お客様導入事例
アイルランド政府、コンプライアンスとセキュリティを自動化
概要
アイルランド政府の農業食料海洋省 (DAFM) は、農業従事者とその代理人が提出する助成金申請を処理しています。しかし、申請者が書類を正しく提出しない場合には、データ漏洩が生じていました。DAFM は、Red Hat および Version 1 と連携して、バックエンドシステムを保護し、新しい機能をより迅速に提供しながら、書類を正しく分類できる機械学習 (ML) テキスト分析プラットフォームの SmartText を作成しました。
私たちの調査によると、機械学習を使用したテキスト分析ソリューションを作成するには、エンタープライズ Kubernetes プラットフォームが必要でした。Red Hat OpenShift がその市場のリーダーであることは明白でした。 Red Hat なら、政府機関に必要なセキュリティと制御も提供してくれます。
課題
データ漏洩のリスクを緩和する
アイルランド政府の農業食料海洋省 (DAFM) は、農業資金の助成金の申請と支払いを処理しています。DAFM は年間 30,000 - 40,000 件の助成金申請書類を受理しますが、多くの場合、その内容には機密情報が含まれています。農業従事者本人が申請する場合はこれらの書類を機密扱いとしないことがあり、また代理人が申請する場合も書類をアップロードするアプリケーションを間違えることがありました。その結果、BPS の従業員や他の農業従事者までもがそのような機密性の高い個人データを参照できる状態になってしまう場合があり、コンプライアンスのリスクとなっていました。
ソリューション
機密情報を自動的に見つけるためのイノベーション
金銭的なペナルティや評判に傷がつくリスクを緩和するために、DAFM は、レガシーのデータシステムおよびプロセスの使用をやめ、機密性の高い個人情報を自動的に識別できるソリューションに移行することを検討していました。DAFM は Version 1 および Red Hat と連携し、Red Hat OpenShift をホストとして動作する SmartText ソリューションを開発しました。このソリューションは、リアルタイムの人工知能 (AI) および ML 機能を使用して、構造化されていない助成金申請書類からメタデータやその他のコンテキスト情報を抽出します。
業務上の成果
コンプライアンスと開発の目標を達成する
DAFM の SmartText ソリューションは、データプライバシー侵害につながる可能性のある申請書類を検出すると、その文書を隔離します。隔離された文書は許可された個人のみが内容の表示や転送ができます。その結果、DAFM はデータ漏洩事案の件数と、それによる評判の低下や金銭的なペナルティの発生を大幅に減らすことができます。さらに、自動化、API、DevOps により開発時間は数週間から数日に短縮され、エンタープライズ・テクノロジーおよびサポートによってセキュリティと安定性が向上しました。
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