Red Hat Enterprise Linux (RHEL) は、オンプレミスや、Microsoft Azure などのパブリッククラウドの両方で、高度なワークロードを処理できるように、安定した基盤を提供します。Azure 向けに、Red Hat と Microsoft が連携して、時間や労力をこれまでほどかけずにワークロードに対応するために必要なツールを提供します。このツールは、緊密に統合されたエンタープライズレベルのサポートで後押しされています。現在のワークロードの多くには、形式を問わず、エンタープライズ・データベースが必要で、その中で最も一般的なものの 1 つ が Microsoft SQL Server です。
これまで、RHEL を SQL Server 向けのオペレーティング・システム・プラットフォームとして使用することで、組織が コストの削減、単一ベンダーへの依存回避、および パフォーマンスの向上 を実現できる方法を数回にわたり発表してきました。Red Hat と Unisphere Research 社の調査は印象的で、調査を受けた SQL Server DBA の 3 分の 1 近く が、現在 Linux でデータベースを実行しており、デプロイメントに最も多く導入されているのが RHEL であると回答しました。
他にも、高度なワークロードの多くで不可欠とされる要件として、RHEL でホストされているエンタープライズ・データベースに保存されている情報のプレゼンテーションロジックを提供できる、アプリケーション・フレームワークが挙げられます。そのフレームワークの 1 つが Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (JBoss EAP) で、Red Hat の製品として提供を開始してから、今年で 16 年目を迎えます。
JBoss EAP では、約 2 年前 に Linux での SQL Server のサポートが導入されました。SQL Server と JBoss EAP のいずれの製品も、Microsoft Azure Marketplace ですぐに実行できるイメージとして提供されていることは、あまり知られていないのではないでしょうか。さらに、この 2 つのソリューションを組み合わせることで、強力なエンタープライズ・アプリケーションを構築してデプロイしながら、必要なときに必要な分だけ計算時間を確保できます。
Azure の SQL Sever は、標準の RHEL イメージまたは、RHEL High Availability Add-on に含まれるイメージに事前にインストールされており、Microsoft 社から従量課金制で利用できます。可用性を高めるには、Azure に組み込まれた可用性機能を使用するか、Add-on を使用して SQL Server Always On アベイラビリティーグループをデプロイして、ダウンタイムが発生する可能性をさらに短縮できます。
Azure Marketplace では、RHEL 上で使用できる JBoss EAP も提供されています。このような事前にビルドされたイメージを使用することで、Azure で強力な Jakarta EE ランタイムの開発やデプロイが容易になります。JBoss EAP では、独自の Red Hat サブスクリプションが必要ですが、RHEL オペレーティングシステムでは、BYO サブスクリプションまたは従量課金制のいずれかのオプションを選択できます。
Azure Marketplace サービスには、スタンドアロンまたはクラスタ仮想マシンとして利用できるプランのオプションがあります。Azure では、3 種類の JBoss EAP 設定を利用できます。
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Azure 仮想マシンで稼働するスタンドアロンサーバー
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単一のサブネットにあるプライベート仮想ネットワークの Azure 仮想マシンで稼働する JBoss EAP サーバーのクラスタ
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Azure Virtual Machine Scale Set (VMSS) で稼働する自動スケーリング・クラスタ・サーバー
Red Hat の Yeray Borges Santana は、Red Hat JBoss on RHEL のサービスを使用して 2 つの JBoss EAP インスタンスのクラスタを作成する 方法を記載した記事を執筆しています。
では、JBoss EAP を RHEL で SQL Server と接続するにはどうすればいいのでしょうか。これについても、すでに説明があります。James Falkner が SQL Sever を使用して JBoss アプリケーションをすべて、RHEL 上で稼働するようにデプロイする方法を説明したビデオを作成してあります。Falkner は、Azure に JBoss をインストールする方法を実演して、インスタンスを RHEL 上の SQL Server と接続する方法を詳細にわたり説明し、Coolstore のデモアプリケーションを起動して、その中で過去の Red Hat のノベルティを多数紹介しました。Falker の動画デモは こちら からご視聴ください。
執筆者紹介
Louis Imershein is a Product Manager at Red Hat focussed on Microsoft SQL Server and database workloads. He is responsible for working with Microsoft and Red Hat engineering to ensure that SQL Server performance, management, and security is optimized for Red Hat platforms. For more than 30 years, Louis has worked in technical support, engineering, software architecture, and product management on a wide range of OS, management, security, and storage software projects. Louis joined Red Hat as part of the acquisition of Permabit Technology Corporation, where he was VP of Product.
James Falkner is a technology evangelist, teacher, learner, author and dedicated to open source and open computing. He works at Red Hat as a technical marketing director for Red Hat's cloud native application runtimes and loves learning from others, and occasionally teaching at conferences. He's been doing this for the last two decades, and is a Computer Engineering graduate of the University of Florida.
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