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  • ハイブリッドクラウドを大規模に自動化

ハイブリッドクラウドを大規模に自動化

2026 年 4 月 30 日•
リソースタイプ: e ブック

はじめに

デジタル化が進んだ現在の世界で成功するには、イノベーションと適応性が不可欠です。アジリティと応答性を高めるために、多くの組織がクラウド・テクノロジーを導入しています。実際、組織の 86% がマルチクラウド戦略を採用しており、そのうち 70% がハイブリッドクラウド戦略を採用しています。1

とはいえ、クラウド環境は運用上の新たな課題ももたらします。ほとんどの組織はさまざまなツールを使用して環境を管理しているため、しばしば不整合や冗長性が生じています。クラウド環境で使用中のリソースの数はほぼ無限に近く、使用状況とコストを管理し把握することは困難です。組織のクラウド環境には、コンテナベースのテクノロジーやクラウドネイティブのテクノロジーが導入されることが多く、スタッフは新しい知識とスキルを習得する必要があります。また、クラウド環境は分散型のアーキテクチャであるため、セキュリティ、コンプライアンス、ガバナンスに対する新しいアプローチが必要です。そこに AI が加わると、組織は AI 運用に関連するテクノロジースタックと AI ワークロードの管理を同時に行わなければならず、複雑性はさらに高まります。

IT 自動化は、クラウドへの投資の価値を最大化し、デジタルイニシアチブとイノベーションをサポートするのに役立ちます。クラウドの自動化 (IT 自動化をクラウド・テクノロジーに適用する) は、クラウドへの移行とクラウド環境の広範囲にわたる管理に伴う運用上の課題を克服するのに役立ちます。また、クラウドへの投資の価値を最大化し、デジタルイニシアチブとイノベーションをサポートする方法でもあります。クラウドの自動化には、リソースのプロビジョニングと廃棄から、管理、リリースエンジニアリング、ネットワークとセキュリティの運用が組み込まれた完全なライフサイクル・ワークフローまで、あらゆるものが含まれます。

自動化でつながるクラウド環境

ほとんどの組織は、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウド環境など、さまざまなインフラストラクチャと環境を組み合わせて運用しています。クラウドの自動化により、これらのドメインとそこで業務を行うチームがつながり、コラボレーションが促進され、複数のドメインにまたがって作業する際の自己完結性が確立されます。

ノートパソコンで作業する女性。その周囲にはハイブリッドクラウドを表すクラウドとサーバーハードウェアが描かれている

86%

マルチクラウド戦略を採用している組織の割合1

70%

それらのうち、ハイブリッドクラウド戦略を採用している組織の割合1

パブリッククラウド

クラウドの自動化により、巨大なスケールを持つこれらの環境に対処し、複数のクラウドにわたる一貫性、可視性、制御を向上させることができます。

プライベートクラウド

クラウドの自動化により、オンサイトまたは自己ホスト型のクラウド・インフラストラクチャを介して、セルフサービス機能を備えたパブリッククラウドのようなサービスを提供できます。

クラウドネイティブ・アプリケーション

クラウドの自動化により、ハイブリッド環境とマルチクラウド環境で、クラウドネイティブ・アプリケーションのライフサイクル全体をより効率的に管理できます。

眼鏡をかけ、ひげをたくわえた男性が 9 つのモニターに囲まれながら赤い椅子に座ってノートパソコン上の線グラフを見ている

クラウド環境とテクノロジーを理解する 

クラウドとは、ネットワーク上でスケーラブルなリソースを抽象化、プール、共有する環境です。

  • プライベートクラウドは、単一のエンドユーザーグループや組織に専用のクラウド環境です。通常、組織が所有および管理し、そのファイアウォール内で運用されます。
  • パブリッククラウドは、Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud、IBM、マイクロソフトなどのサードパーティ企業が所有および管理するハードウェアから開発された仮想リソースのプールです。これらのリソースは自動的にプロビジョニングされ、セルフサービスのインタフェースを通じて複数のクライアントに割り当てられます。
  • ハイブリッドクラウドは、2 つ以上の環境にわたるワークロードの可搬性、オーケストレーション、および管理をある程度組み入れた IT アーキテクチャです。組み合わせる環境にはプライベートクラウド、パブリッククラウド、仮想化、ベアメタルが含まれます。
  • マルチクラウドとは、複数のプライベートクラウド・ベンダーまたはパブリッククラウド・ベンダーから提供される複数のクラウドサービスを組み合わせて使用するアプローチです。 

クラウド環境は、多くの場合、次のテクノロジーと関連しています。

  • クラウドネイティブ・アーキテクチャは、小規模で独立した疎結合サービスのコレクションを使用して、クラウド環境向けに設計されたアプリケーションを提供します。
  • コンテナを使用することで、アプリケーションをそのランタイム環境全体 (実行に必要なすべてのファイル) とともにパッケージ化し、分離することが可能です。

クラウド環境の価値を最大化

IT 自動化により、組織のプラットフォーム、運用、文化がひとつにまとまり、コラボレーション、イノベーション、デジタル業務の成功がサポートされます。

  • テクノロジーとプラットフォーム
    従来の環境、既存の環境、クラウドネイティブの IT 環境を接続します。
  • プロセスとポリシー
    運用上の速度、精度、一貫性を組織全体で向上させます。ポリシーを自動的に適用してコンプライアンスを確保します。
  • 人とチーム
    チームの運用上の負荷を軽減し、自己完結度を高め、スタッフがより興味深いタスクに集中できるようにします。

自動化によってオーケストレーションとワークフローが最適化され、オンサイトデータセンターからパブリッククラウド・インフラストラクチャまで、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境全体の運用化を促します。クラウド自動化を使用すると、タスクを文書化、評価、体系化でき、ワークフローに繰り返し確実に組み合わせて、予測可能なビジネス成果を達成できます。クラウド自動化は、すべての IT およびクラウドドメインに対して一貫した運用フレームワークを作成する際にも役立ちます。

クラウド環境全体を自動化すると、組織内の全員が以下のような成功を収めやすくなります。

  • 運用の単純化と高速化
  • ビジネスのアジリティと応答性の強化
  • 生産性および効率の向上
  • セキュリティポスチャとコンプライアンスの向上
  • 一貫性と可用性の改善
  • エラーおよび構成ミスの削減
  • 高い価値を生む戦略的業務への注力

クラウドを自動化するために必要なもの 

自動化プラットフォーム、自動化ツール、Infrastructure-as-Code (IaC) ツールは同じもののようにも思われますが、組織全体への効率的な導入と、ばらばらで統合されていない自動化の取り組みを統合するそれらの特徴はそれぞれ異なります。

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自動化プラットフォーム 

自動化プラットフォームは、完全なワークフローを広範にオーケストレーションするための統一された基盤となります。自動化コンテンツを効率的に管理および共有し、コンテンツリソース、インフラストラクチャ、環境、チームを組織全体で連結できます。

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自動化ツール

自動化ツールは、個別のポイントごとの自動化にのみ効果的です。全社的な自動化やワークフロー・オーケストレーションに必要な接続機能や管理機能はありません。

IaC およびプロビジョニングツール

IaC およびクラウド・プロビジョニング・ツールは、特定のリソースのスピンアップと廃棄を効率化しますが、ワークフロー全体を自動化したりさまざまな種類のリソースを接続したりすることはできません。

エンタープライズ全体を自動化

自動化によって人、プロセス、テクノロジーをつなげ、ビジネスアジリティ、イノベーション、価値を高めることができます。 

組織全体での自動化導入に関する詳細は、e ブック「組織を自動化する」をご覧ください。

効果的なクラウド自動化にはワークフローのオーケストレーションが必要

統合された自動化プラットフォームは、効果的なクラウドワークフロー管理の中核となるものであり、組織内の誰もが一貫した方法で参加し、自動化できるようにする統合された基盤を提供します。また、そのようなプラットフォームを使用するとコラボレーションを向上させ、自動化資産やベストプラクティスを組織全体で共有することも可能になります。各チームがそれぞれに自分のドメインを自動化できますが、それらのドメインはすべて、統一された戦略の下でより大規模な自動化ワークフローに接続できます。 

自動化ソリューションは多数存在していますが、そのすべてに、組織が包括的でオーケストレーションされたクラウドワークフローを作成するために必要な機能が備わっているわけではありません。以下のような特徴を持つ自動化プラットフォームを検討することをお勧めします。

  • 完全で全社的なサポート
  • 業界をリードするパートナー・ソリューションとの統合
  • すべての役割に対してシンプルで最適化された導入
  • 環境に対する大規模なスケーラビリティ
  • エージェントレスのデプロイ 

Red Hat® Ansible® Automation Platform は、このすべての他にも価値を提供し、効果的なクラウド自動化および全社的な自動化を実装できます。

ノートパソコンを使用している自動化アーキテクトの画像

タスクを自動化するか、ワークフローを自動化するか

クラウドを効率的に管理するためには、個々のタスクを自動化して大規模なワークフローとして組み上げる必要があります。

  • タスクの自動化:1 つのインフラストラクチャ・リソースで 1 人が実行する機能を個別に効率化します。スタッフレベルでの運用をスピードアップし、特定のジョブ機能の実行にかかる時間を短縮します。
  • ワークフローの自動化:複数のタスクを一連の作業としてまとめます。プロセスレベルで運用をスピードアップし、あるタスクから次のタスクへと自動的に移行させます。これにより、チーム間の引き渡しで発生する待機時間を短縮します。ワークフローの自動化を行うと、リソースに対する IT 制御を維持しながら、セルフサービス運用も容易になります。

クラウド自動化の「対象」と「場所」

クラウド自動化について検討するとき、何を自動化するかと、自動化プラットフォームをどこで実行するかは分けて考えるべきです。この e ブックでは主に、クラウドで何を自動化できるかについて説明し、自動化の対象としてリソース、アプリケーション、ツール、プロセス、ワークフローを取り上げます。 

そうであっても、自動化プラットフォームをどこでホストし、どこで実行するかも重要な問題です。プラットフォームは、組織のニーズに応じて、クラウド環境で実行することも、プライベート・データセンターで実行することもできます。 

たとえば、IT 運用およびアプリケーションの多くをすでにクラウドで実行しているなら、自動化プラットフォームはクラウドでホストするのがよいでしょう。物理的に分散した多数のリソースやアプリケーションの自動化を計画している場合も、クラウドでプラットフォームをホストするのがよい選択となり得ます。場合によっては、自社データセンターよりもパブリッククラウドのリージョンのほうがそれらのエンドポイントに地理的に近いこともあります。一方で、IT インフラストラクチャをプライベート・データセンターから管理している場合は、自動化プラットフォームはオンサイトにデプロイするのが合理的です。 

Red Hat Ansible Automation Platform でクラウドを自動化する

自動化の広範な構築と運用の基盤となる Red Hat Ansible Automation Platform は、完全なクラウド自動化ワークフローの作成に必要なすべてのツールと機能を提供します。読みやすい自動化言語を、信頼できる構成可能な実行環境と、セキュリティを重視した共有およびコラボレーション機能とともに提供します。Ansible Automation Platform は複数のドメインのチームで使用できるので、組織全体で自動化を構築、スケーリング、デプロイできます。Red Hat を使用して自動化した組織では、3 年間で 668% の投資対効果が実現し、効率性と市場投入時間も改善しました。2

Ansible Automation Platform により、クラウドリソースやサービスから、オペレーティングシステム (OS)、アプリケーション、セキュリティまで、ハイブリッドクラウド環境のすべての側面を自動化し、オーケストレーションできます。既存の自動化ツール、構成ツール、クラウドツールとプロセスを共通の言語で接続します。つまり、すべてのクラウドドメイン、プロセス、役割に対して一貫した運用フレームワークが作成され、自動化をターゲットエンドポイントの近くに配置できます。Ansible Automation Platform はエージェントレスでもあるので、自動化ソフトウェアをインストールしなくてもコンポーネントを自動化できます。そして、監視機能とロギング機能が、組織全体で自動化がどのように使用されているかを理解し、管理するのに役立ちます。

クラウド自動化を手早く始める 

Ansible ハイブリッドクラウド自動化は、一連の Red Hat Ansible Certified Content Collection であり、複数のパブリッククラウドおよびサービスに対するクラウド操作を効率化および運用化します。クラウド管理者およびアプリケーション開発者に運用フレームワークとツールを提供し、クラウド操作を自動化してクラウドリソースをコードとして管理し、IT 組織内のチームをつなげてデジタル・トランスフォーメーションをサポートします。

タブレットを持つ女性とノートパソコンを見ている男性の 2 人の人物。上に赤い雲のグラフィックがある

自動化デプロイの管理を単純化 

Ansible Automation Platform は Microsoft Azure と AWS でフルマネージド・ソリューションとしても提供されているので、統合されたフルサポート付きのエクスペリエンスをすぐに使い始めることができます。

Ansible Automation Platform は、3 つの主要なクラウド・マーケットプレイス(Azure、Google Cloud、AWS) で購入できます。確約利用料を活用し、他のサービスと統合し、それらすべてについて Red Hat の専門スタッフによるサポートを得ることができます。 

  • Microsoft Azure 向け製品
  • AWS 向け製品
  • Google Cloud 向け製品

Red Hat Ansible Certified Content Collection とは

Certified Content Collection は、Red Hat が認定した、事前構築済みでテスト済みの自動化コンテンツパッケージです。各コレクションには、特定のテクノロジーを自動化するロール、モジュール、プラグインがバンドルされています。

IT 自動化の価値

668%

Red Hat Ansible Automation Platform を使用している組織の 3 年間の投資対効果 (ROI)2

854 万ドル

組織あたりの年間収益の増加2

23%

新しい製品およびサービスの市場投入時間の短縮2

オーケストレーション + 自動化 = ビジネス成果 

Ansible Automation Platform はワークフローのオーケストレーションとリソース自動化を組み合わせて、実際のビジネス成果をもたらします。

  • 完全なクラウドワークフローをオーケストレーションして、予測可能なビジネス成果をもたらす
  • すべてのインフラストラクチャを接続して、一貫性と可搬性を向上させる
  • すべてのツールを自動化オーケストレーションによって統合し、プロセスを効率化する
  • タスクをさまざまな方法で評価、体系化、結合して、より大規模なクラウドプロセスを運用化する
  • コラボレーションと共有の強化により、チームとドメイン全体を革新する
  • セルフサービスの自動化によって手作業の引き渡しを削減し、生産性を向上させる

クラウド、プラットフォーム、ツールのすべてを、Ansible Automation Platform で接続してオーケストレーションする 

Ansible Automation Platform はクラウド、プラットフォーム、およびツール全体で機能するため、現在使用しているコンポーネントとテクノロジーだけでなく、将来導入する予定のコンポーネントとテクノロジーも含め、完全なワークフローをオーケストレーションできます。よく使用されるコンポーネントの例を以下に示します。ロゴをクリックすると、Ansible Automation Platform との統合の詳細を確認できます。

構成管理を超えた自動化 

Ansible Automation Platform によって、IT 自動化を構築し、大規模に実行できます。以下の e ブックで、IT インフラストラクチャ、ネットワーク、セキュリティ運用、クラウドネイティブのテクノロジーと環境を自動化する方法をご覧ください。

  • インフラストラクチャのワークフローを自動化する
  • あらゆる人のためのネットワーク自動化
  • セキュリティ運用センターを単純化する
  • ハイブリッドクラウド環境を IT 自動化で接続する
  • 自動化で AIOps の可能性を最大限に引き出す
AWS
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黒い kubernetes のロゴ
黒い splunk のロゴ
Instana のロゴ
黒い Microsoft Azure のロゴ
HashiCorp のロゴ
黒い Red Hat OpenShift
Red Hat OpenShift AI のロゴ
Red Hat

クラウド自動化を始める

クラウド自動化の導入は「0 か 100 か」といった二択ではありません。1 つのユースケースから始めて、組織に適したペースで拡張できます。Ansible Automation Platform では、プロビジョニングおよびデプロイメントから、Day 2 オペレーションと管理、障害復旧、リソース廃棄まで、ハイブリッドクラウド・ワークフロー全体をオーケストレーション、運用化、管理できます。 

この章では、全体的なリソースライフサイクル内での一般的なクラウド自動化のユースケースの概要を紹介します。これらのユースケースを、オーケストレーション、運用化、管理というステージに分類し、ライフサイクル全体で自動化をどのように使用できるかを示します。

とはいえ、これらのユースケースの自動化に必要な時間と作業量はそれぞれ異なります。成功を収めた自動化導入は多くの場合、段階的に進展しています。チームは小さく始めて価値を示し、作業の範囲と複雑さを徐々に増していきます。この作業は 3 つの段階にまとめることができます。

  • 日和見:この段階では、タスクを単純化し、クラウドチームが速やかに戦略的成功を収めることが中心となります。この段階のユースケースでは、チームは Ansible Automation Platform がもたらす効果を示し、組織全体で自動化に対する幅広い支援を獲得することを目指します。
  • 体系的:この段階は、プロセスを一元化し、プログラムによって自動化を適用することで、クラウドリソースを広範にわたって効率的に管理することに集中します。
  • 組み込み:この段階では、意思決定の自動化、インフラストラクチャの統合、組織内のチームの連携により、ビジネス成果をサポートする完全なワークフローを作成し、オーケストレーションします。

リソースライフサイクル全体の一般的な自動化ユースケース

自動化の取り組みの評価 

この章で取り上げた各ユースケースの自動化における複雑さの度合いを示すため、自動化プロセスの関連する段階を示すマークをそれぞれに付けました。 

日和見

体系的

組み込み

Red Hat ユースケースのライフサイクル図

クラウドリソースのオーケストレーション

クラウドリソースのオーケストレーションは、多数のクラウド自動化ワークフローにおいて最初に行われるステップです。これらのユースケースでは、ビジネスが運用する必要のある環境、システム、アプリケーション、ネットワーク、ストレージのセットアップが行われます。

リソースのデプロイと廃棄

  • クラウドのインスタンスをプロビジョニング、構成、廃棄する
  • すぐに使えるクラウドデプロイメントをすばやく作成する
  • ユーザーが事前承認済みのリソースにすばやくアクセスできる、サービスカタログを構築する
  • インスタンスの作成と廃棄を、自動ポリシー適用で管理する

Ansible Automation Platform は、HashiCorp Terraform などの一般的なクラウドプロビジョニング/IaC ツールと統合し、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境全体でプロビジョニング、構成、デプロイメントなど完全なインフラストラクチャ・ライフサイクル管理を提供することができます。

クラウド移行

オンサイトからパブリッククラウド、パブリッククラウド間、または従来のコンピューティング・アーキテクチャからクラウドネイティブ・アプリケーション・プラットフォームへなど、ワークロードを必要な場所に移動させます。

  • 組織内でクラウド導入を効率化する
  • クラウドネイティブ・アプリケーション・プラットフォームへのワークロードの移行を容易にする
  • 単一のプラットフォームを使用して、従来型およびクラウドネイティブのアプリケーションをオーケストレーションする

Ansible Automation Platform は、従来型、仮想化、およびクラウドネイティブのインフラストラクチャなど、可変および不変のインフラストラクチャと連携します。そのため、従来のバックアップとリストア、スキャンと再作成、IaC など、組織にとって最も効果的に機能する移行戦略を使用できます。そしてワークフロー・ビジュアライザーによって移行を効率的にオーケストレーションできます。

インフラストラクチャのオーケストレーション 

組織内のチームとインフラストラクチャをつなげて連携させます。

  • オンクラウドおよびオフクラウドのインフラストラクチャを統一されたフレームワークで統合する
  • ビジネスワークフロー全体および分離されたテクノロジードメインをオーケストレーションする
  • すべてのインフラストラクチャ上で一貫したコンプライアンスを適用する

Ansible Automation Platform は Red Hat の包括的なパートナーエコシステムと統合が可能で、クラウド環境のほぼあらゆる側面をオーケストレーションできます。また、多数のパートナーが Ansible automation hub で認定済みおよび署名済みコンテンツを提供しているため、これらの製品をすばやくより効率的に自動化できます。

この章の内容:

4.1 クラウドリソースのオーケストレーション

4.2 クラウドプロセスの運用化

4.3 クラウド環境の管理

4.4 クラウド自動化ワークフロー

69%

新しいコンピューティング・リソースのデプロイメントが迅速化2

38%

ネットワーク管理の効率が向上2

クラウドプロセスの運用化

Day 1 および Day 2 オペレーションは、長期的にビジネス成果をサポートするために重要です。これらのユースケースは、クラウド環境を円滑に稼働し続けるための継続的プロセスを重点としています。

インフラストラクチャの可視性

クラウド・インフラストラクチャおよびリソースに関する情報を収集し、インベントリーをより詳細に把握します。

  • 読み取り専用ベースで情報を収集する
  • 仮想インスタンス、コンテナ、ストレージ、ネットワーク、ファイアウォール、アイデンティティ管理などのクラウド資産についての可視性を、動的なインベントリーとレポートで取得する
  • 自分が選んだツールから収集したデータにアクセスする
  • さらなる自動化の取り組みのためのインベントリーを作成する

Ansible Automation Platform には Web ベースのユーザーインタフェースが備えられているため、オンサイトやクラウド環境での運用が効率化されます。カスタマイズしたレポートやスケジュール自動化ジョブを作成して、環境のあらゆる側面への可視性を高めることができます。

クラウド運用

クラウド環境での Day 1 および Day 2 の活動を効率化します。

  • 完全なクラウドリソースおよびアプリケーションライフサイクルを最初から最後まで管理する
  • クラウドリソース、ホスト・オペレーティングシステム、アプリケーションを修正する
  • クラウドプロバイダーのすべての機能に、自動化した方法でプログラムによってアクセスする
  • すべてのクラウド環境上でリソースを継続的にメンテナンスするための再利用可能な GitOps ワークフローおよびパイプラインを作成する

Ansible Automation Platform により、インフラストラクチャ、ハイブリッドクラウド、Windows、Linux®、アプリケーション・デプロイメント、セキュリティ運用などを自動化するための認定コンテンツにアクセスできます。その結果、環境全体の管理と自動化をより簡単に実行できます。

自動化トラブルシューティング

インシデントや問題に迅速に対応します。

  • 問題の場所やドメインを迅速に突き止めて、問題特定までの平均時間を短縮する
  • ロールベースのアクセス制御 (RBAC) を適用して、限度とポリシーを設定する
  • 自動化トラブルシューティング・プロセスを ServiceNow などの IT サービス管理 (ITSM) ソリューションに統合する
  • ITSM チケットまたは監視ツールを介して、手動で自動化トラブルシューティングを開始する
  • 可観測性と機械学習を使用して問題を検出および予測してそれらを自動的に修復する AIOps (AI を活用した IT運用) を自動化と組み合わせる

Ansible Automation Platform は、ServiceNow、GitHub、GitLab などのサービスおよびリソース管理システムとネイティブに統合され、これらのツール間での応答アクションをオーケストレーションできます。アプリケーション・プログラミング・インタフェース (API) を通じてリソース、ツール、システムを統合し、完全な応答ワークフローを作成することもできます。

クラウド環境の管理

ガバナンスはクラウド運用にとって欠かせません。クラウド環境は拡張スピードが速く、手動で管理できる範囲をすぐに超えてしまう場合があります。自動化は、リソースへのポリシーの大規模な適用と施行をサポートします。これらのユースケースでは、期待やビジネス要件に合わせてクラウド環境を実行させることを重点としています。

ビジネス継続性

ビジネスをサポートするためにクラウド環境をいつでも確実に利用できるようにします。

  • リソースを移動してオフクラウドにコピーし、障害復旧処理をサポートする
  • バックアップポリシーを作成、管理、施行する
  • ユーザーがトリガーする自動化とイベント駆動型自動化によって障害およびエラーを管理する
  • 障害復旧サイトを迅速に稼働させる
  • ルーチンのスナップショットおよびバックアップを実行する 

Ansible Automation Platform の automation mesh コンポーネントによって、多様な環境を大規模にオーケストレーションし、パブリッククラウドプロバイダーに対するビジネス継続性をサポートできます。

クラウドでのコンプライアンス

クラウド環境が常にコンプライアンスを順守するようにします。

  • ID およびアクセス管理 (IAM) ポリシーを自動的に施行してセキュリティを向上させる
  • セキュリティグループとアクセス制御リスト (ACL) を検証する
  • ITSM ソリューションと同期して運用の追跡機能を向上させる 

Ansible Automation Platform は可変および不変のインフラストラクチャと連携し、パブリッククラウドに対して共通のエクスペリエンスを提供します。このため、複数のリージョンおよびクラウドに対するポリシーの作成と施行がさらに容易になります。

インフラストラクチャの最適化

クラウド環境を自動的に最適化して時間とコストを節約します。

  • ポリシーに従って、未使用のリソースをオフにする
  • クラウドリソースを最適化して、コスト、パフォーマンス、可用性のバランスをとる
  • 孤立したリソースを回復する
  • クラウドの使用状況をより正確に把握して、投資と予算の計画を改善する

Ansible Automation Platform によってワークフローをスケジュールしてクラウドを継続的に監査し、何が利用できるかを把握できます。このような知識があると、インフラストラクチャを最適化する自動化を作成できます。また、カスタムワークフローの承認を使用すると、変更がプロダクションに適用される前に、クラウド環境にどのような影響を与えるかを理解できます。

61%

予定外のダウンタイムの削減2

36%

開発チームの生産性が向上2

クラウド自動化ワークフロー

この完全なクラウド自動化ワークフローの例では、Ansible Automation Platform を使用して、GitOps アプローチによってクラウドリソースとアプリケーションライフサイクルをオーケストレーションする方法を示します。

クラウド自動化ワークフロー

ワークフローの自動化

  1. クラウド管理者がリソース定義または Playbook を修正します。
  2. クラウド管理者が変更した定義または Playbook を中央リポジトリにコミットします。
  3. Ansible Automation Platform Webhook 統合により、変更が検知され、必要な自動化があれば開始されます。
  4. Ansible Automation Platform がクラウドリソースを開発環境に再デプロイします。
  5. クラウド管理者が自動化されたプロダクションリクエストを承認します。
  6. Ansible Automation Platform がクラウドリソースをプロダクション環境にデプロイします。
  7. Ansible Automation Platform が、プロダクションデプロイに必要なその他のオフクラウドリソースをセットアップし、オーケストレーションします。

アウトオブバンドの自動化

  • クラウド運用:Ansible Automation Platform は、修正やアップデートなど、必要に応じて Day 1 および Day 2 オペレーションを実行します。
  • インフラストラクチャの最適化:Ansible Automation Platform は必要に応じてインフラストラクチャおよびリソースを最適化します。
  • クラウドの可視性:Ansible Automation Platform はインフラストラクチャのスナップショットを取得し、必要に応じて可視性と情報を提供します。

自動化を始めましょう

自動化は、クラウド環境を接続して運用を効率化し、完全なワークフローを作成するために役立ちます。 

Red Hat Ansible Automation Platform は人、プロセス、テクノロジーをまとめ、クラウド移行を単純化します。統合された自動化フレームワークにより、ハイブリッドクラウドをオーケストレーション、運用化、管理して、完全なワークフローを作成し、環境全体で幅広くビジネス成果をもたらすことができます。
 

始めるにはこちらをご覧ください:ansible.com/use-cases/hybrid-cloud

Red Hat

Red Hat の専門知識を活用する 

Red Hat は、自動化を短期間でデプロイできるようサポートします。Red Hat サービス・プログラム:Automation Adoption は、組織全体に自動化を導入するプロセスを管理するためのフレームワークを提供します。 

プログラムの詳細を知る

  1.  Flexera、「2025 State of the Cloud Report」、2025 年 10 月 20 日にアクセス。

  2. IDC ホワイトペーパー (Red Hat 後援)、「Red Hat Ansible Automation Platform のビジネス価値」、2024 年 3 月、Document #US51839824。

タグ:自動化と管理

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