お客様導入事例
ルフトハンザ テクニック、航空会社のオペレーションを最適化するためのクラウド・プラットフォームを構築
会社概要
- 業界:航空
- 地域:EMEA
- 本社:ドイツ、ハンブルク
- 企業規模:従業員 26,000 名、子会社 35 社
会社概要
航空機の整備、補修、オーバーホール (MRO) サービスを提供する世界最大の独立系プロバイダー、ルフトハンザ テクニックは、航空業界向けのデジタル・プラットフォームを構築したいと考えていました。このプラットフォームは AVIATAR と呼ばれ、航空会社がデータを使用して整備を効率的に管理しスケジュールすることによって、遅延やキャンセルを回避できるよう支援します。同社は、Red Hat のエンタープライズ・オープンソース・ソフトウェアをベースにしたハイブリッドクラウド・インフラストラクチャを使用して、AVIATAR を構築し運用することを決めました。ルフトハンザ テクニックは現在、世界中の航空会社の業務最適化を支援する革新的なデジタル・プラットフォームを提供しています。
2018 年 Red Hat Innovation Award 受賞者成功への道のり
課題:航空技術業務の改善
ルフトハンザ テクニックは、コスト、生産性、乗客のエクスペリエンスを改善するために、航空会社がデータを使用して整備作業をより効率的に管理しスケジュールできるよう支援したいと考えていました。同社のソリューションである AVIATAR は、開発と運用における、エンドユーザー向けのデジタル製品をサポートします。このソリューションを構築するために、ルフトハンザ テクニックは、業界データの共有リポジトリを使用して複数のアプリケーションを実行できる、柔軟でスケーラブルな環境を必要としていました。同社はまた、オンプレミスからクラウド・インフラストラクチャに移行し、DevOps のアジャイルな作業アプローチを採用したいと考えていました。ルフトハンザ テクニックで AVIATAR のテクノロジーとインフラストラクチャの責任者を務める Tobias Mohr 氏は次のように述べています。「新しい機能を 1 日に数回配信して、フィードバックをすばやく入手したいと考えていました」
事例
ルフトハンザ テクニック、Red Hat 製品でデジタル基盤を構築
ソリューション:オープンソースのクラウド・プラットフォームを構築する
ルフトハンザ テクニックは、AVIATAR を構築して運用するために、オープンソース・テクノロジーを使用し、ハイブリッドクラウド・アプローチに移行したいと考えていました。ルフトハンザ テクニックで AVIATAR のアプリケーション開発/UX を担当するシニアディレクター、Johannes Hansen 氏は次のように述べています。「私たちは、プロプライエタリーなプレイヤーではなく、オープンなマーケットプレイヤーになることを目指しています」同社は、コンテナ、ストレージ、管理、自動化、計算、統合テクノロジーなどの新しいオープンな環境に、エンタープライズ向け Red Hat® ソリューションを導入することを決めました。AVIATAR チームは Microsoft や Red Hat と協力しながら、新しいハイブリッドクラウド環境を構築し、わずか 100 日間で初期バージョンを稼働させることに成功しました。
結果:アプリケーションの開発と提供をスピードアップ
ルフトハンザ テクニックの新しいインフラストラクチャは、セルフサービス機能、自動化、アジャイルな DevOps プロセスを備えており、より迅速なアプリケーション・ワークフローを提供します。また、社内インフラストラクチャとサードパーティのソリューションのコラボレーションを強化します。AVIATAR により、以前は数か月から数年かかっていた新規アプリケーションのデリバリーを、わずか数週間にまで短縮できるようになりました。Mohr 氏は次のように述べています。「浮かんだアイデアをすぐカタチにすることができます。これは、これまでに経験したことがないアジリティです」ルフトハンザ テクニックでは、AVIATAR を導入することによって、参加する航空会社の MRO コストが大幅に削減され、航空会社 1 社あたりの数百万ユーロとなると予測しています。Hansen 氏は次のように述べています。「タイトなスケジュールや乗客の高い期待により、どの航空会社でも、飛行機の遅延によるコストは急速に増加しています。AVIATAR はこのようなコストを大幅に削減してくれます」