の導入と移行を完了しています。2 

Red Hat OpenShift Virtualization diagram

OpenShift Virtualization は、アプリケーションのモダナイゼーションがどの段階にあっても、IT 組織に価値をもたらします。

組織全体でメリットを享受する

従来の仮想マシンを Red Hat OpenShift に移行すべき 15 の理由をご紹介します。

1.サポート付きの安定した仮想化プラットフォームへの移行

従来型から先進的な仮想化プラットフォームへのワークロードの移行はときに複雑です。スムーズで効率的な移行プロセスを実現するには、仮想マシンの互換性、構成が変わる可能性、潜在的なパフォーマンスの最適化を慎重に検討する必要があります。さらに、移行計画では、仮想化プラットフォームのデプロイと管理に使用するプロセスやツールの違いも考慮しなければなりません。これは特にクラウドプロバイダー間で移行する場合に重要となります。仮想マシンの互換性を事前に検証し、ウォームマイグレーション機能を使用し、複数の仮想マシンを一度に移行することで、仮想化プラットフォーム間でワークロードを迅速に、少ない労力で移行することができます。

 仮想化移行ツールキットは、既存の仮想マシンを OpenShift Virtualization に移行する際のプロセスを単純化および高速化し、時間を節約して潜在的なエラーを最小限に抑えます。さらに、このツールキットを Red Hat Ansible® Automation Platform と組み合わせると、複数の仮想マシンと関連インフラストラクチャ (ネットワークやストレージなど) の移行を自動化して大規模かつ高速に実行できます。 

2.統合プラットフォームで IT 運用を単純化

仮想マシンとコンテナを別々のプラットフォームで管理すると、複雑さ、リソースの断片化、運用のオーバーヘッドが増える可能性があります。仮想マシンとコンテナの両方にまたがるインフラストラクチャの導入、管理、監視を効率化する統合プラットフォームは、リソースの使用を最適化し、重複する作業を排除し、多様なワークロードに迅速に適応するのに役立ちます。

OpenShift Virtualization は、仮想マシン、コンテナ、ベアメタル、サーバーレスワークロード用の単一プラットフォームで運用を単純化します。インフラストラクチャのデプロイを標準化し、共通で一貫性のある確立されたエンタープライズツール一式を使用して、すべてのワークロードを保守することができます。また、Ansible Automation Platform によって、プロビジョニングからデプロビジョニングに至るまでの Day 2 オペレーションを最適化することもできます。

それに加えて、認定パートナーとの統合により、既存のインフラストラクチャを Red Hat OpenShift で引き続き使用できます。

3.スケジュールに合わせて長期的にアプリケーションをモダナイズする

仮想マシン上のモノリシックなアプリケーションや n 階層アプリケーションをコンテナ化されたマイクロサービスベースのワークロードに移行することで、スケーラビリティを強化し、生産性を向上させ、アジリティを高めることができますが、一方で時間とリソースに多大な投資を必要とすることもあります。仮想マシン、コンテナ、ベアメタル、サーバーレスワークロードを組み合わせた混合アプリケーションをサポートするプラットフォームと、先進的なアプリケーション開発のプロセスとツールを組み合わせることで、独自のニーズに応じた戦略的なアプリケーション変革をスケジュール通りに遂行できるようになります。

OpenShift Virtualization を使用すると、Red Hat OpenShift のアプリケーション・モダナイゼーション機能とメリットをすべて利用できます。統合されたツールと機能が、仮想マシンベースとコンテナベースの両方のワークロードを含むアプリケーションの構築、モダナイズ、デプロイを支援します。 

Red Hat

Icon-Red_Hat-Media_and_documents-Quotemark_Open-B-Red-RGB Red Hat のテクノロジーは、仮想ワークロードとコンテナワークロードを効果的に統合して実行できる点において、競合他社よりも優れています。[3]

Gökhan Ergül

sahibinden.com 最高技術責任者

4.ハイブリッド環境とマルチクラウド環境で一貫した運用

ハイブリッド環境やマルチクラウド環境を導入する主な利点の 1 つが、柔軟性です。アプリケーションをデプロイする際にこれらの環境を使用すると、ビジネスの目的に合ったスケーラビリティ、パフォーマンス、コストのバランスがとれるようにさまざまなデータセンターとクラウドのリソースから選択できるようになります。アプリケーション・プラットフォームで、ハイブリッドおよびマルチクラウドのクラウド環境の仮想マシンワークロードを一貫して実行および移行することで、アプリケーションのデプロイを単純化し、リソースの使用を最適化し、運用の一貫性を保つことができます。

OpenShift Virtualization は、Amazon Web Services (AWS) などのデータセンター、エッジ環境、パブリッククラウド環境でのセルフマネージド型物理サーバーをサポートしているため、仮想マシンに最適なインフラストラクチャを選択できます。また、フルマネージド型クラウドサービス Red Hat OpenShift Service on AWS の一部として利用すれば、継続的なプラットフォーム管理から解放され、短時間で利用を開始するための助けとなります。

5.仮想マシンをデプロイするためのセルフサービスオプションを提供

仮想マシンを手動でデプロイするのは非効率的でミスが発生しやすいプロセスです。構成に一貫性がない、デプロイに時間がかかる、セキュリティ脆弱性のリスクが高まる、といった結果に終わることがあります。セルフサービス機能を使って、ユーザーは IT サービスチケットを発行しなくても、事前承認されたセキュリティ準拠の仮想マシン構成を、必要なときに迅速かつ安全にデプロイできます。

ユーザーはプロジェクトに仮想マシンを作成し、必要なリソースをチーム全体が迅速に入手できるように、Red Hat OpenShift の標準ロールに従って他のプロジェクトメンバーにアクセス権を付与することができます。 仮想マシン・インスタンスタイプは、定義済みのオペレーティングシステム・イメージ、ワークロードタイプ、およびハードウェア要件によってセルフサービス・プロビジョニングを単純化します。また、テンプレートを使用して、仮想アプライアンスなどの高度な設定を必要とする仮想マシンをデプロイすることもできます。 

6.開発およびデプロイメントのパイプラインに仮想マシンを統合する

開発およびデプロイメントのパイプラインに仮想マシンを使用すると、アプリケーション提供プロセスのスケーラビリティ、一貫性、およびスピードを向上させることができます。開発パイプラインに仮想マシンを統合することで、標準化された再現可能な独立環境を、コーディング、テスト、およびデバッグ用にデプロイすることが可能になり、開発チーム間の一貫性を高めることができます。継続的インテグレーション/継続的デプロイメント (CI/CD) パイプラインで仮想マシンを使用することにより、構築、テストからリリース、デプロイまで、独立したクリーンな環境が各ステージで提供され、制御された信頼性の高いアプリケーション提供が実現します。

OpenShift Virtualization を使用すると、Red Hat OpenShift Pipelines に基づく開発および CI/CD パイプライン内の仮想マシンでコマンドを作成、管理、実行し、インフラストラクチャとアプリケーション提供を効率化できます。

7.本番環境に対応した仮想化ハイパーバイザー・テクノロジーを活用する

ハイパーバイザーのパフォーマンス、安定性、およびセキュリティは、効率的で信頼性の高い仮想インフラストラクチャに欠かせません。信頼できるベンダーがサポートし、幅広くテストされ認められたハイパーバイザーを採用することは、仮想化ワークロードをより適切かつ大規模に管理し、多様な環境にわたる信頼性を向上させるための助けとなります。

OpenShift Virtualization と Red Hat Enterprise Linux の基盤となるハイパーバイザーである KVM は、セキュリティ重視の高性能なオープンソースのハイパーバイザーです。KVM は 2007 年に初めてリリースされ、世界中の組織に効率的で安定した仮想化基盤を提供しています。現在では、Linux の仮想化は多くのグローバルな金融サービス企業、航空会社、製造業、公共機関、および通信会社の重要な IT インフラストラクチャを強化し、パブリッククラウドの展開に広く採用されています。

ターンキー型のアプリケーション・プラットフォームでコストと労力のバランスをとる

Red Hat と AWS が共同で設計、運用、サポートする OpenShift Service on AWS は、運用効率を高め、イノベーションに集中できるターンキー型のアプリケーション・プラットフォームです。このマネージド・クラウドサービスの詳細をご覧ください。 

8.仮想マシンのパフォーマンスを高める

ハードウェアの故障や停電、ダウンタイムにつながるその他の問題によって IT サービスが利用できなくなった場合、迅速なリカバリーが不可欠です。こういった問題が発生すると、そのサービスを使用していた仮想マシンで実行中のアプリケーションも使用できなくなります。仮想マシンを迅速かつ効率的にリカバリーおよびリブートできるアプリケーション・プラットフォームは、ビジネスを常に稼働させておくために欠かせません。

OpenShift Virtualization では、大量の仮想マシンについて起動時間の増え方がほぼ直線的であるため、重要なアプリケーションを常に利用可能にできます。Red Hat のエンジニアは、3,000 台の仮想マシンを収容できる 100 台の OpenShift Virtualization ノードの大規模なデプロイメントを使用して、障害復旧プロセスで一般的に観察される条件下での OpenShift Virtualization の回復力とパフォーマンスを実証しました。4

9.複数のゲスト・オペレーティングシステムに対応

仮想化環境では、ゲスト・オペレーティングシステムのサポートによって、共有物理インフラストラクチャ上で実行できるワークロード、アプリケーション、サービスの多様性が高まります。幅広いオペレーティングシステムとの互換性、ゲストとホストを分離する高度なセキュリティ機能、豊富な経験を持つエキスパートによるサポートにより、さまざまな IT 環境における仮想化が単純化されます。Red Hat は、マイクロソフトの Server Virtualization Validation Program (SVVP) による Microsoft Windows ゲストサポートの認証など、OpenShift Virtualization で使用するゲスト・オペレーティングシステムをテスト、認証、およびサポートし、ビジネスニーズを満たす IT 環境の構築を支援します。また、PowerShell、Ansible、Puppet などの一般的なゲスト内ツールを、OpenShift Virtualization 上で稼働する仮想マシンで引き続き使用することも可能です。

10.高度なセキュリティ機能とベストプラクティスでリスクを低減

ハードウェア・インフラストラクチャを共有する仮想化環境におけるセキュリティの脆弱性は、不正アクセス、データ漏洩、潜在的なサービス障害のリスクを増大させます。強力な分離技術、一貫したセキュリティポリシー、最小特権原則の遵守は、仮想マシンのワークロードの全体的なセキュリティを強化します。 

OpenShift Virtualization は、制限された Kubernetes pod セキュリティ標準プロファイルに従い、root 権限なしで仮想マシンのワークロードを実行することで、現在の業界標準のセキュリティプラクティスに準拠し、組織を保護します。Red Hat OpenShift には、組織のプラットフォームを最初から保護するコアセキュリティ機能 (アクセス制御、ネットワークセキュリティ、スキャナーが組み込まれたエンタープライズ・レジストリなど) も含まれています。

Red Hat

OpenShift Virtualization リファレンス・アーキテクチャをお読みになり、本番環境でのパフォーマンスとチューニングの詳細をご確認ください。

11.仮想マシンのライブマイグレーションを単純化

ワークロードを中断することなく、稼働中の仮想マシンを別のホストに移動するライブマイグレーションは、インフラストラクチャの要求が変化する中で、継続的な運用を維持するために極めて重要です。環境全体でライブマイグレーションを構成、開始、監視、キャンセルできる仮想化プラットフォームは、ワークロードのバランスをとり、メンテナンス作業時のダウンタイムを回避するのに役立ちます。

OpenShift Virtualization は、統合された管理コンソール、設定可能なポリシー、仮想マシンのメトリクス、トラフィックの暗号化により、ライブマイグレーション・ワークフローを全面的にサポートするため、アプリケーションを確実に実行し続けることができます。  

12.仮想マシンのバックアップと復元

予期せぬイベントやシステム障害が発生した場合、バックアップとリストア機能により、仮想マシンを短時間でリカバリーし、運用を継続することができます。特定の時点における仮想マシンの状態とデータを記録するバックアップを頻繁に作成することで、既存の仮想マシンをリストアするために必要な情報を提供します。

OpenShift Virtualization では、オンデマンドまたは固定スケジュールで仮想マシンを自動的にバックアップし、保存したイメージを管理し、ワークロードを迅速にリストアして、ビジネスへの障害の影響を最小限に抑えることができます。Red Hat の認定パートナー・エコシステムには、データストレージ、バックアップ、および復元用の多くのサードパーティ製品も含まれています。  Red Hat OpenShift Operator Framework を使用すると、これらの製品の多くを Red Hat OpenShift から直接操作できます。たとえば、Operator で Ansible Automation Platform のインストールと設定を行い、そのプラットフォームを使用して、バックアップおよびリストア操作など、仮想マシンのライフサイクル管理を自動化できます。

13.ワークロードの変化に応じてインフラストラクチャを拡張する

先進的なアプリケーションに関連する動的なワークロード、多様なテクノロジー、開発やデプロイの急速なペースにより、IT インフラストラクチャに対する要求も高度なものになっています。パフォーマンスとリソースの使用を最適化するために、仮想化プラットフォームはワークロードの変化に応じて動的かつ効率的にスケールアップやスケールダウンする必要があります。

ワークロードポリシーに基づく自動スケーリングやマシンの健全性チェックなど、OpenShift Virtualization のマシン管理機能により、インフラストラクチャをより柔軟かつ効率的に管理し、先進的なアプリケーションの要求を満たすことができます。 

14%コラボレーティブなオープンソースモデルをサポートする

オープンソースの開発モデルは、コラボレーション、イノベーション、コミュニティ主導の開発を促進し、新しい高度な仮想化技術を迅速に提供します。オープンソース・テクノロジーは、安定したコミュニティへのイノベーションへのアクセス、幅広い互換性を実現するオープンスタンダード、柔軟な統合を可能にするオープンなアプリケーション・プログラミング・インタフェース (API) を利用でき、データセンターおよびクラウド・インフラストラクチャ全体で効率的な仮想化環境を構築するのに役立ちます。

OpenShift Virtualization は、コンテナネイティブの仮想化技術を使用して、継続的なイノベーションを実現します。この技術は、KubeVirt というクラウドネイティブ・コンピューティング・ファウンデーション (CNCF) のプロジェクトで開発され、保守されています。Red Hat OpenShift Virtualization の基盤として、KubeVirt は開発者が共通の共有環境でコンテナと仮想マシンの両方に存在するアプリケーションをビルド、変更、デプロイできる統一された開発プラットフォームを提供します。

15Red Hat の仮想化エキスパートと連携する

仮想化環境の計画、導入、保守を成功させるには、専門的なスキルと知識が必要です。豊富な仮想化経験とプラットフォームに関する深い知識に裏打ちされた専門的なサポートとガイダンスにより、環境の最適な構成、潜在的な問題の積極的な解決、パフォーマンス、セキュリティ、信頼性の最大化を支えます。

お客様の組織のニーズに合わせて設計された複数層のサポートにより、Red Hat は、お客様が重要なアプリケーションやワークロードを革新、拡張、展開する際に、IT 運用を稼働させ続け、問題が発生した場合はサービスを迅速に復旧できるよう支援します。

また、Red Hat のサービス、コンサルティング契約トレーニングおよび認定カリキュラムを利用して、コンテナや Kubernetes のスキルと経験を身につけることもできます。Red Hat コンサルティングは、お客様のチームが成功できるよう、お客様と連携して仮想マシンの移行のロードマップを作成します。これには管理、モニタリング、リスク管理、障害復旧の戦略が含まれ、これらのすべてでセキュリティ重視のアプローチとベストプラクティスが使用されます。

イノベーションのための一貫した基盤をデプロイする

OpenShift Virtualization は、仮想マシンとコンテナのためのスケーラブルで柔軟な単一のプラットフォームを提供することで、運用のオーバーヘッドを削減し、モダナイゼーションを容易に進められるようにします。この統合は、仮想マシンとコンテナを効率的かつセキュリティ重視の方法で管理するための統一されたアプローチを提供します。

また、先進的なアプリケーション開発原則を仮想マシンに適用し、オンサイトのデータセンター、エッジ、クラウドの各環境で、すべてのアプリケーションとワークロードを一貫して実行することも可能です。開発者の生産性を高め、運用を単純化し、インフラストラクチャとアプリケーション提供を効率化して、お客様のビジネスをより良くサポートします。OpenShift Virtualization を使うことで、将来のモダナイゼーションと変化に備えながら、今日のビジネスニーズに応えることができます。

お客様の成功事例:sahibinden.com

トルコのクラシファイド・リスティングと e コマースのプラットフォームである sahibinden.com は、新興企業やグローバルな小売業者との競争に勝ち、市場をリードする地位を維持するため、IT インフラストラクチャと業務アプローチをモダナイズすることを決定しました。

同社は 3 段階からなるプロジェクトに着手し、Red Hat OpenShift を使用して既存の仮想マシンをコンテナワークフローに移行し、2 つのデータセンター上のプライベートクラウド環境で実行しました。コンテナへのシフトの一環として、sahibinden.com はプライベートクラウド環境内で両方のデータセンターがワークロードを共有するアクティブ/アクティブなデータセンター構成を採用しました。新規およびリファクタリングされたコンテナベースのアプリケーションは、複数の Red Hat OpenShift ノードにデプロイされます。

この新しいアーキテクチャと DevOps ワークフローによって、sahibinden.com ではシステムの信頼性インシデントが 97% 減少し、開発者の生産性と市場投入時間が向上し、テクノロジーのイノベーションに対する評判が高まりました。

システムの信頼性インシデントが 97% 減少
一元管理による DevOps エクスペリエンスの向上
エキスパートによるサポートとガイダンスでコンテナ導入を最適化

Icon-Red_Hat-Media_and_documents-Quotemark_Open-B-Red-RGB Red Hat OpenShift は、エンタープライズ向け Kubernetes の明確なリーダーです。また、仮想化市場のリーダーは仮想インフラストラクチャ上で Kubernetes を実行できますが、Kubernetes コンテナ・プラットフォーム内で仮想化環境全体を実行できるのは Red Hat OpenShift だけです。

Tayfun Deniz

sahibinden.com インフラストラクチャ管理ディレクター

仮想マシンを移行する準備は整っていますか?

仮想マシンとコンテナ両方のための単一のエンタープライズ向けアプリケーション・プラットフォームで、IT 運用を統合し効率化しましょう。

OpenShift Virtualization は、仮想化およびコンテナ化されたアプリケーションとワークロードのすべてに先進的でクラウドネイティブな統合インフラストラクチャを提供することで、運用の複雑さを軽減します。既存の仮想マシンに先進的なアプリケーション開発原則を導入し、クラウドネイティブな未来に備えるプラットフォームで、モダナイゼーションへの道を計画しましょう。

Red Hat OpenShift Virtualization の詳細

仮想マシンの移行を評価して計画する

Red Hat 仮想化移行評価は、お客様が仮想マシン・インフラストラクチャの移行を実行するための戦略的な道筋を理解し、計画し、作成するのに役立つ、経験に基づくフレームワークです。Red Hat コンサルティングが提供するこのエンゲージメントは、従来の仮想化プラットフォームから仮想マシンを移行するための明確なロードマップとタイムラインを提供します。

OpenShift Virtualization を無料で試用

対象となるお客様は、Red Hat Level Up プログラムを使用し、OpenShift Virtualization を含むフルサポート付きの Red Hat OpenShift に 1 年間無料でアクセスしてチーム、部門、組織のイニシアチブのために活用できます。Level Up OpenShift を活用することで、既存のワークロードを単一のプラットフォーム上の仮想マシンで実行し続けながら、クラウドネイティブな未来への道筋を築くことができます。

  1. Gartner、「Magic Quadrant for Distributed Hybrid Infrastructure (分散型ハイブリッド・インフラストラクチャのマジック・クアドラント)」Julia Palmer、Tony Harvey、Michael Warrilow、David Wright、Jeffrey Hewitt、2023 年 9 月 27 日。 GARTNER は、米国および世界における Gartner, Inc. および/またはその関連会社の登録商標およびサービスマークであり、MAGIC QUADRANT は、Gartner, Inc. および/またはその関連会社の登録商標であり、本書では許可を得て使用されています。無断複製・転載を禁じます。

  2. Forrester Consulting (Red Hat の委託による調査)、「The Total Economic Impact™ Of Red Hat Consulting 
For OpenShift」、2024 年 9 月。数値はインタビューを受けた顧客をベースとして計算されたものです。

  3. Red Hat の事例、「sahibinden.com、Red Hat OpenShift を活用して信頼性の高い小売サービスを迅速に提供」、2022 年 3 月。

  4. Red Hat のリファレンス・アーキテクチャ、「OpenShift Virtualization:Red Hat Ceph Storage 5 外部ストレージを使用、大規模なチューニングとパフォーマンス」2022 年 7 月。

タグ:仮想化