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各組織には独自の要件、目標、および戦略があり、IT インフラストラクチャは適切なタイミングで適切な環境を構築することで、組織の目的達成を支援します。IT 環境の構築に万能なアプローチはありませんが、成功を目指すほぼすべての組織に共通して必要なテクノロジーがあります。

コスト効率の高いソリューションを求める小規模なスタートアップ企業から、スケーラビリティとセキュリティを優先する大企業に至るまで、柔軟で安定した一貫性のある IT 基盤に標準化することは、ハイブリッド環境全体でアプリケーションとサービスを効率的に構築およびデプロイするのに役立ちます。ただし、この 標準化された運用環境 を効果的に活用するには、ニーズと目標に応じてオペレーティングシステムをインストール、設定、管理できる必要があります。

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) は、優れた柔軟性と管理性の両方を、一貫性のある単一の基盤で実現します。これにより、組織にとって適切な環境を構築し、ニーズの変化に適応させることができます。RHEL 9.3 および 8.9 では、多くの機能が追加されました。これらの機能を使用することで、さまざまなインフラストラクチャをまたいで管理とデプロイメントを効率化するために必要な一貫性を維持しながら、オペレーティング環境をカスタマイズできます。

RHEL 9.3 は現在、アクティブな RHEL サブスクリプションをお持ちのすべてのお客様向けに、Red Hat Customer Portal で提供されています。RHEL 8.9 は間もなく利用可能になります。

迅速なデプロイと移行

オペレーティングシステムのデプロイと移行は、IT 管理の中核となる作業です。RHEL の新しいオプションによりこれらのタスクが効率化されるため、IT チームはより戦略的な目標に集中できます。

付属の Image Builder サービス を使用すると、特定の IT セキュリティ要件に準拠するカスタマイズおよび強化されたオペレーティングシステムのイメージを構築してテンプレート化し、複数の環境およびインフラストラクチャ・フットプリントに簡単にデプロイできます。このツールのオンプレミスバージョンには、UEFI セキュアブートなどの機能を利用できる AWS ハイブリッドブート設定 のサポートが追加されました。また、VMware イメージをパッケージ化し、VMware vSphere テンプレートライブラリにインポートして、仮想マシンのプロビジョニングを高速化することもできます。

組織が他の RPM ベースの Linux ディストリビューションを使用しており、管理性、セキュリティ・フットプリント、信頼性の向上を目的として RHEL への標準化を希望する場合は、Convert2RHEL ツール を利用して簡単に移行できます。

Convert2RHEL は、オンサイトのデータセンターにあるかクラウド環境にあるかにかかわらず、既存の Linux システムを RHEL システムに直接変換する合理的でシンプルな方法を提供します。Convert2RHEL による変換では、既存のオペレーティングシステムのカスタマイズや設定が維持されます。これにより、コストのかかる再デプロイメントプロジェクトの必要性を最小限に抑え、管理の負担を軽減します。

Convert2RHEL を使用した場合、アプリケーションスタックを破棄したり再デプロイしたりする必要がありません。そのため、運用の中断は最小限で済み、迅速に使用を開始できます。Convert2RHEL の詳細は、こちらの ブログ記事 を参照してください。

設定と管理作業の単純化

大規模な環境を管理するには、効率的で一貫性があり、再現可能なシステム設定が重要です。RHEL の高度な設定および管理機能は、システム設定を自動化して包括的な単純化を実現し、環境全体で高い一貫性を維持するのに役立ちます。

RHEL システムロール を使用すると、多くの一般的な管理タスクを自動化できます。たとえば、Podman ロールの機能強化により、Podman コンテナを効率的に管理できるようになりました。Podman ネットワーク、ヘルスチェック、シークレットの設定の自動化が可能になったほか、Quadlet コンテナ定義を使用して、コンテナ定義と複数の RHEL インスタンス全体へのデプロイを単純化できるようになりました。

kdump (カーネルクラッシュダンプ) ロールの新しいオプションを使用すると、基本的なパラメーターをより柔軟に設定できます。Storage および Microsoft SQL ロールの機能も拡張しました。また、Keylime サーバー、systemd、および PostgreSQL データベースを設定および管理するためのいくつかの新しいシステムロールをリリースしました。

RHEL Web コンソールの直感的なブラウザーインタフェース にも新機能が追加されています。RHEL for Edge システム上のイメージが管理しやすくなったほか、システムパフォーマンスの分析と問題のトラブルシューティングを迅速に行い、コンテナのワークロードを容易に管理することができるようになりました。

RHEL 9.3 は、Linux 用のローカルストレージ管理システムである Stratis も完全にサポートしています。Stratis は、物理ストレージデバイスをプールし、複雑なストレージ設定のセットアップと管理を支援します。Web コンソールでは、プールへの no-overprovision モードの設定や、暗号化プールへのキャッシュブロックデバイスの追加、停止したプールの起動、ネットワーク・バインド・ディスク暗号化 (NBDE) を使用した暗号化プールのバインド、暗号化パスフレーズの変更が可能です。これにより、Stratis ストレージプールを容易に管理できます。

システムパフォーマンスの最適化

効果的なパフォーマンス管理は、組織が利用しているシステムの稼働を維持するために不可欠です。RHEL には、パフォーマンスを監視、追跡、および分析する包括的なツールが含まれており、基盤となるハードウェアや実行中のワークロードにかかわらず、システムの最適化に役立ちます。

RHEL に含まれる Performance Co-Pilot は、システムレベルのパフォーマンス測定を監視、視覚化、保存、分析するためのツール、サービス、ライブラリのスイートです。最新バージョンの Performance Co-Pilot には新しいメトリクスが追加されており、割り込みや不揮発性ストレージ、外部メモリーといったハードウェアのさまざまな側面のパフォーマンスを監視し、潜在的な問題を迅速に検出するのに役立ちます。

新しい Webhook アクションは Event-Driven Ansible と統合されているため、Red Hat Ansible Automation Platform を使用してシステムパフォーマンスを監視し、問題が発生した場合に自動的に修正措置を講じることができます。

最後に、RHEL 9.3 および 8.9 にも含まれている Grafana 9.2.10 の改良により、ストリーミング・パフォーマンス・データを分析してお客様のチームに共有することが容易になりました。

高品質なユーザーエクスペリエンスの提供

多くの組織にとって、ツールのバージョンの選択は慎重を期すプロセスです。開発者はしばしば、コンパイラ、ランタイム、データベース、Web サーバーといったコアテクノロジーの最新機能や更新を必要とします。一方で、IT 運用チームは、テスト済みで強化されたバージョンのアプリケーションを実稼働環境にデプロイする必要があります。

Application Streams を使用すると、コアオペレーティングシステムとは別に RHEL のツールとテクノロジーを更新できます。そのため、開発者と IT 運用チームが、それぞれのニーズに合ったバージョンのテクノロジーを選択できるようになります。

RHEL 9.3 および 8.9 には、Node.js 20、Java-21、Redis 7 およびコンパイラツールキット用の新しい Application Streams が含まれているため、開発者は最新のテクノロジー機能を利用できます。

組織の目標達成をサポートする順応性のある IT 環境の構築

Red Hat Enterprise Linux は、現在および将来の組織目標を達成するために必要な、優れた一貫性、制御性、および柔軟性を提供します。RHEL 9.3 および 8.9 の最新機能は、IT 基盤のデプロイ、設定、最適化を支援し、組織の革新と成功の一助となります。

Red Hat Enterprise Linux 9.3 の最新機能の詳細は、こちら をご覧ください。

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執筆者紹介

Gil Cattelain is Principal Product Marketing Manager for Red Hat Enterprise Linux. Cattelain has more than 20 years’ experience as a leader in high-tech software product marketing with a proven track record of managing major product releases and go-to-market strategies. Prior to Red Hat, Cattelain held product marketing leadership roles at Micro Focus, Novell, and Genesys, focusing on the endpoint management and DevOps/agile solutions, including digital marketing for the contact center market.

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