CL110

Red Hat OpenStack Administration I: Core Operations for Domain Operators

概要

コースの説明

Red Hat® OpenStack Platform プライベートクラウドの運用方法およびドメインリソースの管理方法を学習して、先進的でスケーラブルなクラウドアプリケーション、ネットワーク、ストレージのセキュリティを確保してデプロイします

Red Hat OpenStack Administration I: Core Operations for Domain Operators (CL110) では、本番向けの Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) のシングルサイト・オーバークラウドを運用および管理する方法を学習します。スケーラブルなクラウドアプリケーションをデプロイするためにクラウドユーザーに必要な、リソースのプロビジョニングとセキュリティ特権の管理を行うためのセキュアなプロジェクト環境を作成する方法を学習します。ロードバランシング、ID 管理、監視、プロキシ、ストレージと OpenShift の統合について学びます。このコースではさらに、トラブルシューティング・スキルや運用スキル (2 日目) も強化します。

このコースは、Red Hat OpenStack Platform 16.1 に基づいています。

コースの修了後、仮想環境を含むすべてのコースについて、ハンズオンラボへの 45 日間の延長アクセスをご利用いただけます。

注:このコースは、5 日間の仮想ライブ授業または自習形式で提供されます。期間は受講方式によって異なる場合があります。コースの詳細、スケジューリング、価格については、右側のメニューでお住まいの地域を選択して「詳細はこちら」をクリックしてください。 

学習内容サマリー

Red Hat OpenStack Administration I: Core Operations for Domain Operators (CL110) コースの受講者は、本番向け OpenStack オーバークラウドドメインを管理するために必要なルーチンタスクと特殊タスクの両方の実践を重点的に学習します。受講者は Web ベースのインタフェースとコマンドライン・インタフェースを使用して OpenStack を管理します。このコースでは以下の基本スキルを扱います。

  • インスタンスを起動してさまざまなユースケース例に対応する
  • マルチテナント環境でドメイン、プロジェクト、ユーザー、ロール、クオータを管理する
  • ネットワーク、サブネット、ルーター、および浮動 IP アドレスを管理する
  • グループルールとアクセスキーでインスタンスのセキュリティを管理する
  • OpenStack 内のブロック、オブジェクト、共有ストレージを作成し、管理する
  • cloud-init でインスタンス起動のカスタマイズを実行する
  • スタックテンプレートを使用してスケーラブルなアプリケーションをデプロイする

コース対象者

このコースは、アプリケーションのインスタンスとスタックをデプロイするクラウドユーザー、クラウドユーザーのリソースとセキュリティを管理するドメインオペレーター、OpenStack のプライベートクラウドまたはハイブリッドクラウド上のアプリケーションの保守に関心がある、または保守を担当しているその他のクラウド担当者を対象としています。クラウド担当者およびテクノロジー評価などの役割を担う人材は全員、このコースを受講して RHOSP の運用とアプリケーションデプロイの手法を学習してください。

受講の前提条件

学習内容

学習内容

Red Hat OpenStack Platform の概要
OpenStack ユーザーを定義し、インスタンスを起動し、OpenStack コンポーネントとアーキテクチャについて説明する
マルチテナントクラウドでのアプリケーション・プロジェクトの管理
セキュアなユーザーアクセス権と十分なリソースを持つプロジェクトを作成および設定し、クラウドユーザー・アプリケーションのデプロイ要件をサポートする
OpenStack ネットワークの管理
IP ネットワークを OpenStack で実装する方法として、TCP/IP スタックの基本動作、ソフトウェア・デファインド・ネットワークの要素、セルフサービス・クラウドユーザーが利用できるネットワークの一般的な種類を説明する
非パブリックインスタンスを起動するためのリソースの設定
vCPU、メモリー、システムディスクイメージなど、基本の非パブリックインスタンスを起動するために必要なリソースタイプを設定し、パブリックアクセスのないテナントネットワーク内で実行するアプリケーション・コンポーネントのインスタンスを起動する
仮想マシンのシステムディスクの設定
特定のユースケースについて一時的または永続的のどちらのディスクを選ぶかなど、ブロックベースの仮想マシン (VM) のシステムディスクを設定、保存、選択する際の選択肢を特定する
ストレージ追加戦略の特定
オブジェクトベースのストレージ、ネットワークファイル共有、ファイル共有サービスから調達したボリュームなど、追加のクラウドストレージ技法の選択肢を特定する
パブリックアクセス権のあるインスタンスを起動するためのリソースの設定
ネットワークおよびアクセスセキュリティ要素など、特定のユースケースについてパブリックアクセス権のあるインスタンスを起動するために必要な追加のリソースタイプを特定し、設定する
カスタマイズしたクラウドアプリケーションの起動の自動化
インスタンスごとの起動カスタマイズなど、スケーラブルな VM インスタンスのテンプレートとして定義された、代表的な多層クラウド・アプリケーション・スタックを設定してデプロイする
クラウドアプリケーションの配置の管理
シングルサイトよりも複雑なオーバークラウド・レイアウトを紹介し、起動したインスタンスの配置を制御する管理リソース (セルやアベイラビリティゾーンのような分離要素、必要なコンピューティング・ノード・リソースのような配置属性など) について説明する
注:学習内容は、テクノロジーの進歩や対象業務の性質の変化に伴って変更されることがあります。具体的な学習内容やトピックについてご不明な点がある場合は、Red Hat にお問い合わせください。

成果

組織にとっての効果

このコースの目的は、プライベートクラウドの日常的な操作を利用および管理するのに必要なスキルを伸ばすことです。プライベートクラウドは、きめ細かなリソース管理、規制へのコンプライアンスの簡素化、レガシーシステムとの容易な統合を可能にすることで、コストを削減できます。このコースで学習したスキルを使用することにより、ユーザーとオペレーターは、カスタマイズ可能かつ適応可能な構成で、テンプレート・アプリケーションを実行するネットワークおよびサービスでビルドされたプロジェクトリソースを作成し、使用できるようになります。それにより、新しいプロジェクトのために物理システムを構築する必要が実質的になくなります。このリリースでは、重要な拡張機能と安定化がもたらされます。それには、サービスのコンテナ化、インストールと管理の新しいツール、新たな設計によるアプリケーション負荷分散コンポーネント、および OpenStack CLI でサポートされる機能の大幅な強化が含まれます。また、クライアントは、さまざまなインストールツール、特に完全に廃止された PackStack を使用できます。

このコースはお客様にメリットをもたらすように作られていますが、個々の会社やインフラストラクチャの特徴は異なるため、実際に得られる利点には差異が生じることがあります。

個人にとっての効果

このコースを受講することにより、プライベートおよびハイブリッドの OpenStack クラウド・インフラストラクチャのアーキテクチャについて理解することができます。さらに、ダイナミックにスケールできるビジネス環境のためのソフトウェア・デファインド・ネットワークサービス、リソース、サーバー、アプリケーションを作成、管理、トラブルシューティングすることができるようになります。

また、以下のスキルも習得できます。

  • オンデマンド・プロジェクト、ソフトウェア・デファインド・ネットワーク、および仮想マシンインスタンスを設計し、実装する
  • 自分のホーム環境やビジネス・コンピューティング環境で練習、開発、デモ、テストするため、概念実証 OpenStack インストールをデプロイする
  • サブネット、ルーター、浮動 IP アドレス、イメージ、フレーバー、セキュリティグループ/ルール、およびブロックストレージとオブジェクトストレージなど、ソフトウェア・デファインド・ネットワークを管理する
  • 拡張 VM インスタンスをアプリケーションとして作成およびカスタマイズしたり、導入時にカスタマイズしたり、複数の VM アプリケーションからなるスケーラブルなスタックを作成したりする

推奨される次の試験またはコース

スキルパスを構築する

このコースは Red Hat ラーニングサブスクリプションの一環として受講できます。このサブスクリプションにより、Red Hat のオンライン学習リソースをオンデマンドで 1 年間無制限に利用できます。

自身の知識を検証する

無料のスキル評価をご活用ください。自分の専門知識に対する評価を実施してスキルギャップを特定し、Red Hat トレーニングをどこから始めるべきかについて提案を受けることができます。