TL500
Red Hat トレーニング:DevOps Culture and Practice Enablement
概要
お客様のイノベーションをサポートするために Red Hat が使用する実証済みのオープンな文化とプラクティスを通じて、DevOps の可能性を体験する

Red Hat トレーニング:DevOps Culture and Practice Enablement (TL500) は、成功する DevOps 導入プロセスの多くで利用される文化的変革の体験および実装の機会を提供する 5 日間の体験型クラスです。アジャイルトレーニングの多くは、特定のフレームワーク、デリバリーメカニズム、またはテクノロジーに重点を置いています。このコースはそれとは異なり、多くの主要なフレームワークの優れたツールを組み合わせて、継続的な発見と継続的デリバリーを文化的かつ技術的なプラクティスと融合させ、実際のシナリオやアプリケーションをシミュレーションする、ユニークで非常に魅力的な体験を提供します。
学習目標を達成するには、参加者に組織の複数の職務が含まれる必要があります。ビジネス製品の所有者、アーキテクト、開発者、サイト信頼性エンジニアは、従来のサイロ環境以外での作業経験を得ることができます。実際のデリバリーチームの日常業務をシミュレーションし、部門横断的なチームがコラボレーションによってイノベーションを生み出す方法を学びます。体験とベストプラクティスを共有するチームは、学んだことを生かし、組織の文化やミッションを通じて新規プロジェクトやプロセス改善を追求できるようになります。
このコースには、Red Hat トレーニング:Open Practices for your DevOps Journey のコースブックが含まれています。これは、このコースの学習内容を他の実際のシナリオに適用する際のリソースとして使用できます。
注:このコースの所要時間は 5 日間です。所要時間は配信によって異なる場合があります。コースの詳細、スケジュール、価格については、右側のメニューで「場所」から地域を選択し、[詳細はこちら] をクリックしてください。このコースと他のアジャイルトレーニングまたは DevOps テクニカルトレーニングの違い
- ほとんどのアジャイルトレーニングは、特定のフレームワークか、単にデリバリーまたはテクノロジーのみを対象としていますが、このコースでは、多くの主要なフレームワークの優れたツールを組み合わせて取り扱います。
- 継続的な発見と継続的デリバリーを文化的かつ技術的なプラクティスと融合させ、実際に使われているアプリケーションを使用する、ユニークで非常に魅力的な体験を提供するコースになっています。個々のプラクティスと、それぞれが次にどのように連携してデリバリー効率を向上させるかについて学習します。
- 一部の DevOps テクニカルトレーニングは、特定のタスクを実行するテクノロジーの実装のみに焦点を当てており、そのテクノロジーがどのように統合され、お客様が必要とする多くの機能やバグ修正をどのように提供できるかについては取り扱いません。このクラスでは、システム思考によるデリバリーへのアプローチを奨励します。
コースの対象者
この体験は、前向きな成果を達成してイノベーションを推進するためには、さまざまな職種の人たちが共通の目標に向けて共有し、協力し、共に取り組むことを学ぶ必要があることを実証します。これにはソフトウェアシステムの操作に関連する技術的な側面が含まれており、ビジネス製品の所有者、開発者、サイト信頼性エンジニア、およびエンジニアは、このコースを受講することで特にメリットが得られるでしょう。変化する顧客のニーズに関する理解を深め、新しいアイデアをより迅速に市場に投入する能力を備えることにより、顧客に継続的な価値を提供する方法を習得できます。Red Hat のサービス契約中、当社のインストラクターは、お客様との直接の関わりを通じて学んだ経験やベストプラクティスを共有します。
受講の前提条件
- アジャイルプラクティスの知識があれば有用
- アジャイルプラクティスとスクラムなどの方法論を使用した経験があれば有益
技術要件
- このクラスでは、特定のサイト (AWS、YouTube、Google ドライブ、オンラインチャットツール) へのインターネットアクセスが必要になります
- このコースでは「自分の開発者用ワークステーションを持参」(BYDW) する必要があります。そのため、自分のデバイスを用意する必要があります
- Chrome ブラウザーの利用を推奨します
学習内容
学習内容
- DevOps とは何か?
- ソフトウェアの設計および開発 DevOps モデルを成り立たせている原則、手法、文化的要因についてブレインストーミングを行い、調査します。
- 文化を確立し、理解を共有するためのコラボレーティブなプラクティス
- プライオリティスライダー、ペアプログラミング、モブプログラミング、振り返りの実施、作業の可視化、 チームの感情の評価、アジャイル推定の実行など、ステークホルダーグループ全体で優れた会話と連携を促進するプラクティスを学び、体験します。
- ソフトウェア提供の理由と対象者の理解
- インパクトマッピングによるディスカバリー手法を使用して、成果物を測定可能なインパクトに関連付けます。人間中心設計、デザイン思考、リーン UX を使用して、ユーザーやステークホルダーとの共感を深める方法を学びます。
- ドメイン駆動型の設計とストーリーテリング
- イベント駆動型システムを可視化してマッピングし、反復的かつ段階的なデリバリーのための新しいアーキテクチャを作成する強力なイベントストーミングツールについて学習し、実践します。
- 優先順位付けとピボット
- アイデアの収集を体験し、それらを目標の結果に合わせて調整し、経済的な優先順位付けプラクティスとバリュースライシングを使用して、付加価値を提供できる製品バックログを構築します。
- アジャイルプラクティス
- かんばん、スクラム、スプリントプランニング、毎日のスタンドアップ・ミーティング、ショーケース、振り返り、バックログ・リファインメントなど、アジャイルデリバリーのプラクティスを取り上げます。
- 実験計画
- A/B テスト、ブルー/グリーン・デプロイメント、フィーチャートグル、ダークローンチ、カナリア・デプロイメントなど、プラットフォームの高度なデプロイ機能を利用して、実験の結果を設定、実行、測定します。
- バリューストリームとプロセスマッピング
- バリューストリームマッピングとメトリクスベースのプロセスマッピングのプラクティスを掘り下げて、製品のデリバリーとバリューストリームの実行に対して行うことができる非機能改善を確立します。
- 継続的インテグレーション、デプロイメント、デリバリー
- 継続的インテグレーション、継続的デプロイメント、継続的デリバリーの基本的な実践方法を確認します。
- 非機能要件
- 主にソリューションの機能的な側面に焦点を当てたプラクティスを使用して、把握されにくい非機能領域を詳しく説明する方法を学びます。
- テスト
- 自動テストと呼ばれることも多い、テスト駆動型開発とビジネス駆動型開発の基本的手法を理解します。
- Everything-as-Code と GitOps
- Jenkins と Tekton を使用して継続的インテグレーション/継続的デリバリーのパイプラインを調査し、GitOps アプローチを使用してすべてをコード化して再現性を高めます。パイプラインを拡張して非機能テスト、監視、および可観測性を組み入れる方法を体験します。
注:このコースは、Red Hat OpenShift Container Platform、Red Hat® Ansible Engine、および Red Hat® Enterprise Linux® に基づいています。学習内容は、テクノロジーの進歩や対象業務の性質の変化に伴って変更されることがあります。具体的な学習内容やトピックについてご不明な点がある場合は、Red Hat にお問い合わせください。
成果
コースの成果と次のステップ
期待できる学習成果
このコースでは、DevOps への移行を支援するために、5 日間の参加型シミュレーションを行います。次のような 30 以上のプラクティスの経験を積み、それを生かせるようになります。
- 社会契約、リアルタイムの振り返り、チーム感情など、チームの連携を支援する文化的ツール
- インパクトマッピング、イベントストーミング、メトリクスベースのプロセスマッピングなどの強力なプランニング手法
- スクラムやかんばんなどの反復的、漸進的なデリバリー手法
- 継続的インテグレーション、継続的デリバリー、Infrastructure as Code、テスト自動化、テスト駆動開発などの技術的なプログラミング手法
Open Innovation Labs で使用されているオープンプラクティスを実際に体験します。オープンプラクティスは Open Practice Library で参照できます。
また、Red Hat OpenShift Container Platform および Red Hat Ansible を Jenkins と組み合わせて使用し、サンプルの To-Do リストアプリケーションとそのために必要なインフラストラクチャのビルドとデプロイを構築する方法を実証する実践ラボにも参加できます。
組織とチームへの効果
多くの企業が、現在の組織構造とソフトウェア開発手法では、市場投入時間の短縮、迅速なフィードバックループ、ユーザー主導の製品といったデジタル・トランスフォーメーションによる成果を得られないことを認識しています。これらの企業がデジタル・トランスフォーメーションを成功させるには、DevOps の文化と方式を取り入れ、実行する必要があります。
このコースでは、現実的な DevOps 文化の原則と先進的なソフトウェア開発手法を紹介します。Red Hat OpenShift Cluster Platform、Red Hat Ansible Automation、およびその他の業界標準 DevOps ソフトウェア、ツール、テクニックを使用して、先進的なソフトウェア・アプリケーションを開発します。DevOps 原則とオープンソース・ソリューションを使用して、組織をデジタル・トランスフォーメーションへと導く準備が整います。
このコースはお客様にメリットをもたらすように作られていますが、個々の会社やインフラストラクチャの特徴は異なるため、実際に得られる利点には差異が生じることがあります。
受講者への効果
このコースに参加すると、DevOps 文化を体験し、さまざまな DevOps 手法に触れ、学んだことを使用して小規模のアプリケーションを実装することになります。以下のスキルを習得できます。
- 複数のオープンプラクティスを理解して実装する
- 小規模の多層アプリケーションを OpenShift クラスタにデプロイする
- アジャイルチームの一員として効率的に作業する
- 望まれるソフトウェアの機能と特徴を見い出し、優先度を付け、文書化する
- ペアプログラミングやモブプログラミングを使用してソフトウェアを開発する
推奨される次の試験またはコース
The reason I would recommend other people attend this course is to give a full appreciation of the whole DevOps life cycle and culture … People will take one part of DevOps—the tool chain, a practice, or agile—and think of that as DevOps. To me, [success] happens when it all comes together.