EX358
Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Services Management and Automation -
概要
試験の説明
実技ベースの Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Services Management and Automation - (EX358) では、標準の Linux サービスの構成と管理、およびサービス構成の自動化に関する知識をテストします。この認定試験で試されるスキルは、すべての Red Hat 製品のシステム管理の基礎をなすものです。
この試験に設定された内容は、利用できる最新の Red Hat 製品バージョンに基づいています。[Get started] をクリックして、購入できる試験の利用可能なすべてのバージョンをご確認ください。
試験の対象者
- 大規模なエンタープライズ環境の管理を担当するシステム管理者
- ネットワークサービスの管理を担当するシステム管理者
- Red Hat 認定アーキテクト (RHCA) になることを目指す Red Hat 認定エンジニア
受験の前提条件
- Red Hat 認定エンジニア (RHCE) または Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA) であるか、同等の実務経験とスキルがあること。
- 無料のスキルチェックを受けて、この試験の準備に最適なコースを確認してください。
- Red Hat Services Management and Automation (RH358) を受講するか、同等の実務経験とスキルがあること。
試験の内容
準備
試験の学習ポイント
以下に挙げる内容に加えて、Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Services Management and Automation - の受験者は、RHCE 認定試験の内容を参照し、RHCE レベルのタスクを実行できることを確認してください。そのようなスキルの一部は、この試験の内容に対応するために必要になる場合があります。
Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Services Management and Automation - の受験者は、何の助けも借りずに、以下に挙げる作業を遂行できる必要があります。受験者は、手動のやり方と Ansible の自動化を使用するやり方の両方でこれらのタスクを実行できるように準備してください。
- ネットワークサービスの管理
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- 動的または静的に割り当てられたアドレスを使用するようにネットワーククライアントを構成する
- IPv4 と IPv6 の両方を使う
- ファイアウォールサービスの管理
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- 特定のサービスまたはポートへのアクセスを許可するようにシステムファイアウォールを構成する
- 特定のネットワークドメインまたは IP サブネットのみからのアクセスを許可あるいは拒否するようにシステムファイアウォールを構成する
- SELinux の管理
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- 特定のサービスに対して SELinux ブール値を構成する
- ファイルまたはディレクトリの SELinux コンテキストを構成する
- システムプロセスの管理
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- 起動時にスタートするようにシステムプロセスを構成する
- システムプロセスがスタートしないようにする
- リンクアグリゲーションの管理
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- 2 つのネットワーク・インタフェースで構成されるネットワーク・チーム・インタフェースを作成する
- ネットワーク・チーム・インタフェースをブート間で永続化する
- ネットワーク・チーム・インタフェースにネットワークアドレスを割り当てる
- teamd ランナーを構成する
- DNS の管理
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- キャッシュネームサーバーを構成する
- 部分的に完成したゾーンファイルを使用して信頼できるネームサーバーを構成する
- IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方で順方向および逆方向のルックアップを構成する
- DHCP の管理
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- 指定したアドレス範囲内でアドレス割り当てを構成する
- 指定されたホストへの特定のアドレス割り当てを構成する
- IPv4 と IPv6 の両方のアドレス割り当てを構成する
- プリンターの管理
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- ネットワークプリンターのプリンターキューを作成して管理する
- 既存のプリンターキューを管理する
- E メールサービスの管理
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- E メールを送信メールリレーに転送するように E メールサーバーを構成する
- メールクライアントを使用してメールを読む/送信する
- MariaDB データベースサーバーの管理
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- 基本的な MariaDB サービスをインストールして設定する
- MariaDB サーバーへのアクセスを特定のネットワークアドレスに制限する
- MariaDB データベースを作成する
- MariaDB データベースユーザーとアクセス権を管理する
- 既存の MariaDB データベースにレコードを追加する
- MariaDB データベースに対してシンプルな SQL クエリを発行する
- MariaDB バックアップを作成する
- バックアップから MariaDB データベースをインポートする
- HTTPD Web アクセスの管理
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- Apache をインストールして設定する
- NGINX をインストールして設定する
- 代替ドキュメントルートを構成する
- 代替 Web アクセスポートを構成する
- 名前ベースの仮想ホストを構成する
- セキュアな Web サーバー (HTTPS) を構成する
- 静的キャッシュを提供して、HTTP 応答時間を高速化する
- HTTP HAProxy ロードバランサーを構成する
- HTTPS 接続を終了する
- iSCSI の管理
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- iSCSI ターゲットを提供して構成する
- iSCSI ターゲットに永続的に接続するように iSCSI イニシエーターを構成する
- iSCSI サービスへのアクセスを特定のクライアントとネットワークに制限する
- NFS の管理
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- 永続的な NFS エクスポートを構成する
- NFS エクスポートを永続的にマウントするように NFS クライアントを構成する
- NFS エクスポートへのアクセスを特定のクライアントとネットワークに制限する
- SMB の管理
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- SMB 共有を構成する
- SMB ユーザーを作成して管理する
- SMB のみのユーザーを作成する
- SMB 共有へのアクセスを制限する
- SMB 共有をマウントする
- マルチユーザー SMB マウントを実行する
- 標準サービスを構成するために Ansible を使用する
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- Playbook を作成して修正する
- インベントリファイルを理解して活用する
- Playbook で変数を使用する
- RHEL システムロールを使用する
Red Hat のすべての実技試験と同様に、再起動後も自動で設定が維持されるようにする必要があります。
知っておくべきこと
準備
Red Hat Services Management and Automation (RH358) の受講が試験準備に役立ちますので、ぜひご検討ください。
このコースへの参加は必須ではなく、試験のみを受けることもできます。
Red Hat のトレーニングコースに参加することは、試験対策として重要ですが、試験の合格を保証するものではありません。それまでの経験、訓練、適性なども試験に合格するための重要な要素となります。
Red Hat 製品のシステム管理に関するさまざまな書籍や情報が提供されています。Red Hat では、そのような資料のいずれも試験対策ガイドとして公認していません。とはいえ、そのような追加情報は理解を深めるのに役立つことがあります。
試験の形式
Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Services Management and Automation - は、実践的な実技試験で、実際の開発タスクを行う必要があります。試験中、受験者はインターネットにアクセスすることはできず、資料や電子文書を持ち込むことも許可されません。ノートや書籍、その他の資料も持ち込めません。大半の試験では、製品に付属のドキュメントを試験中に使用できます。
試験結果と通知方法
試験の正式な結果は、Red Hat Certification Central から送付されます。試験官やトレーニングパートナーが受験生に直接結果を報告することは認められていません。通常、試験結果は米国の 3 営業日以内に送付されます。
試験結果には合計得点のみ記載され、個々の項目ごとの成績は通知されません。また、それに関するお問い合わせには回答しかねますので、あらかじめご了承ください。
1 回目の受験で合格しない場合には、再試験 (1 回分) を受けることができます。詳細については、Red Hat トレーニングポリシーをご覧ください
推奨される次の試験またはコース
- Advanced Automation: Ansible Best Practices (DO447)
- Red Hat Enterprise Linux Diagnostics and Troubleshooting (RH342)