Red Hat は長い間、オペレーティングシステムは単にテクノロジースタックの一部として存在するだけでなく、イノベーションの触媒になるべきだと考えてきました。クラウドサービス や Kubernetes から、コンテナ、サーバーレスに至るまで、ほぼすべてのエンタープライズ IT の進歩を支えているのはオペレーティングシステムであり、このオペレーティングシステムとは多くの場合、Linux です。Red Hat は、エンタープライズ・オペレーティングシステム市場で長い間リーダーの役割を担い、エンタープライズ IT のイノベーションを推進する Linux 基盤を提供してきたことを誇りに思っています。

IDC の新しいレポートでは、世界中のサーバーオペレーティング環境市場では主に Red Hat の有料の Linux が選ばれているだけでなく、Red Hat はサーバーオペレーティングシステム全体の強力なプレーヤーであるというデータが示されており、当社が現在もこのリーダーシップを継続していることを嬉しく思います。

そのレポートによれば、全世界のサーバーオペレーティング環境市場のシェアに関して、2018 年は市場全体の成長が次のように加速しています。

  • Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションは 2018 年に 14% 以上増加し、有料のエンタープライズ・オペレーティングシステム環境全体の 33% 以上を占めています。これは、Red Hat の後援で IDC が実施し、Red Hat Enterprise Linux が 10 兆ドルを超えるグローバルビジネス経済を支えていることを示した調査と一致しています。

IDC 2019 Server Market Share Report showing RHEL's leadership position

  • 2018 年にデプロイされた世界中の商用サーバーオペレーティングシステムのうち、有料の Linux サブスクリプションは 51% 以上を占めました。
  • 有料ディストリビューションと無料ディストリビューションを合わせると、Linux はエンタープライズサーバーに最も多くデプロイされました。

IDC 2018 Server Market Share Report showing Linux growth このレポートでは、Linux の 2013 年から 2018 年までの年平均成長率が 2 桁のプラス成長であったのに対し、Unix や Windows などの他のサーバーオペレーティングシステムではマイナス成長であったことが報告されています。当社は、Linux は先進的な IT におけるイノベーションの基盤であると長年述べてきましたが、このデータはそのことを明確に示していると言えるでしょう。

IDC の調査によると、エンタープライズ・グレード Linux のリーダーが Red Hat Enterprise Linux (RHEL) であることは明らかです。RHEL は、ミッションクリティカルなアプリケーション向けに信頼性が高く安定した、より安全な基盤を構築しようとしている多くのエンタープライズに選ばれています。そして、当社はお客様とパートナーのためにイノベーションを推進し続けます。今年の初めにリリースした Red Hat Enterprise Linux 8 は、Red Hat がハイブリッドクラウドの時代に合わせて再設計し、任意の環境で実行するあらゆるワークロードをサポートできるように構築したオペレーティングシステムです。

エンタープライズ Linux のリーダーが生み出す豊かなカスタマー・エクスペリエンスは、Red Hat でなければ提供できません。そのため、RHEL 8 では、このインテリジェンス (情報) と専門知識が Red Hat Insights とともにデフォルトで Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションに組み込まれ、Red Hat の Linux の専門知識をサービスとして提供しています。また、Red Hat Universal Base Image により、クラウドネイティブなアプリケーションを構築する開発者が Red Hat Enterprise Linux のコンポーネントをより簡単に入手できるようにしました。Universal Base Image を使用すると、Red Hat Enterprise Linux パッケージをベースとしてコンテナ化アプリケーションを作成できるため、プロダクション・アプリケーションの安定性が向上し、Red Hat プラットフォームで実行した場合の認証へのパスがスムーズになります。

また、RHEL の成功は、世界をリードするエンタープライズ Linux プラットフォームのさらなる拡張とサポートを支援する広範なパートナーエコシステムがあるからこそ実現できたと、当社は考えています。この独立系ソフトウェアベンダー (ISV)、相手先ブランド製造 (OEM)、クラウドプロバイダー、およびシステムインテグレーターのネットワークを通じて、最新の IT イノベーションが「普通に機能する」Linux オペレーティングシステムを提供できます。