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昨年、私たちがお客様のOpenStackの利用状況について調査したとき、関心は高かったものの、回答者の大部分は、まだOpenStackクラウドについて学んでいる段階、または概念実証の開発段階でした。しかし、2016年9月に実施した今年度の調査では結果が大きく異なり、全世界の回答者の43%が現在OpenStackを実運用で使っていると答えています(1年前は16%)。

OpenStackの実運用デプロイメントが1年前の2倍以上になったことに加えて、以下のような傾向が示されました。

  • 特にコンテナを使用する場合、OpenStackはアプリケーション開発にとって非常に重要なインフラストラクチャである
  • 組み込みの管理ツール単体での利用は減少
  • お客様はOpenStackと他のインフラストラクチャにわたるワークロードの可搬性を求めている
  • 組織は強力な技術サポートを探している

 

実運用デプロイメントが増加しただけでなく、使用方法も拡大しています。回答者の多く(66%)は、自社のOpenStackデプロイメントでPaaS(Platform-as-a-Service)を使用中または使用を予定しています。これは、PaaSとOpenStackの組み合わせを検討していた回答者が54%に過ぎなかった去年の調査に比べて飛躍的な増大であり、これらの相補的なテクノロジーに対する関心が揃って高まっていることを示しています。

OpenStackとPaaSの相互作用がさらに重要になるもう1つの理由として、特に開発者の間でLinuxコンテナが広まっていることがあります。コンテナ化されたアプリケーションが新しいタイプのワークロードとして台頭する中、回答者の間ではOpenStackが主なデプロイメント環境になっています。OpenStack上でのコンテナを検討していない回答者は4%のみであるのに対し、回答者の57%はすでにOpenStack上でコンテナを使用中または使用を予定していると答え、残りは検討中となっています。

実運用の成功にとって、プライベートまたはハイブリッドクラウドデプロイメントの管理は非常に重要であり、これが不十分な場合(直ちにではないにせよ)ワークロードの性能および関連するリソースの性能低下を招きます。OpenStackはこれらのニーズの監視に役立つ組み込みの管理ツールを含んでいますが、2016年度の調査では、回答者がサードパーティ製管理技術も利用していることが明らかになりました。OpenStackの組み込み管理ツールの利用率は昨年とさほど変わりませんが(2015年の51%に対し2016年は54%)、以下のように追加の管理および監視テクノロジーが構成に加わり始めています。

  • オープンソース構成管理(回答者の41%が使用)
  • クラウド管理プラットフォーム(回答者の39%が使用)
  • 監視および警報ツール(回答者の47%が使用)

 

特に回答者の大半がOpenStackワークロードを多様な環境にわたって実行中または実行予定であるため、回答者にとって可搬性が重要な問題です。これはベンダーソリューションにも影響し、回答者の67%が可搬性を商用OpenStackの「重要」または「非常に重要」な特徴と評価しています。OpenStackのみのワークロードを使用中または使用を予定している回答者はわずか10%で、残りは従来の仮想化(28%)、ベアメタル(37%)、パブリッククラウド(29%)、およびその他のプライベートクラウド(35%)によって形成されるハイブリッドな構成になっています。ワークロード自体に関して、回答者の答えは以下のような健全な構成になっています。

  • 既存の仮想マシン(61%):2015年の52%から増加し、従来型ワークロードのOpenStackへの移行が急増していることを示す
  • 新しいクラウドに最適化されたワークロード(64%)
  • 新しいタイプのワークロード(50%):コンテナ化されたクラウドネイティブなアプリケーション等

 

商用OpenStackの購入に関しては、サポート、オープンソースのリーダーシップ、および認定が回答者にとって重要とされています。回答者の73%が商用製品の技術サポートを「非常に重要」または「最重要」と評価しており、80%以上がコミュニティのリーダーシップを少なくとも「ある程度重要」と評価しています。最後に、ベンダーエコシステムが重視されており、回答者の66%がハードウェアおよびソフトウェア認定を「非常に重要」またはそれ以上と評価しています。

実運用デプロイメントの倍増から従来型仮想化ワークロードの移行増加まで、OpenStackのエンタープライズにおける将来は間違いなく明るいものです。まだ今後の対応を必要とする明確なニーズ(具体的には、統一された管理とLinuxコンテナに対する強力なサポートの保証)はありますが、全体的に見て、OpenStackは今や概念実証の段階を越え、ミッションクリティカルな運用をサポートする準備が整ったと言えます。

 

調査方法

Red Hatの2016年度OpenStackのエンタープライズ採用に関する調査は、全世界の150人以上のIT意思決定者および専門家を対象に、Red Hatの委託でTechValidateによって実施されました。回答者は、金融、教育、専門サービス、通信、コンピュータハードウェア/ソフトウェアを含む多数の業界にわたり、中小企業や州/地方政府(スタートアップ)からグローバル500企業やその他の大企業まで、様々な規模の組織から選ばれています。

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