お客様事例
TOKAI グループ、アプリケーション管理を一元化し運用効率とセキュリティを向上
会社概要
- 業界: 生活関連サービス、通信
- ビジネス上の課題:クラウドネイティブ・アプリケーション開発
- 地域:APAC
- 所在地: 静岡県静岡市
- 企業規模:従業員 4,000 名以上、163 拠点
会社概要
TOKAI グループは、エネルギー事業をはじめ、情報通信 (ICT)、建築、不動産など多岐にわたる事業を全国で展開しています。セキュリティ強化と管理の一元化を目指し、同グループは統一されたコンテナベースの開発・運用環境を求めていました。Red Hat® OpenShift® Dedicated により、TOKAI グループは信頼性に優れたパブリッククラウド上でコンテナを利用できるようになり、セキュリティ強化と効率化が実現しました。新しい環境では、開発リソースの準備にかかる時間が 5 営業日から 1 時間に短縮されました。
成功への道のり
課題:アプリケーション開発と運用の一元化
TOKAI グループが事業の多角化を進めるにつれ、同社の Web 環境が急速に拡大し、バックエンド処理が複雑化していきました。要求にすばやく対応するべく、同社では外部ホスティングサービスを使用して Web ページを作成しました。しかしこれでは、担当社員がチームを離れると、Web サイトが管理者不在の状況になってしまいます。「管理者不在となった Web サイトはサイバー攻撃の対象になりやすく、企業のブランドや信頼性の維持において大きなリスクとなります」と、株式会社 TOKAI コミュニケーションズ システムソリューション本部グループ ICT 推進事業部開発部の暮林達也氏は語ります。Web 管理の単純化と IT セキュリティ強化のため、TOKAI グループでは、コンテナを利用する一元的なアプリケーション開発・運用環境の構築を目指しました。
お客様事例
TOKAI グループ、Red Hat OpenShift Dedicated で Web アプリケーションを集約
ソリューション:マネージドサービス型コンテナ・プラットフォームの導入
TOKAI グループはいくつかのコンテナ・テクノロジーを試した後、Red Hat OpenShift Dedicated の採用を決定しました。これはマネージドサービス型のコンテナ基盤であり、Red Hat の技術エキスパートがサポートするエンタープライズ機能を提供します。「コンテナを活用すればアプリケーションと実行環境がパッケージ化されるので開発は非常に楽になりますが、オンプレミス環境で使えばインフラ部分の管理には引き続き人手が必要です」と、暮林氏は語ります。「今回は、開発だけでなく運用も徹底的に効率化しようと考えていたので、マネージドサービスという形態 (Amazon Web Services 上で運用する OpenShift Dedicated) という形態を採用することにしました」同社ではまず約 20 の管理者不在のサイトのアプリケーションを集約し、今後さらに Web サイトとビジネスクリティカルなアプリケーションを対象としていくことを計画しています。
ソフトウェアとサービス
結果:効率化、セキュリティ強化、コスト節約
より優れた自動化機能を備えたマネージド型コンテナ・プラットフォームを採用したことで、開発リソースの準備にかかる時間は 5 営業日から 1 時間に短縮されました。また、パッチやアップデートの適用を自動化することでガバナンスも向上しました。管理者不在の Web サイトがサイバー攻撃の標的となりうる脆弱性を排除し、管理を一元化したことで、セキュリティ脅威を緩和し、企業のブランドと信頼性を守ることができます。「Red Hat は Kubernetes をただ製品に採用しているだけではなく、開発にも深く関わっています」と暮林氏は語ります。「インフラの状態はすべて Red Hat に任せておけばいいという強い信頼感があります」Red Hat 提供の新しいマネージドサービス型プラットフォームにより、TOKAI グループでは同等の環境を自社で構築するよりも 50% 運用コストを抑制できました。また、Web サイトの管理に必要な時間も短縮されたことで、将来的なコスト削減の基礎を固められました。