ステップ 6:アプリケーションをデプロイする
アプリケーションのデプロイは、この例で見てきたビルドプロセスの最終目標です。主要なビジネス資産であるアプリケーションとワークロードが最適なパフォーマンス、柔軟性、セキュリティオプションを実現するには、適切な構成が欠かせません。
自動化により、オンプレミス、仮想化、クラウドを問わず、企業、規制、パフォーマンス、コストの各要件に合わせて、開発環境、テスト環境、本番環境にわたってアプリケーションを一貫してデプロイすることができます。自動化ワークフローにより、デプロイプロセス全体をオーケストレーションできます。 デプロイが完了した後は、Day 2 運用タスク (パッチ適用、バックアップ、システムコピー、動的スケーリングなど) を効率化し、最終的にイノベーションと価値実現までの時間を短縮できます。
自動化のユースケース
- アプリケーションのデプロイプロセス全体の自動化とオーケストレーション
- アプリケーションとデータベースのインストール、構成、パッチ適用
- コンテナ環境のアプリケーションリソースの動的なスケーリングと制御
- リソースを反復可能な形で大規模に一貫してデプロイするための Configuration as Code (CaC) の実装
- インフラストラクチャ要求をセルフサービスで処理できるようにすることによるボトルネックの軽減とチームの強化
- デプロイ戦略 (オンデマンドでのアプリケーションバージョンのロールバックやロールフォワードなど) の自動化
- SSH、WinRM/OpenSSH、または API を使用した、オンプレミス/オフプレミスのリソースの設定とライフサイクルの一元管理
- デプロイを単純化し追跡可能なものとする GitOps 手法の採用
- DevOps アプローチと継続的インテグレーション/継続的デプロイメント (CI/CD) パイプラインによるアプリケーションライフサイクル管理
アドバイス
インフラストラクチャのプロビジョニングやデプロイメントの自動化から継続的なリソースの管理と構成に至るまでのアプリケーション提供を単一の直感的なインタフェースを通じて包括的に管理できる自動化プラットフォームを選択してください。GitOps や CaC などの高度な手法を採用することで、アプリケーションライフサイクル全体で透明性、コラボレーション、効率性を強化できます。
ステップ 7:高度な自動化ユースケースを開拓する
インフラストラクチャのワークフロー自動化に関する経験を蓄えたら、その知識とプロセスを拡張し、イベント駆動型自動化などの高度な手法を含む、組織全体の他のユースケースへと進むことができます。
イベント駆動型自動化
Event-Driven Ansible などのイベント駆動型自動化ツールを使用することで、変更、イベント、アラートにリアルタイムで自動的に対応できるようになります。このプロアクティブなアプローチでは自動化による即座の対応が可能なため、より迅速な解決、サービス信頼性の向上、手動介入の削減が実現します。イベント駆動型のワークフローを統合するとトラブルシューティング、修復、システムの自己修復を自動化できるため、大幅な効率向上と運用リスクの軽減を図ることができます。
- インフラストラクチャの問題がユーザーに影響を与える前に自動的に検出し、修復する
- リアルタイムのワークロード需要に基づいてインフラストラクチャを動的にスケーリングする
- チケットの生成と是正措置の開始を自動化することで、インシデント管理を効率化する
- フェイルオーバーと自己修復の自動化機能により、アプリケーションの可用性を向上させる
イベント駆動型自動化に関する詳細をご確認ください。
IT サービス管理
アジャイルな IT-as-a-Service アプローチの採用が進むのに伴い、IT サービス管理 (ITSM) の重要性が大きく高まっています。自動化により ITSM プロセスを変革してモダナイズすることで、ワークフローを効率化しつつ厳格な監査可能性と制御性を維持できます。
- 変更要求の自動化:Ansible Playbook を使用して、ServiceNow ITSM 要求の効率化、結果の報告、すべての関連情報の文書化を行います。サービス担当者が Ansible Automation Platform ワークフローを直接トリガーして、一般的なタスクを解決し、繰り返しを減らすことができます。
- インシデント対応の迅速化:インシデントに関するファクトと詳細を収集してチケットを自動的に更新し、ServiceNow 向け認定コレクションによる修復を効率化します。これには、明確な監査証跡の作成機能も含まれます。修復手順を効率化することで、大規模に、かつ一貫して問題に対処できます。
- 自動化を CMDB インベントリーと統合する:ServiceNow の CMDB をクエリし、Ansible Automation Platform にデータをシームレスにインポートして構成を更新します。ServiceNow を通じて行われた変更を CMDB に自動反映させることで、手作業が不要になります。
- 閉じたループの自動化を実現:ITSM チケットの作成、更新、クローズを単純化することで、正確で実用的なデータが継続的に CMDB と ServiceNow ITSM に供給されるようにします。ServiceNow に直接アクセスできないチーム間でも、インフラストラクチャ情報を最新かつ監査可能な状態に保つことができます。
- イベント駆動型自動化の推進:定義済みのイベントパラメーターとロジック (「もし〜なら、〜する」) を使用して、自動化された ITSM インシデント対応をトリガーします。ワークフローを、ネットワーク、クラウド・インフラストラクチャ、ストレージ、可観測性、AI ツールと統合することで、エンドツーエンドの IT 運用を強化します。
ITSM ワークフローの自動化に関する詳細をご確認ください。
セキュリティの自動化
セキュリティは、ほとんどの組織にとって主要な懸念事項です。自動化は、セキュリティ手法の効率化、インシデントへの迅速な対応、人的ミスの発生リスクの低減に役立ちます。
- 統合された自動化プラットフォームと統合ワークフローにより、セキュリティに関するシステム、ツール、チームをつなげる
- 変更プロセスおよび更新プロセスを迅速化して、脅威への対処をスピードアップする
- 応答プロセスを一元化し、セキュリティ運用をドメイン全体で標準化する
- 脅威が検出されたときに、複数のセキュリティツールで迅速にアクションを実行する
セキュリティ運用に関する詳細をご確認ください。
AIOps:AI 運用の自動化
先進的な IT 環境では、膨大な量の運用データが生成されます。このような情報を手作業で分析し、対応するのは非現実的です。AI 運用 (AIOps) は、AI 技術を適用してイベントや異常に対する分析、トラブルシューティング、対応を自動化し、運用効率とシステムの信頼性を向上させます。可観測性ツールをイベント駆動型自動化および生成 AI と組み合わせれば、ログに記録されたイベントの検出、適切な対応の提案、自動修復の実行を、人的介入を最小限に抑えつつ実現できます。
- 異常やパフォーマンスの逸脱を自動的に検出し、迅速なインシデント対応をトリガーする
- 根本原因を予測的に特定し、修復をプロアクティブに推奨または開始すると同時に、監査追跡およびコンプライアンス対応中に ServiceNow ITSM を更新する
- 自動化されたトラブルシューティングと修復のアクションを通じて、自己修復インフラストラクチャを活用する
- インシデントワークフローを自動化して人的介入を減らし、問題解決を迅速化する
- リアルタイムの AI インサイトに基づいてインフラストラクチャを動的にスケーリングしてリソース割り当てを最適化する
AIOps によるインテリジェントな自動化の使用に関する詳細をご確認ください。