CL260
Red Hat Ceph Storage for OpenStack
概要
コースの説明
Red Hat Ceph Storage を使用して、アプリケーション用のクラウドスケールのクラスタ化ストレージを構築、拡張、保守する
Cloud Storage with Red Hat Ceph Storage (CL260) は、本番データセンター環境に、または Red Hat OpenStack Platform や OpenShift Container Platform のインフラストラクチャのコンポーネントとして、Red Hat Ceph Storage をデプロイするストレージ管理者とクラウドオペレーターを対象としています。Ceph ストレージクラスタをデプロイ、管理、スケーリングして、Amazon S3 および OpenStack Swift と互換性のあるオブジェクトストレージ、Ceph ネイティブおよび iSCSI ベースのブロックストレージ、共有ファイルストレージなどのハイブリッド・ストレージ・リソースを提供する方法を学びます。このコースは、Red Hat Ceph Storage 5.0 に基づいています。
コースの修了後、仮想環境を含むすべてのコースについて、ハンズオンラボへの 45 日間の延長アクセス権が付与されます。
注:このコースは、5 日間の仮想ライブ授業または自習形式で提供されます。期間は受講方式によって異なる場合があります。コースの詳細、スケジューリング、価格については、右側のメニューでお住まいの地域を選択して「詳細はこちら」をクリックしてください。学習内容サマリー
- Red Hat Ceph Storage クラスタをコモディティサーバーにデプロイおよび管理する
- Web ベースの管理インタフェースを使用して一般的な管理操作を実行する
- Ceph クラスタが提供するストレージプールへのアクセスを作成、拡張、制御する
- オブジェクト、ブロック、ファイルベースの手法を使用して、クライアントから Red Hat Ceph Storage にアクセスする
- Red Hat Ceph Storage のパフォーマンスを分析してチューニングする
- Red Hat OpenStack Platform イメージ、オブジェクト、ブロック、ファイルストレージを Red Hat Ceph Storage クラスタで統合する
- OpenShift Container Platform と Red Hat Ceph Storage クラスタを統合する
コース対象者
- このコースは、エンタープライズ・データセンター内または Red Hat OpenStack Platform 環境や OpenShift Container Platform 環境内のサーバーに Red Hat Ceph Storage をデプロイして管理する方法を学習したいストレージ管理者とクラウドオペレーターを対象としています。
- クラウドベースのストレージを使用してアプリケーションを作成する開発者は、さまざまなストレージの種類とクライアントアクセス手法の違いを学びます。
推奨トレーニング
- 無料のスキルチェックでこのコースが自分のスキルに適切かどうかを確認してください。
- Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA) である、または同等の経験を有する。RHCSA または同等の資格をまだ取得していない方は、必要なスキルと知識が身に付いているかどうかを
- オンラインスキルチェックで確認できます。
- ストレージ管理の一定の経験は推奨されていますが、必須ではありません。
テクノロジー上の留意事項
- このコースには、特別な技術要件はありません。
- このコースは BYOD の対象ではありません。
- インターネット接続が推奨されます。
学習内容
学習内容
- Red Hat Ceph Storage アーキテクチャの概要
データ編成、配布、クライアントアクセス手法など、Red Hat Ceph Storage アーキテクチャについて説明します。 - Red Hat Ceph Storage のデプロイ
新しい Red Hat Ceph Storage クラスタをデプロイして、クラスタ容量を拡張します。 - Red Hat Ceph Storage クラスタの構成
プライマリー設定、モニターの使用、クラスタネットワークのレイアウトなど、Red Hat Ceph Storage の構成を管理します。 - オブジェクトストレージ・クラスタ・コンポーネントの作成
OSD、プール、クラスタ認証方法など、オブジェクト・ストレージ・クラスタを構成するコンポーネントを作成および管理します。 - ストレージマップの作成とカスタマイズ
CRUSH マップと OSD マップを管理および調整してデータ配置を最適化し、クラウド・アプリケーションのパフォーマンスと冗長性の要件を満たします。 - RADOS ブロックデバイスを使用したブロックストレージの提供
Ceph を設定して、RADOS ブロックデバイス (RBD) を使用してブロックストレージをクライアントに提供します。 - RADOS Gateway を使用したオブジェクトストレージの提供
Ceph を設定して、RADOS Gateway (RGW) を使用してクライアントにオブジェクトストレージを提供します。 - CephFS を使用したファイルストレージの提供
Ceph を設定して、Ceph File System (CephFS) を使用してクライアントにファイルストレージを提供します。 - Red Hat Ceph Storage クラスタの管理
ツールによる運用中の Ceph クラスタの管理、ステータスの確認、サービスの監視、クラスタの全部または一部の適切な開始および停止を行います。MON、OSD、PG などのクラスタコンポーネントの置き換えまたは修復により、クラスタのメンテナンスを実行します。 - Red Hat Ceph Storage のチューニングとトラブルシューティング
Ceph クラスタの主要なパフォーマンス・メトリックを特定し、これを使用して Ceph 運用のチューニングとトラブルシューティングを行って、最適なパフォーマンスを実現します。 - Red Hat Ceph Storage を使用した Cloud Platforms の管理
Red Hat クラウド・インフラストラクチャを管理して Red Hat Ceph Storage を使用し、イメージ、ブロック、ボリューム、オブジェクト、および共有ファイルストレージを提供します。 - 理解度の確認
Cloud Storage with Red Hat Ceph Storage のタスクを確認します。
成果
組織にとっての効果
信頼性とパフォーマンスに優れたデータストレージは、エンタープライズ・アプリケーションおよびインフラストラクチャ・ソリューションにとって重要な要素です。ソフトウェア・デファインド・ストレージによって、アプリケーションをクラウド規模で稼働させながら、データストレージ要件を拡大する柔軟性を得ることができます。Red Hat Ceph Storage は、コモディティハードウェアを活用して、フォールトトレラントでもあり、オブジェクト、ブロック、およびファイルのデータレベルを介したアクセスも提供する、分散型でスケーラブルなストレージボリュームを作成します。Cloud Storage with Red Hat Ceph Storage コースの修了は、ストレージクラスタの計画、デプロイメント、運用の成功につながります。
個人にとっての効果
このコースを受講すると、Red Hat Ceph Storage クラスタのデプロイ、運用、管理方法を習得できます。受講者は、Red Hat Ceph Storage が Red Hat Cloud Platforms の標準的な統合クラウド・ストレージ・ソリューションである理由を学びます。開発者の場合は、Red Hat Ceph Storage が提供する利用可能なストレージの種類と手法をすべて実装できるようになり、エンタープライズ・ストレージのシナリオとアプリケーションに適した種類と手法を選択できるようになります。管理者とオペレーターの場合は、構成、日々の運用、トラブルシューティング、パフォーマンス・チューニング、スケーリングなどの Ceph クラスタ管理を実行できるようになります。
推奨される次の試験またはコース
スキルパスを構築する
このコースは Red Hat ラーニングサブスクリプションの一環として受講できます。このサブスクリプションにより、Red Hat のオンライン学習リソースをオンデマンドで 1 年間無制限に利用できます。
自身の知識を検証する
無料のスキル評価をご活用ください。自分の専門知識に対する評価を実施してスキルギャップを特定し、Red Hat トレーニングをどこから始めるべきかについて提案を受けることができます。