お客様導入事例
アルゼンチン移民局、統一されたデータ・プラットフォームで国家の安全を守る
組織概要
- 業界:政府
- 地域:中南米およびメキシコ
- 本部:アルゼンチン、ブエノスアイレス
- 組織の規模:管理職員 35 万人、移民局 3,600 か所
組織概要
Dirección Nacional de Migraciones de la República Argentina (アルゼンチン移民局) は、出入国者による犯罪の可能性をより正確に予測し、かつスキルとニーズに基づいて移民者をより適切に配置するために、データの統一を目指していました。同局は Red Hat と協力して、オープンソースのプライベートクラウド移民分析プラットフォームを作成しました。また、人工知能 (AI) の洞察をより効果的に使用して、潜在的な脅威を分析し、安全保障組織と連携できるようになりました。
2018 年 Red Hat Innovation Award 受賞者成功への道のり
課題:データ・インテリジェンスでアルゼンチンの安全を守る
アルゼンチン移民局は、出入国を管理し、居住許可と移民者の配置を管理し、国内外のデータソースと連携して、犯罪行為を防止しています。移民局の移行管理担当コーディネーター、Osmar Alza 氏は次のように語りました。「それぞれの国境検査の有効性は、数多くの異なる情報源と供給者が迅速かつ適切にデータを扱えるかどうかにかかっています」。しかし、トランジットの量が多くデータ量が膨大なため、解析は困難を極めていました。同局は、国家の安全を守り、移民管理を改善するために、使いやすい単一のリアルタイム・データベースを作成して、迅速な分析や、外部データソースとの効果的な統合を実現したいと考えました。
事例
アルゼンチン移民局、Red Hat 製品で安全保障データを統一
ソリューション:包括的で統一されたデータベースの作成
移民局は、デジタル・トランスフォーメーションの一環として、オープンソース・テクノロジーを使用した、統一されたプライベートクラウド・データ環境を構築したいと考えました。「オープンシステムへの移行は、難しい意思決定でした。長年使用してきたプロプライエタリー・システムがあり、すでにそのシステムに適応していたからです。しかし、必要なレベルの開発を検討していくうちに、コラボレーション型の統合開発基盤をサポートするには何が必要なのかを考えるようになりました」と、Alza 氏。同局は、Red Hat のエンタープライズ・オープンソース・プラットフォーム、管理、および自動化ソフトウェアを、新しいデータベースの基盤として使用することを決定しました。
結果:ユーザーのデータアクセスを最適化
移民局は新しいプラットフォームを使用し、ユーザーが簡単なインタフェースを通じて 20 億以上のデータ資産にアクセスできるようにしています。移民局の情報システムとテクノロジー部門でゼネラルマネージャーを務める Juan Carlos Biacchi 氏は次のように述べています。「アナリストによるケースの解決時間が短縮され、大きな成果が出ています。かつてはレポートの作成に 48 - 72 時間を要していましたが、今では 1 日で作成できるようになりました」。また、他の国家安全保障機関や情報機関、国際機関と安全に統合されているため、データの正確性が確保されています。Alza 氏はさらに次のように語りました。「国の安全保障には、計り知れない価値があります。情報は、国境を越えて行われる犯罪との戦いを助け、国内外の他の組織との連携を改善するのに役立ちます」