EX362
Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Identity Management -
概要
試験の説明
Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Identity Management - (EX362) は、Red Hat® Enterprise Linux 認証サービスを作成、構成、管理し、Red Hat (および Red Hat 以外) のさまざまな製品およびテクノロジーと統合させるための知識、スキル、能力を評価します。
この試験に合格すると、Red Hat® 認定アーキテクト (RHCA®) を取得する際の前提条件にもなる Red Hat 認定スペシャリスト - Identity Management - を取得できます。
この試験は、Red Hat Enterprise Linux 7、Red Hat Satellite Server 6、Red Hat Ansible Tower 2、Microsoft Windows 10 Active Directory に基づきます。
試験の対象者
Red Hat 認定スペシャリスト - Directory Services and Authentication - は、以下のような方々を対象としています。
- Red Hat 認定アーキテクト (RHCA) を目指す Red Hat 認定エンジニア (RHCE)。
- システム管理者で、認証サービスを構成する能力とそれらのサービスを他の製品にリンクする能力を実証したい人。
受験の前提条件
- Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA) であるか、同等の実務経験とスキルがあること (Red Hat 認定エンジニア (RHCE) 認定が推奨されます)
- Red Hat Security: Identity Management and Active Directory Integration (RH362) コースを受講したか、同等の実務経験があること
- Red Hat 認定スペシャリスト - Directory Services and Authentication - 認定試験の内容を確認していること
- また、以下の製品の実務経験は必須ではないものの、推奨されています。
- Red Hat Satellite Server 6.3
- Red Hat Ansible Tower
- Microsoft Active Directory Server 2016
試験の内容
試験の学習ポイント
以下に、試験の主な作業領域を示しますので、試験の準備にご活用ください。Red Hat は、認定試験の内容を追加、変更、削除する権利を留保します。変更する場合は、事前にお知らせいたします。
以下のタスクを実行する能力が求められます。
- IdM サーバーのインストールと構成
- スケーラブルで、フォールトトレランスな環境に Red Hat Identity Management (IdM) をインストールする
- ユーザー、グループ、ポリシーを作成する
- SSO を実装する
- IdM クライアントのインストールと構成
- IdM クライアントをインストールおよび構成する
- Kerberos を使用したサービスを構成する
- IdM HA 構成
- 認証局を設定および管理する
- シークレットボールトを作成する
- IdM ユーザーおよびポリシーの管理
- ポリシーとユーザーアクセスを設定する
- ローミングまたは自動マウントされたホームディレクトリを構成する
- Red Hat Satellite サーバーまたは Ansible Tower などの外部サービス用 LDAP バックエンドとして IdM を構成する
- AD ドメインを使用した信頼の作成
- Active Directory で信頼関係を構築する
- Active Directory ドメイン内のユーザーを認証する
- IdM メンテナンス
- IdM インフラストラクチャをバックアップする
- サービスを中断することなくバックアップを行う
Red Hat のすべての実技試験と同様に、再起動後も自動で設定が維持されるようにする必要があります。
知っておくべきこと
準備
Red Hat では、Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Identity Management - のすべての受験者が、準備の一環として Red Hat Security: Identity Management and Active Directory Integration (RH362) を受講することを推奨しています。コースを受講することは必須ではなく、試験のみを受けることもできます。
Red Hat のトレーニングコースを受講することは、試験対策として重要ですが、試験の合格を保証するものではありません。それまでの経験、訓練、適性なども試験に合格するための重要な要素となります。
Red Hat の製品のシステム管理に関するさまざまな書籍や情報が提供されていますが、Red Hat ではそのいずれも認定試験の対策ガイドとして公式に承認していません。しかし、そのような情報が理解を深めるのに役立つことがあります。
試験の形式
この試験は、Red Hat ディレクトリサービスの構成や管理に必要なスキルと知識を評価する実技試験です。受験者は、Red Hat ディレクトリサービスをデプロイして、これらのサービスを使用できるように他の製品を構成していきます。そのための構成作業や管理作業を通して、特定の目標基準を満たしているかどうかが評価されます。実技試験では、受験者は実際の業務と同様のタスクを実行する必要があります。
試験結果と通知方法
試験の正式な結果は、Red Hat Certification Central から送付されます。試験官やトレーニングパートナーが受験生に直接結果を報告することは認められていません。通常、試験結果は米国の 3 営業日以内に送付されます。
試験結果には合計得点のみ記載され、個々の項目ごとの成績は通知されません。また、それに関するお問い合わせには回答しかねますので、あらかじめご了承ください。
1 回目の受験で合格しない場合には、再試験 (1 回分) を受けることができます。詳細については、Red Hat トレーニングポリシーをご覧ください