LVM を使って、root またはホームディレクトリのファイルシステム・パーティションを拡張するにはどうしたらよいのだろうと思ったことはありませんか?ストレージ容量が不足しているため、パーティションの容量を増やす必要がある場合などです。本記事では、論理ボリュームマネージャー (LVM) を使って Linux でストレージを拡張する方法を説明します。
[ Linux における LVM と標準パーティショニングを比較する ]
プロセスの概要
プロセスは単純明快です。まず、新しいストレージをシステムに接続します。次に、そのストレージから新しい物理ボリューム (PV) を作成します。作成した PV をボリュームグループ (VG) に追加して、論理ボリューム (LV) を拡張します。
次の画像を見てください。赤線の部分が root マウントポイントの元のサイズを示しています。xvdc ディスクは、そこに接続された新しいディスクです。root パーティションを拡張し、サイズを 60G にします。

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物理ボリュームを作成する

[root@redhat-sysadmin ~]# pvcreate /dev/xvdc
Physical volume "/dev/xvdc" successfully created.
新しいストレージ /dev/xvdc
を接続したら、pvcreate
コマンドを使用してディスクを初期化し、論理ボリュームマネージャー (LVM) に認識させる必要があります。
[ 参考記事:Linux で parted を使ってパーティションを作成および管理する ]
ボリュームグループを特定する
次に、vgs
コマンドで、新しいディスクを拡張するボリュームグループ (VG) を特定する必要があります。この場合は centos という名前で、現在 LVM で利用可能な VG はこれだけです。

ボリュームグループを拡張する
vgextend
コマンドを使用すると、既存の VG に 1 つまたは複数の初期化された物理ボリュームを追加して、VG のサイズを拡張できます。
次のように、centos ボリュームグループを拡張します。

拡張したら、vgs
または vgdisplay
コマンドを使って、VG のより詳しい概要を表示します。
vgs
コマンドは、その VG の情報のみを数行で表示します。

一方、vgdisplay
は LVM 内のすべての VG を表示し、その情報をすべて表示します。

上の画像の赤線を引いた部分からわかるように、10 GB の空き容量があります。これを最大として、ストレージサイズをフルにまたは一部拡張できます。
論理ボリュームを特定する
lvs
または lvdisplay
コマンドは、ボリュームグループに関連付けられた論理ボリュームを表示します。lvs
コマンドを使用すると、拡張しようとしている論理ボリュームは root であり、centos VG に属しているのがわかります。画像からわかるとおり、VG はすでに拡張済みです。続いて、論理ボリュームを拡張します。

論理ボリュームを拡張する
lvextend
コマンドを使って LV を拡張します。lvextend
コマンドを使用すると、ボリュームグループ内の論理ボリュームのサイズを拡張できます。

[root@redhat-sysadmin ~]# lvextend -l +100%FREE /dev/centos/root.
ファイルシステムを拡張する
使用しているファイルシステムの種類を確認する必要があります。Red Hat は XFS ファイルシステムを使用していますが、ファイルシステムは lsblk -f
または df -Th
で確認できます。
論理ボリューム上のファイルシステムの拡張後にサイズを変更し、変更を表示します。xfs_growfs
コマンドを使って、XFS ファイルシステムのサイズを変更します。

最後に、拡張したパーティションのサイズを確認します。

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まとめ
他のパーティションも、これまでの手順で拡張できます。重要なポイントは、必ず LVM を使用し、拡張するパーティションを把握しておくことです。LVM についてさらに詳しく知りたい方は、Enable Sysadmin で「LVM」を検索して他の記事もご覧ください。
執筆者紹介
Shehu Awwal is a hacker who is passionate about InfoSec, Linux, cloud, containers, virtualization, distributed systems, architectures, and new trends.
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