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この1年は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行襲来の数か月前にはまったく考えられなかった幾重もの孤立が発生し、現代生活におけるつながりの重要性を痛感させられた年でした。ネットワークにコネクテッドされたデバイスは、携帯電話からタブレット、コンピューター、スマートテレビに至るまでサイバー空間への窓と共に、「古い日常」への絆として機能し、パンデミックのさなかにも世界の動きを止めず、人と人との結びつきを保つ役にも立ちました。

同じ接続性によりマシンやサービスがリンクし、極めて重要な産業や組織を動かしてきました。グローバル規模のサプライチェーンを支える工場から、逼迫する医療現場に至るまで、つながることは「デジタルトランスフォーメーション」を目的としたものではなく、サバイバルに必要でした。

パンデミックのさなかにあっても人々の繋がりを維持してくれた5Gやエッジコンピューティングなど最新のネットワーク基盤の役割は、単にデータをA地点からB地点に運ぶだけに留まりません。回復力に優れ、スケーラブルで、コアのデータセンターから遠方のエッジまでの複雑な需要に対応できるように設計されています。

アジャイルな接続性と収容能力で先頭に立っているのが、Red Hatのオープン・ハイブリッドクラウド・テクノロジーを基にクラウドネイティブな基盤を構築したVerizonです。

ネットワークの未来はオープン性にある

過去数十年にわたり、サービス事業者は、カスタムメイドのハードウェアと組み込み式の専用ソフトウェアで大規模な一元管理型ネットワークを構築してきました。このため、事業者はスタック全体を厳選した少数のベンダーに依存していましたが、需要が増し、ネットワークが複雑化すると、成長と発展のためのより良い方法がますます必要となってきました。

Verizonのようなリーダー企業にとって、その方法とはオープンソースとクラウドネイティブのテクノロジーの導入でした。需要に対応する通信ネットワークには大規模な技術革新が必要でしたが、クローズドソースのコードだけでは困難なうえ、時間がかかることが予想されたからです。オープンソースは、事業者のパートナーエコシステムの全メンバーに通用する共通の「言語」により、複雑性を緩和し技術革新を推進する新たな連携と相互運用の手段を提供します。

最新のネットワーク運用の要であるVerizonの5Gコアは、業界トップのエンタープライズ向けKubernetesプラットフォームであるRed Hat OpenShiftを元に構築されています。OpenShiftは、基盤をコンテナ化して提供するため、過度な複雑さを伴わない5Gとエッジコンピューティングの技術革新を進めるのに役立ちます。コンテナは運用に融通が利き、コンテナ内のコードで変更も迅速に実装できるため、広域環境への影響も抑えることができます。

スケールアップだけでなくスケールアウトも

処理能力の一元管理にはスケールアップが重要ですが、アプリケーションにとってレイテンシが重大な要素である場合はどうでしょうか。数ミリセカンドが成否を分けることもあるため、Verizonの次世代コアの開発では、ネットワークの最遠端にまで水平展開型クラウド環境を構築しています。

Verizonは、ユーザの近くにエッジコンピューティングのフットプリントを配備することにより、処理能力と5Gコアのユーザープレーンを中央のデータセンターからエッジへ拡げ、革新的なアプリケーションが意図した通りのエクスペリエンスを提供することを可能にしています。また、新たなワークロードの領域を開き、先進の分析技術、人工知能/機械学習(AI/ML)、拡張現実など新たな顧客エンゲージメントの機会を推進することもできます。

必要なのはビレッジではなく...エコシステム

Verizonの次世代ネットワークの能力と規模は、単一ベンダーが実現する代物ではなく、オープン標準で連携し共通のプラットフォーム上に構築されるパートナーのエコシステム全体で実現するものです。ここに、オープンソースの持つ力が接続性と結びつきます。オープンソースが基盤レベルで連携を推進するため、Verizonは、基盤レイヤの保守にリソースや時間を割かずに、革新的なアプリケーションやサービスの提供に専念できるのです。

Red Hatのオープン・ハイブリッド・クラウド・テクノロジーは、IBMやインテルなど、Verizonのパートナー企業に、多種多様なソリューションをサポートする基盤バックボーンを提供します。オープンソースのコードを基に構築されたこのエコシステムにより、Verizonは互換性や連携を心配せずに具体的なスケール性や柔軟性のニーズを満たすハードウェアとソフトウェアを頼りとすることができます。オープンソースは、今日のネットワークの推進だけでなく、未来のネットワークの土台作りにも役立ちます。

この試練の時に世界のつながりを保つためであれ、5G以降への備えであれ、Verizonと協力してネットワーク構築の発展に寄与できることを誇りに思っています。


About the author

Chris Wright is senior vice president and chief technology officer (CTO) at Red Hat. Wright leads the Office of the CTO, which is responsible for incubating emerging technologies and developing forward-looking perspectives on innovations such as artificial intelligence, cloud computing, distributed storage, software defined networking and network functions virtualization, containers, automation and continuous delivery, and distributed ledger.