EX380
Red Hat 認定スペシャリスト試験 - OpenShift Automation and Integration -
概要
試験の説明
Red Hat 認定スペシャリスト試験 - OpenShift Automation and Integration - (EX380) では、エンタープライズにおける大規模な OpenShift Container Platform のデプロイを計画、実装、管理するための知識、スキル、能力をテストします。
この試験に合格すると、Red Hat 認定アーキテクト (RHCA®) を取得する際の前提条件にもなる Red Hat 認定スペシャリスト - OpenShift Automation and Integration - を取得できます。
この試験は、Red Hat OpenShift Container Platform 4.14 に基づいています。
この試験に関連するスキルと知識は、OpenShift のセルフマネージド版と、Red Hat OpenShift on AWS (ROSA) や Azure Red Hat OpenShift などのマネージドサービス版の両方に適用できます。
試験の対象者
- プラットフォームエンジニア、システム管理者、クラウド管理者、およびその他のインフラストラクチャ関連 IT の職務を担う方で、アプリケーション向けインフラストラクチャの実装と管理を担当する方
- エンタープライズアーキテクト、サイト信頼性エンジニア (SRE)、DevOps エンジニア、およびその他のアプリケーション関連 IT の職務を担う方で、アプリケーション向けインフラストラクチャの設計を担当する方
受験の前提条件
- 無料のスキルチェックを受けて、この試験の準備に最適なコースを確認してください。
- 現在有効な Red Hat 認定スペシャリスト - OpenShift Administration - 資格を保有しているか、4.14 以降のバージョンに基づく DO180 および DO280 コースのトピックに準じた OpenShift クラスタおよびコンテナ化アプリケーションの管理に関する経験とスキルを備えていること。以前の 4.x リリースに基づく DO180 と DO280 は条件を満たしません。
試験の内容
準備
試験の学習ポイント以下に、試験の主な作業領域を示しますので、試験の準備にご活用ください。Red Hat は、認定試験の内容を追加、変更、削除する権利を留保します。変更する場合は、事前にお知らせいたします。
受験者は、以下のタスクを実行する能力が求められます。
- LDAP および OIDC ID プロバイダーを使用した OpenShift の設定と管理
- OpenShift と LDAP の統合
- OpenShift と Red Hat SSO (Keycloak) の統合
- 複数の ID プロバイダーの管理
- 認証の設定
- OpenShift グループの設定と同期
- 同期の競合の解消
- スケジュールに基づいたグループ同期の維持
- ユーザーおよびグループによる RBAC ロールの設定
- kubeconfig ファイルによる認証トークンの作成および使用
- kubeconfig ファイルによる認証証明書の作成および使用
- OpenShift API for Data Protection (OADP) によるアプリケーションのバックアップおよび復元
- Kubernetes アプリケーションのエクスポートとインポート
- コンテナイメージのエクスポートとインポート
- OADP Operator のデプロイ
- データとリソースを含むフルアプリケーションのバックアップの設定
- ボリューム・スナップショットの設定および使用
- 定期的なバックアップのスケジュール設定
- アプリケーションの復元
- クラスタ・パーティショニングによるワークロード管理
- 特定のワークロードへの複数のクラスタノードの割り当て
- ノードラベルとセレクターの設定および操作
- マシン構成の設定および操作
- マシン構成 Operator および特殊用途 Operator の使用
- Pod スケジューリングによるワークロード管理
- 専用のクラスタノードで動作するようにワークロードを設定
- 専用のクラスタノードでワークロードが動作しないようにする
- ノードのテイントと許容範囲の設定および操作
- プロジェクトの許容範囲の設定および操作
- Pod 中断バジェットを使用してアプリケーションのレジリエンシー (回復力) を設定
- クラスタとプロジェクトのデフォルト設定の構成
- アフィニティルールの設定および使用
- OpenShift GitOps の実装
- クラスタ管理のための OpenShift GitOps のデプロイ
- アプリケーション管理のための OpenShift GitOps のデプロイ
- クラスタの監視とメトリクスの管理
- アプリケーションとクラスタでのパフォーマンスと可用性の問題をトラブルシューティング
- アラートの設定と停止
- クラスタロギングのプロビジョニングと検査
- OpenShift ロギングを設定してログを外部のアグリゲーターに転送
- 短期間のログ保持および集約用に OpenShift ロギングを設定
- Vector と Loki による OpenShift ロギングのデプロイ
- Event Router をデプロイして Kubernetes イベントをログに記録
- クラスタサービスおよびノードサービスからのログのクエリ
- クラスタロギングの問題を診断
知っておくべきこと
準備
試験対策として Red Hat OpenShift Administration II: Operating a Production Kubernetes Cluster (DO280) および Red Hat OpenShift Administration III: Scaling Kubernetes Deployments in the Enterprise (DO380) の受講を検討されることをお勧めします。このコースの受講は必須ではなく、試験のみを受けることもできます。
Red Hat のトレーニングコースに参加することは、試験対策として重要ですが、試験の合格を保証するものではありません。それまでの経験、訓練、適性なども試験に合格するための重要な要素となります。
Red Hat 製品のシステム管理に関するさまざまな書籍や情報が提供されています。Red Hat では、そのような資料のいずれも試験対策ガイドとして公認していません。とはいえ、そのような追加情報は理解を深めるのに役立つことがあります。
試験の形式
この試験は 1 つのセクションで構成され、時間は 3 時間です。試験は実技形式で行われ、エンタープライズにおける大規模な OpenShift Container Platform のデプロイに関連するタスクを実装および管理する能力が評価されます。受験者は、大規模な OpenShift Container Platform 環境での実行が想定されるタスクのほか、自動化と統合に関連する多数のルーチンタスクを実行し、基準を満たしているかどうかが評価されます。
試験結果と通知方法
試験の正式な結果は、Red Hat Certification Central から送付されます。試験官やトレーニングパートナーが受験生に直接結果を報告することは認められていません。通常、試験結果は米国の 3 営業日以内に送付されます。
試験結果には合計得点のみ記載され、個々の項目ごとの成績は通知されません。また、それに関するお問い合わせには回答しかねますので、あらかじめご了承ください。
1 回目の受験で合格しない場合には、再試験 (1 回分) を受けることができます。詳細はトレーニングポリシーのページをご覧ください。