EX436
Red Hat 認定スペシャリスト試験 - High Availability Clustering -
概要
試験の説明
Red Hat 認定スペシャリスト試験 - High Availability Clustering - (EX436) は、Red Hat Enterprise Linux High Availability Add-on を使用して Red Hat Enterprise Linux に高可用性サービスを実装するうえで必要なスキルと知識を評価するための実技試験です。
この試験に合格すると Red Hat 認定スペシャリストとなり、Red Hat 認定アーキテクト (RHCA®) としての認定取得に資格を適用できます。
この試験に設定された内容は、利用できる最新の Red Hat 製品バージョンに基づいています。[Get started] をクリックして、購入できる試験の利用可能なすべてのバージョンをご確認ください。
試験の対象者
- 複数の物理サーバーまたは仮想サーバーの計画、デプロイ、および管理を担当している経験豊富な Linux® システム管理者
- 可用性の高いフェイルオーバークラスタの設定と管理に関する能力を実証したい Linux システム管理者
- Red Hat 認定スペシャリストまたは RHCA 認定資格の取得を目指しているRed Hat 認定エンジニア (RHCE)
受験の前提条件
受験者には以下のことが求められます。
- この試験を受験する前に、Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA) または Red Hat 認定エンジニア (RHCE) の認定資格を取得することをお勧めします。ただし、いずれも必須ではありません。
- Red Hat High Availability Clustering (RH436) を受講したか、それと同等の経験を有していること
- システム管理者の実務経験が試験の準備の重要な要素であると理解していること
- Red Hat 認定スペシャリスト - High Availability Clustering - 認定試験の試験内容を確認していること
試験の内容
試験の学習ポイント
以下に、試験の主な作業領域を示しますので、試験の準備にご活用ください。Red Hat は、認定試験の内容を追加、変更、削除する権利を留保します。変更する場合は、事前にお知らせいたします。
受験者には、以下の作業を行う能力が必要です。
- 高可用性クラスタの設定
- 高可用性クラスタリングをインストールする
- 高可用性クラスタを手動で、または Ansible を使用してインストールおよび設定する
- クラスタ・クォーラム・オプションを設定する
- クラスタフェンシングの構成
- fence_ipmilan などの標準的なフェンスメカニズムを設定する
- 標準ツールを使用してフェンシング設定をテストする
- クラスタメンバーが他のクラスタメンバーをフェンスできるようにフェンシングを設定する
- クラスタログおよび監視の設定
- 各ノードのシステムアクティビティが個別のファイルに記録されるようにクラスタロギングを設定する
- ロギングメッセージが journald に転送されるようにクラスタロギングを設定する
- クラスタ監視の設定
- クラスタ監視リソースを作成および設定する
- クラスタイベントをログに記録し、特定のアドレスに通知メールを送信する
- クラスタアラートを設定する
- クラスタ化されたフェイルオーバーサービスの設定
- クラスタの高可用性サービスを作成および設定する
- 特定のリソースグループを設定する
- 共有ストレージを使用するようにサービスを設定する
- 特定の IP を使用するようにサービスを設定する
- クラスタサービスの動作の設定
- サービスの実行場所を制限する
- サービスのフェイルオーバーの動作を設定する
- ストレージの設定
- iSCSI イニシエーターを設定する
- 提供された iSCSI ボリュームを使用して共有ストレージを作成および設定する
- 共有ストレージへのマルチパスアクセスを設定する
- 共有 LVM デバイスを設定する
- 高可用性 LVM デバイスを設定する
- 論理ボリュームに GFS2 ファイルシステムを作成する
- 複数のノード間で同時に共有されるように GFS ファイルシステムを設定する
- GFS2 ファイルシステムを管理する
- 既存の GFS2 ファイルシステムにジャーナルを追加する
Red Hat のすべての実技試験と同様に、再起動後も自動で設定が維持されるようにする必要があります。
知っておくべきこと
準備
Red Hat では、Red Hat 認定スペシャリスト - High Availability Clustering - (EX436) の受験者すべてに、Red Hat High Availability Clustering (RH436) トレーニングコースの受講をお勧めしています。このコースへの参加は必須ではなく、試験のみを受けることもできます。すでに十分なスキルと知識を備えてクラスを受講し、合格した受験者の多くが、クラスの受講は合格に役立ったと報告しています。
Red Hat のトレーニングコースに参加することは、試験対策として重要ですが、それが試験の合格を保証するわけではありません。それまでの経験、訓練、適性なども試験に合格するための重要な要素となります。
Red Hat の製品のシステム管理に関するさまざまな書籍や情報が提供されていますが、Red Hat ではそのいずれも認定試験の対策ガイドとして公式に承認していません。しかし、そのような情報が理解を深めるのに役立つことがあります。
試験の形式
この試験は、システム管理のスキルと知識を評価する実技試験です。受験者は、通常のシステム管理で必要となるさまざまなタスクを実行し、特定の基準を満たしているかどうかが評価されます。実技試験では、受験者は実際の業務と同様のタスクを実行する必要があります。
この試験は 1 つのセクションで構成され、時間は最大 3 時間です。
試験結果と通知方法
試験の正式な結果は、Red Hat Certification Central から送付されます。試験官やトレーニングパートナーが受験生に直接結果を報告することは認められていません。通常、試験結果は米国の 3 営業日以内に送付されます。
試験結果には合計得点のみ記載され、個々の項目ごとの成績は通知されません。また、それに関するお問い合わせには回答しかねますので、あらかじめご了承ください。
1 回目の受験で合格しない場合には、再試験 (1 回分) を受けることができます。詳細については、Red Hat トレーニングポリシーをご覧ください
推奨される次の試験またはコース
スキルパスを構築する
このコースは Red Hat ラーニングサブスクリプションの一環として受講できます。このサブスクリプションにより、Red Hat のオンライン学習リソースをオンデマンドで 1 年間無制限に利用できます。
自身の知識を検証する
無料のスキル評価をご活用ください。自分の専門知識に対する評価を実施してスキルギャップを特定し、Red Hat トレーニングをどこから始めるべきかについて提案を受けることができます。