EX210
Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Cloud Infrastructure -
概要
試験の説明
Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Cloud Infrastructure - (EX210) では、Red Hat® Enterprise Linux® および Red Hat® OpenStack Platform を使用してプライベートクラウドを作成、構成、管理するために必要なスキル、知識、能力をテストします。この試験は、機能的な Red Hat OpenStack Platform クラスタを維持し、日々の運用を管理するために必要なタスクに焦点を当てています。
この試験に合格すると、Red Hat 認定アーキテクト (RHCA®) を取得する際の前提条件となる Red Hat 認定スペシャリスト - Cloud Infrastructure - を取得できます。
この試験に設定された内容は、利用できる最新の Red Hat 製品バージョンに基づいています。[Get started] をクリックして、購入できる試験の利用可能なすべてのバージョンをご確認ください。
試験の対象者
- OpenStack ベースのクラウド・インフラストラクチャを管理するシステム管理者またはシステムオペレーター
- Red Hat 認定アーキテクト (RHCA) を目指す Red Hat 認定エンジニア (RHCE)
受験の前提条件
- Red Hat 認定システム管理者であるか、同等の実務経験とスキルがあること
- Red Hat OpenStack Administration I: Core Operations for Domain Operators (CL110) および Red Hat OpenStack Administration II: Day 2 Operations for Cloud Operators (CL210) コースを受講済みである、または Red Hat OpenStack Platform を使用した同等の実務経験があること
- Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Cloud Infrastructure - (EX210) の内容を確認していること
試験の内容
試験の学習ポイント
Red Hat 認定システム管理者 - Red Hat OpenStack - を取得するには、以下のタスクを実行する能力を有することを実証します。
- Red Hat OpenStack Platform コントロールプレーンの管理
- コントロール・プレーン・サービスを管理する
- コントロールプレーンのバックアップと復元を行う
- オーバークラウドを起動および停止する
- インフラストラクチャのセキュリティの管理
- エンドツーエンドのセキュアなサービスを管理する
- AIDE でファイルベースのコンポーネント・セキュリティを管理する
- ユーザーセキュリティの管理
- 統合された IdM のバックエンド構成を管理する
- スコープ付きサービスのアクセスを管理する
- プロジェクト編成を管理する
- クライアント編成向けの Red Hat OpenStack Platform ドメインを作成する
- トークンキーを維持する
- ユーザーロールをカスタマイズする
- アプリケーション・デプロイメントのリソースの管理
- イメージとフレーバーを作成する
- イメージを作成およびカスタマイズする
- デプロイ中にインスタンスを初期化する
- Red Hat OpenStack Platform のストレージの管理
- Red Hat OpenStack Platform 専用の Ceph ストレージクラスタを管理する
- Red Hat OpenStack Platform でストレージの選択を実装する
- Ceph ストレージクラスタを管理する
- ストレージ・インフラストラクチャを構成する
- Swift ストレージを管理する
- ネットワークの管理
- Open Virtual Networking (OVN) サービスを構成する
- 共有ネットワークを作成および管理する
- コンピュートノードの運用の管理
- コンピュートノードを管理する
- コンピュートリソースの容量を管理する
- ハイパーコンバージド・リソースの容量を管理する
- コンピュートノードのワークロードのリバランスを行う
- 運用の監視
- サービス・テレメトリ・フレームワークを実装する
- Red Hat OpenStack Platform サービスとコンポーネントのロギングのフローを理解する
- クラウド・アプリケーションのデプロイメントの自動化
- 大規模なアプリケーション・デプロイメントを管理する
- Heat オーケストレーション・テンプレートを作成する
- Ansible を使用してアプリケーションをデプロイする
- 負荷分散されたアプリケーションスタックを作成する
- 運用のトラブルシューティング
- 問題を診断する
- よくある主要な問題のトラブルシューティングを行う
- Heat スタックイベントを追跡し、障害のトラブルシューティングを行う
Red Hat のすべての実技試験と同様に、再起動後も自動で設定が維持されるようにする必要があります。
知っておくべきこと
準備
試験の準備として、Red Hat OpenStack Administration I: Core Operations for Cloud Operators (CL110) と Red Hat Openstack Administration II: Day 2 Operations for Cloud Operators (CL210)の受講を検討することをお勧めします。コースを受講することは必須ではなく、試験のみを受けることもできます。
Red Hat のトレーニングコースに参加することは、試験対策として重要ですが、試験の合格を保証するものではありません。それまでの経験、訓練、適性なども試験に合格するための重要な要素となります。
Red Hat 製品のシステム管理に関するさまざまな書籍や情報が提供されていますが、Red Hat では、そのような資料のいずれも試験対策ガイドとして公式に保証していません。とはいえ、そのような追加情報は理解を深めるのに役立つことがあります。
試験の形式
この試験は、Red Hat OpenStack Platform のスキルと知識を評価する実技試験です。受験者は、Red Hat OpenStack Platform クラウドの構成と管理を中心とするさまざまなシステム管理タスクを実行し、特定の基準を満たしているかどうかを評価されます。実技試験では、受験者は実際の業務と同様のタスクを実行する必要があります。
試験結果と通知方法
試験の正式な結果は、Red Hat Certification Centralから送付されます。試験官やトレーニングパートナーが受験生に直接結果を報告することは認められていません。通常、試験結果は米国の 3 営業日以内に送付されます。
試験結果には合計得点のみ記載され、個々の項目ごとの成績は通知されません。また、それに関するお問い合わせには回答しかねますので、あらかじめご了承ください。
1 回目の受験で合格しない場合には、再試験 (1 回分) を受けることができます。詳細については、Red Hat トレーニングポリシーをご覧ください