Red Hat が Open Software-defined Storage によって従来のストレージの限界を打ち破り、マルチペタバイト規模の容量をサポート

Red Hat Storage Server 3 はファイルストレージと Apache Hadoop のビッグデータサービスを進化させ、ビジネスクリティカルなワークロードに対応

東京 -

[米国ノースカロライナ州ラーレー2014年10月2日(現地時間)発表]米国報道発表資料抄訳

オープンソースソリューションのプロバイダとして世界をリードする Red Hat, Inc.(本社:米国ノースカロライナ州ラーレー、社長兼CEO:ジム・ホワイトハースト、NYSE:RHT、以下「Red Hat」)は本日、スケールアウトファイルストレージとして、業界トップクラスのOpen Software-defined Storageソリューション Red Hat Storage Serverの最新メジャーリリースの提供開始を発表しました。Red Hat Storage 3の先進的な機能は、ビッグデータ、分析、ファイル共有とコラボレーションなど、膨大なデータを処理する企業向けのワークロードに最適化されています。実証済みのワークロードソリューションによって、Red Hat Storage Server 3は企業が業務データを管理して応答性を高め、コストを抑えつつ運用効率を向上させることを可能にします。

Red Hatは、コミュニティ主導のイノベーションによってアジャイルなストレージソリューションを構築することにより、進化するIT業界で競争上の脅威や変化に有効に対処できる即応力を企業内に生み出します。オープンソースのGlusterFS 3.6ファイルシステムとRed Hat Enterprise Linux 6に基づいたRed Hat Storage Server 3は、ストレージの総コストを引き下げつつ、ペタバイト級のデータ容量まで容易に拡張でき、またストレージ環境をきめ細かく制御できるように設計されています。

Red Hat Storage Server 3の主な新機能は次のとおりです。

  • 規模と容量が3倍以上に増大:サポートされる1サーバー当たりのドライブ数が最大36基から60基に、1クラスタ当たりのサーバー数が最大64台から128台に拡張され、1クラスタ当たり最大19ペタバイトの容量を使用できます。
  • ストレージクラスタのデータ保護と運用管理の強化:
    - ボリュームスナップショットによる特定時点のクリティカルデータのコピー。
    - NagiosやSNMPなど業界標準のオープンなフレームワークを使用したストレージクラスタの包括的なモニタリング。
  • 最新のビッグデータ分析環境と容易に統合:ストレージサーバー上でApacheTM Hadoop®ワークロードの実行を可能にするHadoopファイルシステムプラグインをサポート。また、Apache Ambariとの強固な統合によりHadoopや基盤となるストレージの管理とモニタリングが可能。
  • ハードウェアの選択肢と柔軟性の拡大:SSDのサポートにより、高いパフォーマンスが求められるワークロードの実現、ハードウェア互換性リスト(HCL)の大幅な拡張によるハードウェアプラットフォームの選択肢の拡大など。
  • 迅速な導入:RPMベースでの提供により、導入済みのRed Hat Enterprise Linux環境にRed Hat Storage Serverを簡単に追加することが可能。

 

Red Hat Storage Server 3は、CiscoHPなど業界トップクラスのテクノロジーパートナーや、International Integrated Solutions Ltd.Function1などのインテグレーションパートナー等、多大なエコシステムサポートを形成しており、企業への導入を容易にしています。さらに、Red Hatは市場を牽引するエンタープライズソフトウェアベンダであるSplunk®Hortonworks®ownCloudと協力して、それぞれログとサイバーセキュリティ分析、Apache Hadoop、および企業におけるファイル共有とコラボレーションについてソリューションアーキテクチャを提供しています。Red Hatのお客様とパートナー各社は、これら実証済みのソリューションアーキテクチャを利用することにより、お客様の特定のワークロード環境に合わせて最善のソリューションを導入できます。

Red Hat Storage Server 3は、2014年7月にリリースされたRed HatのInktank Ceph Enterpriseバージョン1.2と補完関係にあります。2014年5月、Red HatはCephの提供元であるInktankとオープンソースストレージソリューションのInktank Ceph Enterpriseを買収しました。Red HatのInktank Ceph Enterpriseは、OpenStackをいち早く導入した多くの企業など、パブリッククラウドやプライベートクラウドを導入している企業に、オブジェクトおよびブロックストレージソフトウェアを提供します。Red HatのCeph EnterpriseがRed Hatのストレージ製品ポートフォリオに加わったことで、オブジェクト、ブロック、およびファイルシステムストレージ全体にわたるOpen Software-defined Storageソリューションの包括的な製品としてお客様に提供されます。

バーチャルイベントとウェブキャストでの発表
今回の発表とRed Hat Storage Server 3について、Red Hatの経営陣による説明とお客様やパートナー各社によるプレゼンテーションを、2014年10月2日(木)午前11時(ET)に開催しました。基調講演と各プレゼンテーションはライブイベント後にオンデマンドでも視聴できます。ライブイベントへの申し込みと参加や、オンデマンド再生コンテンツへのアクセスについては、https://vts.inxpo.com/Launch/Qreg.htm?ShowKey=20966をご覧ください。ライブイベントとその内容の詳細については、http://www.redhat.com/en/about/events/advancing-software-defined-storage をご覧ください。

 

コメント
Red Hat 副社長兼ストレージ/ビッグデータ事業部門長 ランガ・ランガチャリ
「Red Hatはお客様各社に、物理、仮想、クラウドの全環境にまたがる包括的なOpen Software-defined Storageのポートフォリオを提供したいと考えています。今回の最新リリースによって、Red HatはOpen Software-defined Storageの推進をリードします。非構造化データの中に隠された有形価値を活用することによって競争上の優位をすばやく獲得できる俊敏な企業の構築を支援します。」

株式会社佐賀IDC 常務取締役 森木 武 氏
「佐賀IDCは、Red Hat Storage 3 のリリースを歓迎します。当社では、サービス基盤に分散型スケールアウトストレージであるRed Hat Storageを選定、利用しています。更なる機能強化によって、お客様へより良い環境を提供できることを大変喜ばしく感じています。今後もレッドハットと連携し、価値あるサービスを提供して参ります。」

451 Research ストレージ担当 調査副社長 Simon Robinson 氏
「企業は自社のITスタックがクラウドのように認識され、動作することを望んでいます。したがって、ストレージインフラストラクチャはこの変化をサポートする必要があります。多くの企業のIT部門内で、こうした事情からストレージ戦略の根本的な見直しが進んでいます。Red HatのSoftware-defined Storageのポートフォリオは、プロプライエタリなテクノロジスタックに代わるオープンソースソリューションを提供し、企業データの増大に伴って発生する課題に対処しています。」

Cisco Data Center Solutions エンジニアリング担当副社長 Satinder Sethi 氏
「企業向けセキュリティソリューションのリーダーとして、そして企業向けサーバーの急速に成長しつつあるリーダーとして、CiscoはRed Hatと提携し、Splunk Enterprise導入用にオープンソースのSoftware-defined Storageソリューションを提供できることをうれしく思います。当社の新しいリファレンスアーキテクチャで説明しているように、Cisco UCSサーバーとRed Hat Storage Serverソフトウェアを組み合わせることで、Splunkのお客様は伸縮性に優れた低コストのストレージソリューションを手にすることができます。両社のお客様は、Splunkでの分析用に保存するマシン生成データの量を増やすことにより、セキュリティ脅威のパターンをコスト効率に優れた方法で簡単に検出できます。」

HP Servers ハイパースケールプロダクトマネジメント部門 シニアデレクター  John Gromala 氏
「ストレージアーキテクチャとコンピュータリソースは、データの爆発的な増大に合わせて急速に進化しています。その結果、集積された膨大なデータをすぐに利用できる知識に変える作業は、ますます困難で複雑になっています。Red Hat Storage ServerとHP ProLiant SL4540サーバーを組み合わせることで、両社のお客様はビッグデータ用に構成された統合ソリューションを手にすることができます。これにより、ストレージインスタンスの管理や集約にかかる多大な負担を取り除き、ボトルネックを解消するとともに、容量に合わせてパフォーマンスを向上させることが可能となり、ひいては集積されたデータから有用な情報をタイムリーに引き出すことができます。」

Hortonworks 戦略マーケティング担当副社長 John Kreisa 氏
「Hadoopが現代のデータアーキテクチャの土台になるつれて、ビッグデータストレージプラットフォームに選択肢、柔軟性、効率を求める企業が増えています。業界で他に例のない100%オープンソースのHadoopディストリビューション、Hortonworks Data Platform(HDP)用のRed Hat Storageプラグインにより、両社のお客様はコスト効率に優れたスケールアウトストレージソリューション上で、より多くのデータにシームレスにアクセスしてより深い分析を実行し、ビジネスの未来を形作るデータ主導のワークロードを可能にすることができます。」

Ikano Bank AB インフラストラクチャアーキテクト Zdenek Sedlak 氏
「お客様にサービスの可用性を保証するため、Ikano Bankでは社内のデータ管理プロセスを可用性の高いストレージソリューションでアップグレードしました。Red Hat Storage ServerとRed Hat Enterprise Linuxオペレーティングシステムによって、当社はクラスタ化したOpen Software-defined Storageソリューションを導入できました。当社のサーバーのパフォーマンスは大幅に向上し、顧客データのバッチ処理時間が短縮されました。ソリューションのセキュリティが確保され、ベンダに束縛されることがないため、Red Hatのソリューションは当社にとって重要です。」

ownCloud CEOおよび創立者 Marcus Rex 氏
「Red Hat Storage Server 3とownCloud Enterprise Editionの組み合わせは、オンプレミスクラウドを構築しようとしている企業に最適なターンキー環境であり、ストレージコストを引き下げるとともに、柔軟な導入オプションによって情報アクセスを効率化します。この組み合わせを業界標準のHPサーバー上で実行することにより、企業では、社員が同僚、パートナー、お客様と協力し、場所を問わずファイル同期とファイルアクセスを行いつつ、なおITに可視性と管理性を付与できる、オープンでありながらセキュアで秘匿性の高い手段を導入することができます。」

SaskTel 情報システム部門 ネットワークおよび企業情報システム担当 テクニカルアナリスト David Yaffe 氏
「カナダのフルサービス通信プロバイダとして、SaskTelは可用性の高いセキュアなテレフォニーおよびデータサービスを提供しています。コモディティハードウェア上のRed Hat Storage Serverで標準化することにより、当社ではインフラストラクチャを迅速に拡張して膨大なデータを管理しつつ、コストを大幅に削減することができました。Red Hat Storage Serverを当社のSplunk環境に組み込んだ結果、以前よりも長期にわたって大量のマシンデータを蓄積して分析できるようになったため、ビジネス判断の質が大幅に向上しました。」

 

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