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編集者注:本日、当社は、ポール・コーミアがジム・ホワイトハーストに代わってRed Hatの社長兼最高経営責任者(CEO)の役職を引き継ぐことを発表しました。ポールは、世界中の社員全員と以下の電子メールを共有しました。

皆さんこんにちは。

この方法でこのような変更について話すのは異例のことであると思います。通常であれば、私たちは集合するはずですし、本当はそうしたいことを信じてください。しかし、現実はご覧の通りです。繰り返しになりますが、Red Hatの社員は、お互いのために、そしてお客様とパートナー様のために、このような困難な状況も大々的に乗り越えてきました。これは長期戦になりそうですが、今は引き続きお互いに助け合うことがこれまでになく重要になります。

このすべてに鑑みて、現時点でこの新しい役職を引き受けることがいかに興味深いものかについて考えました。しかし、これは私たちがこれまで歩んできた旅のさらなる一歩ではないかと思います。Red Hatの歴史の過去25年余りの旅は多くの障害だらけでした。私たちは一丸となって多くの障害を克服してきました。Red Hatが逆境に直面して一段と強くなることを信じてください。今までいつもそうでした。

私たちには成し遂げるべきことはまだたくさんあり、一丸となってやっていくことになります。私が19年間同じ仕事に就いていたと話したのを聞いたこともあるかと思いますが、それは必ずしも正しくありません。この19年間は仕事ではありません、冒険でした!しかし、さらに重要なのは、Red Hatの旅が私の旅だったことです。新しい役職でRed Hatをリードして、旅を続けることを楽しみにしています。

入社当時を振り返ると、私たちは異なる役職にいて、様々な問題に直面していましたが、その精神は同じでした。オープンソースが現実的で安全でエンタープライズ仕様であることを業界に説得することが使命でした。それを行うために、リスクを取る必要がありました。これらのリスクの中には、Red Hat Enterprise Linuxへの移行のような製品関連のものもあれば、Qumranet (Red Hat Virtualizationをもたらした)とeNovance (Red Hat ConsultingOpenStackの専門知識を拡大した)の買収のようなM&Aの意思決定もありました。

私たちは、これらのリスクを巧みに克服する社員とともにこれらのリスクを取る不屈の精神を持ち、最終的にはIT業界での真の変革を推進することに寄与しました。オープンソース・コミュニティとの緊密な関係のおかげで、業界の大半よりも早く動向を知ることができます。私は、2007年のRed Hat Summitで登壇し、「いつでも、どこでも、どんなアプリケーションでも」のアイデアについて語ったことを思い出します。それは、非常に短期間でオープンハイブリッドクラウドをもたらしました。当時、それについて語る人は誰もいませんでした。Red Hatの社員一人ひとりが、テクノロジー業界が今日の状況とは異なり、Red Hatがなければオープンソースは主流にならなかったと分かって、感じているはずの大きな誇りがあります。私たち全員がその歴史の一翼を担っています。

当社は最初期から、オープンソースを、インフラストラクチャ、アプリケーション開発、関連ツールを含む企業向けコンピューティングの多くの分野のための開発手法だ、率直に真のイノベーションだといえるレベルにしてきました。当社は、オープンソース手法を採用した広範な製品ポートフォリオを構築しただけでなく、それを取り巻く会社を構築したのです。当社の成功の秘訣、あるいは評論家が「いつか第二のRed Hatが出現する」かどうかを問う理由があるとすれば、こういうことです。会社を構築するには製品だけを構築するよりも時間がかかります。私たち皆がすべてのチームと地域にわたって協力することになります。私たち皆が重要な役割を担っているのは、当社の成功と未来においてだけでなく、オープンソースと次世代コンピューティング全体のより大きな成功において、またRed Hatが働きがいのある会社であり続けるためでもあるのです。

Red Hatは今まさに「Linuxカンパニー」から大手企業に成長したところにいて、他社の手本となっており、スタートアップから老舗の超大手上場企業まで、一連の広範な競合他社の目標になっています。今や誰もが商用Linuxと、当社が2001年から構築しているコンテナビジネス(コンテナ技術はLinuxそのものの技術であることを忘れないでください)に携わっているような気がすることもあります。

しかし、私は競争を悪いことだと思いません。当社が勝っていなければ、優位を占めていなければ、人々は当社と競争しようとはしないでしょう。これにより当社は、お客様のために革新し、イノベーションを提供し続けていますが、現状に甘んじることはありません。私が見たところでは、当社と協業したいかもしれないお客様から当社に頼るお客様に至るまであらゆる方面にわたっています。業界を取り巻く組織は良質のソフトウェアを構築するための強力な開発モデルとしてだけでなく、協業するためのより良い方法として、オープンソースを取り入れています。当社のビジョンは業界のビジョンになっています。

この広範なビジョンについての理解を深めるために、ジム・ホワイトハーストはRed Hatに入社し、当社の製品戦略の礎となっているオープンな開発手法を採用し、組織全体にわたり幅広く理解させました。オープンな組織を構築することは、今や多くの企業が倣いたがっています。ジムは、IBMのアービンド・クリシュナCEOとともにIBMのプレジデントとしての新しい役職で引き続きRed Hatの強力な味方になります。アービンドは、Red Hatの独立性を強く支持しており、これをIBMの内外で提唱しています。彼はRed HatがRed Hatであり続けることにコミットし、その一環として私たちを理解している誰かにこのリーダーシップの役職を任せること、何が会社を動かすかを把握しています。経験、私たちの旅を理解する直観、私たちの独自のカルチャーと働き方への認識を持った誰かです。IBMは、私たちが業界をリードし続けるための最善の方法が、私たちに使命を継続させながら、私たちが拡大するのを支援することであると理解しています。

毎年、Red Hat Summitで登壇して基調講演を行い、多くの人々を見渡す時が最も感動する瞬間です。月日を重ねた後も、未だに同じ思いがほとばしります。私たちがこれを構築したのだと。私たちはこのユニークな会社を作り上げ、業界を変革しました。

つまり、未来のテクノロジーの成功は生得権ではありません。Red Hatの社員として、私たちはお客様とともに毎日毎日それを得る必要があることを理解しています。私は皆さんとともに次の段階に進み、21世紀の決定的なテクノロジー企業であるための旅を続ける準備が整っています。

先ほど私の19年間の旅について話しましたが、私や他のリーダーにいつでも連絡してください。Red Hatでの皆さんの旅を支援します。お元気で。連絡を取り合いましょう。


About the author

Paul Cormier is president and CEO of Red Hat, the world’s leading provider of open source enterprise IT software solutions and services. Before being named president and CEO in April 2020, Cormier was president of Products and Technologies at Red Hat, driving major strategy shifts and expansion of the company’s portfolio of products and services.