EX300
Retired - Red Hat Enterprise Linux 7 向け RHCE 認定試験
概要
試験の説明
Red Hat Enterprise Linux 7 向け RHCE 認定試験 (EX300) は実技形式で、Red Hat® Enterprise Linux® システムを担当する上級システム管理者に求められるレベルの知識、スキル、能力を有しているかどうかをテストします。RHCE® 認定を取得するには、Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA®) 認定資格が必要です。
The exam based on Red Hat Enterprise Linux 7 is available via individual exams until July 1, 2020. Classroom and on-site exams for this version are available for purchase until October 1, 2020.
RHCE 認定は、Red Hat Enterprise Linux システムを担当する上級システム管理者に必要な知識、スキル、および能力があると実証された RHCSA が取得できます。
試験の対象者
- 現在 RHCSA 認定を取得済みで、RHCE 認定の取得に関心がある Linux IT 担当者
- スキルの証明を望む経験豊富な Red Hat Enterprise Linux システム管理者
- Red Hat システム管理 I、II、III コースまたは RHCE Certification Lab に参加済みの学生
- 組織または通達 (DoD 8570 指令) の要請により資格が必要な、熟練した Linux システム管理者
- RHCSA 認定試験に合格したが最新の状態ではない RHCE
受験の前提条件
- RHCE 速習コース、システム管理 I、II、III、または同等の経験
- システム管理の実務経験
適切なスキルセットがあるかどうかわからない場合は、オンライン・スキル・チェックをご利用ください。スキルの要件の詳細情報については、RHCE 試験の内容を参照してください。
推奨トレーニング
Windows システム管理者向けトレーニングコース (Linux の経験が浅い)
Linux または UNIX の管理経験が 1~3 年ある場合のトレーニングコース
上級 Linux 管理者向けの推奨トレーニングコース
- RHCE 速習コース (RH299)
Solaris 管理者向けの推奨トレーニングコース
- RHCE 速習コース (RH299)
試験の内容
試験の学習ポイント
RHCE 認定試験の受験者は、RHCSA 試験の内容を確認し、RHCSA レベルのタスクを実行できなければなりません。これらのスキルの一部は RHCE 試験内容を達成するために必要となるためです。Red Hat は、試験の内容を追加、変更、削除する権利を留保します。変更する場合は、事前にお知らせいたします。
RHCE 認定試験の受験者は、以下のタスクを 1 人で実行する能力が求められます。タスクは複数のカテゴリに分類されています。
- システム構成と管理
-
- ネットワークのチーミングおよびボンディングを使用して、2 つの Red Hat Enterprise Linux システム間の集約ネットワークリンクを設定する
- IPv6 アドレスを設定し、基本的な IPv6 トラブルシューティングを実行する
- IP トラフィックをルーティングし、静的ルートを作成する
- firewalld や、リッチルール、ゾーン、カスタムルールなどの関連するメカニズムを使用して、パケットフィルタリングを実装し、ネットワークアドレス変換 (NAT) を設定する
- Kerberos を使用して認証するようにシステムを設定する
- システムを iSCSI ターゲット、または永続的に iSCSI ターゲットにマウントするイニシエーターとして設定する
- システム使用量 (CPU、メモリー、ディスク、ネットワーク) に関するレポートを作成して提供する
- シェルスクリプトを使用してシステムのメンテナンスタスクを自動化する
- ネットワークサービス
-
ネットワークサービスは試験の内容の重要な部分を占めます。RHCE の受験者は、次に示す各ネットワークサービスについて、以下の目標を達成できることが求められます。
- サービスを提供するために必要なパッケージをインストールする
- SELinux を設定してサービスをサポートする
- SELinux ポートラベリングを使用して、サービスに標準以外のポートの使用を許可する
- システムのブート時に起動するようにサービスを設定する
- サービスの基本処理を設定する
- ホストベースおよびユーザーベースのセキュリティをサービスに設定する
- HTTP/HTTPS
-
- 仮想ホストを設定する
- ディレクトリにアクセス制限を設定する
- 基本 CGI アプリケーションをデプロイする
- グループ管理のコンテンツを設定する
- TLS セキュリティを設定する
- DNS
-
- キャッシュ専用のネームサーバーを設定する
- DNS クライアントに関する問題をトラブルシューティングする
- NFS
-
- 特定のクライアントにネットワーク共有を提供する
- グループのコラボレーションに適切なネットワーク共有を提供する
- Kerberos を使用して NFS ネットワーク共有へのアクセスを制御する
- SMB
-
- 特定のクライアントにネットワーク共有を提供する
- グループのコラボレーションに適切なネットワーク共有を提供する
- SMTP
-
- すべての E メールを中央メールサーバーに転送するようにシステムを設定する
- SSH
-
- キーベース認証を設定する
- ドキュメントに記載された追加オプションを設定する
- NTP
-
- 他の NTP ピアを使用して時刻を同期させる
- データベースサービス
-
- MariaDB をインストールして設定する
- データベースのバックアップとリストアを実行する
- シンプルなデータベーススキーマを作成する
- シンプルな SQL クエリをデータベースに対して実行する
知っておくべきこと
準備
RHCE 認定を取得するには、RHCSA 認定試験にも合格する必要があります。RHCSA 認定試験に合格していなくても RHCE 認定試験に登録して受験することはできますが、受験者が両方の認定を取得するまで、RHCE 認定は発行されません。受験者がまだ RHCSA を認定していない場合、Red Hat は受験者の RHCE 受験記録を保持し、後日認定を取得したときに、その記録を受験者の RHCSA 記録に追加します。
Red Hat ではすべての RHCE 受験者に対して、準備として 1 つ以上の公式トレーニングコースの受講を推奨しています。このコースへの参加は必須ではなく、試験のみを受けることもできます。すでに十分なスキルと知識を備えてクラスを受講し、合格した受験者の多くが、クラスの受講は合格に役立ったと報告しています。
受講する最適なコースを判定するため、Red Hat ではオンラインスキルチェックを提供しています。
Red Hat のトレーニングコースに参加することは、試験対策として重要ですが、試験の合格を保証するものではありません。それまでの経験、訓練、適性なども試験に合格するための重要な要素となります。
Red Hat の製品のシステム管理に関するさまざまな書籍や情報が提供されています。Red Hatでは、そのような試験対策ガイドのいずれも公式に保証しません。しかし、そのような情報が理解を深めるのに役立つことがあります。
試験の形式
RHCE 試験は、Red Hat Enterprise Linux のシステム管理スキルと知識を評価する実技試験です。受験者は、通常のシステム管理で必要となるさまざまなタスクを実行し、特定の基準を満たしているかどうかが評価されます。実技試験では、受験者は実際の業務と同様のタスクを実行する必要があります。
RHCE 認定試験は 3.5 時間の実践的な実技試験です。試験中、インターネットアクセスは利用できず、外部からの資料の持ち込みは禁止されます。Red Hat Enterpise Linux に付随するドキュメントが、試験中に使用できるように用意されています。Red Hat は、試験の時間やポリシーなど、形式を変更する権利を留保します。変更する場合は、事前にお知らせいたします。
試験結果と通知方法
試験の正式な結果は、Red Hat Certification Central から送付されます。試験官やトレーニングパートナーが受験生に直接結果を報告することは認められていません。通常、試験結果は米国の 3 営業日以内に送付されます。
試験結果にはセクションごとの得点のみが記載され、個々の項目ごとの成績は通知されません。また、それに関するお問い合わせには回答しかねますので、あらかじめご了承ください。