EX288
Red Hat 認定 OpenShift アプリケーション開発者試験
概要
試験の説明
Red Hat 認定 OpenShift アプリケーション開発者試験 (EX288) では、Red Hat® OpenShift® Container Platform 環境に既存のアプリケーションをデプロイする能力をテストします。
この試験に合格すると、Red Hat 認定アーキテクト (RHCA®) を取得する際の前提条件にもなる Red Hat 認定スペシャリスト - OpenShift Application Development - を取得できます。
この試験は、Red Hat® OpenShift Container Platform 4.14 に基づいています。
試験の対象者
- Red Hat OpenShift Container Platform でのアプリケーションの実装およびサポートを担当するアプリケーション開発者
- Red Hat OpenShift Container Platform でのアプリケーションの提供を担当する DevOps エンジニア
- Red Hat OpenShift Container Platform を扱う SRE (サイト信頼性エンジニア)
受験の前提条件
- この試験の受験者は、コンテナ・テクノロジーの基礎を理解している必要があります。ある程度のプログラミング経験が強く推奨されますが、必須ではありません。
- Red Hat OpenShift Development II: Building Kubernetes Applications (DO288) の修了を強く推奨しますが、必須ではありません。
- Red Hat 認定スペシャリスト - Containers - の取得を強く推奨しますが、必須ではありません。
- 無料のスキルチェックを受けて、この試験の準備に最適なコースを確認してください。
試験の内容
試験の学習ポイント
以下に、試験の主な作業領域を示しますので、試験の準備にご活用ください。Red Hat は、認定試験の内容を追加、変更、削除する権利を留保します。変更する場合は、事前にお知らせいたします。
受験者は、以下のタスクを実行する能力が求められます。
- Red Hat OpenShift Container Platform の操作
- 複数の OpenShift プロジェクトを作成および操作する
- 単一コンテナ・アプリケーションとマルチコンテナ・アプリケーションを作成およびデプロイする
- アプリケーションのヘルスモニタリングを使用する
- 基本的な Git の使用法を理解し、OpenShift にアプリケーションをデプロイするコンテキストで Git を操作する
- 特定の要件を満たすように OpenShift 内部レジストリを設定する
- Web コンソールでアプリケーションを管理する
- マルチコンテナ・アプリケーションのデプロイ
- Helm Chart を作成および使用する
- Kustomize でデプロイをカスタマイズする
- OpenShift Container Platform でのコンテナイメージの操作
- 事前ビルド済みのイメージをベースにコンテナイメージを作成する方法を理解する
- イメージビルドとイメージビルド構成について理解し、処理する
- カスタム・ビルダー・ワークフローを使用して、OpenShift Container Platform で使用するイメージを作成する
- コンテナイメージを OpenShift イメージレジストリに公開する
- アプリケーションのビルドとデプロイメントに関する問題のトラブルシューティング
- アプリケーションのデプロイメントに関する軽微な問題を診断および修正する
- ビルドプロセスに関する軽微な問題を診断および修正する
- イメージストリームの操作
- カスタム・イメージストリームを作成し、アプリケーションをデプロイする
- 既存の git リポジトリからアプリケーションを取得する
- イメージストリームの変更時に更新をトリガーする
- アプリケーションのデプロイメントに関する軽微な問題をデバッグする
- 構成マップの操作
- 構成マップを作成する
- シークレットのリソースを作成する
- 構成マップを使用して、アプリケーションにデータを注入する
- S2I (Source-to-Image) フレームワークの操作
- S2I フレームワークを使用してアプリケーションをビルドおよびデプロイする
- 既存の S2I ビルダーイメージをカスタマイズする
- フックとトリガーの操作
- 提供されたスクリプトを実行するビルドフックを作成する
- フックの適切な動作をテストおよび確認する
- アプリケーションビルドの管理とトリガーを行う
- テンプレートの操作
- OpenShift テンプレートを作成する
- JSON 形式または YAML 形式で記述された既存テンプレートを使用する
- マルチコンテナ・テンプレートを使用する
- テンプレートにカスタムパラメーターを追加する
- OpenShift Pipelines の操作
- OpenShift 内の CI/CD プロセスを理解する
- CI/CD パイプラインを定義するための標準 Tekton カスタムリソース定義 (CRD) を理解し、使用する
- アプリケーションの CI/CD ワークフローを設計および定義し、トラブルシューティングする
- アプリケーションのパイプライン・ワークフローを設定してトリガーする
- ユーザーがアプリケーションで実行できる Operator の操作
- インストールされた Operator からアプリケーションを作成する
試験中は、事前に作成済みのアプリケーションを 1 つ、あるいは複数使用して作業することを求められる場合があります。アプリケーションコードを変更する必要はありませんが、特定のアプリケーションのデプロイをすべてテストして完了させるために、提供されたドキュメントの確認が必要になる場合があります。
知っておくべきこと
準備
Red Hat では、準備の一環として Red Hat OpenShift Development I: Introduction to Containers with Podman と Red Hat OpenShift Developer II: Building Kubernetes Applications の受講を推奨しています。コースを受講することは必須ではなく、試験のみを受けることもできます。
Red Hat のトレーニングコースを受講することは、試験対策として重要ですが、試験の合格を保証するものではありません。それまでの経験、訓練、適性なども試験に合格するための重要な要素となります。
Red Hat の製品のシステム管理に関するさまざまな書籍や情報が提供されていますが、Red Hat ではそのいずれも認定試験の対策ガイドとして公式に承認していません。しかし、そのような情報が理解を深めるのに役立つことがあります。
試験の形式
この試験は 1 つのセクションで構成され、所要時間は 3 時間です。この試験は、Red Hat OpenShift Container Platform 環境にアプリケーションをデプロイする受験者の能力を評価する実技試験です。受験者は OpenShift Container Platform DevOps 環境で想定されるタスクに類似したアプリケーションのデプロイに関連する多数のルーチンタスクを遂行し、それらのアプリケーションが特定の客観的基準を満たしているかどうかが評価されます。
この試験は、リモート試験形式としてバーチャルに受験することもできます。リモート試験の詳細をご覧になり、適切な受験形式をご検討ください。
試験結果と通知方法
試験の正式な結果は、Red Hat Certification Central から送付されます。試験官やトレーニングパートナーが受験生に直接結果を報告することは認められていません。通常、試験結果は米国の 3 営業日以内に送付されます。
試験結果には合計得点のみ記載され、個々の項目ごとの成績は通知されません。また、それに関するお問い合わせには回答しかねますので、あらかじめご了承ください。
初回の受験で不合格になった場合は、無料で 1 回再受験できます。詳細については、トレーニングポリシーのページ
をご覧ください。