RH359
Red Hat Services Management and Automation + 認定試験
概要
コースの説明
データセンターで使用される主要なサービスを構成、管理、スケーリングする方法を習得
Red Hat Services Management and Automation + 認定試験 (RH359) は、Linux® システムの管理経験がある IT プロフェッショナル向けに設計されており、Red Hat® Enterprise Linux に含まれている、現代の IT データセンターでも特に重要なネットワークサービスの管理および導入方法について学びたい方に最適なコースです。これらのサービスの基本構成を手動でインストール、構成、管理する方法を学び、Red Hat Ansible® Engine を使用してスケーラブルで反復可能な方法で作業を自動化します。
このコースは Red Hat Ansible Engine 2.9 および Red Hat Enterprise Linux 8.1 に基づいています。このコースには Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Services Management and Automation - (EX358) が含まれています。
- 学習内容サマリー
- Red Hat Enterprise Linux 8に含まれているソフトウェアを使用して、Unbound と BIND9 を使用した DNS、DHCP および DHCPv6、クライアントの E メール送信、印刷サービス、NFS とSMB プロトコルファイル共有、MariaDB を使用した SQL データベースサービス、Apache HTTPD、nginx、Varnish、HAProxy を使用したウェブサービスなどの主要なネットワークサービスを提供
- デバイスのチーミングなど、サーバーの使用ケースに合わせて高度なネットワークを構成
- Red Hat Ansible Engine を使用して、このコースでカバーされる手動のデプロイメントおよび構成タスクを自動化
試験の対象者
このコースは、Linux システム管理者、サイト信頼性エンジニアのほか、Ansible の経験があり、Red Hat Enterprise Linux 8 に含まれる主要なネットワークサービスの導入、構成、運用を管理および自動化する方法に興味があるその他の IT プロフェッショナルを対象としています。
受験の前提条件
Red Hat Enterprise Linux 8 のRed Hat 認定エンジニア (RHCE) 、または Linux システム管理と Ansible 自動化における同等のスキル
学習内容
学習内容
- ネットワークサービスの管理
- ネットワークサービスの管理に求められる主要なツールとスキルについて話し合い、再考察します。
- リンク・アグリゲーションの設定
- 複数のネットワークインタフェース間で Linux ネットワークチーミングを構成することにより、サーバーのネットワーク接続の冗長性またはスループットを向上させます。
- DNS および DNS サーバーの管理
- DNS サービスの動作を説明し、DNS の問題をトラブルシューティングします。DNS キャッシング・ネームサーバーまたは権限のあるネームサーバーとして機能するようにサーバーを構成します。
- DHCP と IP アドレスの割り当ての管理
- DHCP、DHCPv6、SLAAC など、IPv4 および IPv6 アドレス割り当てに使用されるサービスを説明して構成します。
- プリンターと印刷ファイルの管理
- IPP Everywhere をサポートするネットワークプリンターで印刷できるようにシステムを構成し、既存のプリンターキューを管理します。
- メール送信の設定
- メールサーバーの仕組みについて説明し、システムツールと Postfix を使用して送信メールリレー経由で電子メールメッセージを送信するようにサーバーを構成します。
- MariaDB SQL データベースの設定
- SQL ベースのリレーショナルデータベースにおける基本的な操作について説明し、トラブルシューティングのために基本的な SQL クエリを実行します。また、簡単な MariaDB データベースサービスのセットアップ方法を学びます。
- Web サーバーの構成
- Apache HTTPD または Nginx Web サーバーから Web コンテンツを提供し、仮想ホストと TLS ベースの暗号化でそれらを構成します。
- Web サーバーのトラフィックを最適化
- Varnish を使用して提供される静的コンテンツをキャッシュし、HAProxy を使用して TLS 接続を終了させてサーバー間の負荷を分散することによって、Web サーバーのパフォーマンスを向上させます。
- ファイルベースのネットワークストレージの配備
- NFS および SMB プロトコルを使用して、単純なファイルベースのネットワーク共有をクライアントに提供します。
- ブロックベースのネットワークストレージへのアクセス
- サーバーの iSCSI イニシエーターを構成して、ネットワーク・ストレージ・アレイまたは Ceph ストレージクラスタによって提供されるブロックベースのストレージデバイスにアクセスする
成果
組織にとっての効果
このコースでは、ビジネスに不可欠なアプリケーションをサポートする一般的なサービスを管理、自動化するために必要な主要なスキルを学ぶことができます。こういったスキルは、デプロイまでの時間の短縮、信頼性の向上、アーキテクチャのコンプライアンスの確保に役立つため、単にビジネスを運営するだけでなく、リソースの活用を改善することができます。
このコースはお客様にメリットをもたらすことを意図して作られていますが、個々の会社やインフラストラクチャの特徴は異なるため、実際に得られる利点には差異が生じることがあります。
個人にとっての効果
このコースでは、エンタープライズ・データセンターのサーバーとそのアプリケーションで頻繁に使用されるネットワークサービスをセットアップして提供するために必要な、システム管理の主要スキルを学ぶことができます。これらのサービスを手動で管理する方法を理解し、手動の構成タスクを自動化して大規模に実行するための Ansible Playbook を準備します。
推奨される次のコース
- Advanced Automation: Ansible Best Practices (DO447)
- Red Hat Enterprise Linux Diagnostics and Troubleshooting (RH342)