お客様事例
X by Orange、B2B デジタルサービスをクラウド・プラットフォームと DevOps で全面改良
会社概要
- 業界:通信業界
- 地域:EMEA
- 所在地:スペイン、マドリッド
- 企業規模:従業員 120 名
会社概要
Orange Spain の子会社で B2B デジタルサービスの提供を専門にしている通信事業者の X by Orange は、Red Hat® コンサルティングをパートナーとしてソフトウェア・デファインド戦略を推進しました。同社は Red Hat OpenShift® Container Platform を使用してグリーンフィールドのクラウドネイティブ・プラットフォームを構築して DevOps とアジャイル開発を導入し、デジタルサービスをより迅速に開発し、すばやくビジネス顧客に提供できるようにしました。
2019 Red Hat Innovation Award 特別賞受賞成功への道のり
課題:デジタル変革により競争上の優位性を強める
常に変わり続けるテクノロジー業界で競争力を維持するため、Orange Spain はまったく新しい形の通信事業者へと生まれ変わろうとしていました。同社がこの目標を達成するためには、DevOps カルチャーを導入し、新しいソフトウェア・デファインド・プラットフォームを構築する必要がありました。同社はクラウドネイティブの子会社 X by Orange を新設し、ビジネス顧客の生産性をコラボレーション、プライバシーとセキュリティ、およびクラウド移行の面で高めるデジタルサービスとソリューションの提供を行うことを目指しました。
ソリューション:クラウド・プラットフォームを構築し、DevOps と自動化を導入
X by Orange は Red Hat コンサルティングの協力を受けつつ、自社のカルチャー、プロセス、テクノロジーを進化させました。そして Red Hat OpenShift Container Platform を Amazon Web Services (AWS) 上で実行し、プロバイダーの縛りを受けない Kubernetes プラットフォームをマルチクラウド・インフラストラクチャ上で使用して、新しいサービスをより迅速に作成して提供できるようにしました。「Red Hat OpenShift Container Platform を選んだのは、Kubernetes ネイティブの API とエクスペリエンスのおかげで、さまざまなパブリッククラウドが利用できるうえ、自由な運用が可能になるからです」と X by Orange の最高技術責任者兼最高情報責任者の Jose Maria San José Juarez 氏は言います。さらに同社は DevOps アプローチを導入し、プロセスを自動化してセルフサービス、提供スピード、および信頼性を強化しました。
ソフトウェアとサービス
結果:アジャイルアプローチで革新的なサービスをすばやく顧客に提供
X by Orange は新しいクラウド・プラットフォームを早期に提供したいと考えていましたが、アジャイルアプローチを採用することで、それを実現しました。120 名の従業員による取り組みで、企画から実稼働まで 1 年とかからずにこぎつけることができたのです。Red Hat OpenShift の API 駆動のアーキテクチャにより、X by Orange は幅広いパートナーエコシステムを活用して多様な自社サービスや第三者サービスを提供でき、それによってプラットフォームの安定性や信頼性が低下することもありません。「私たちは、オープンソースにはイノベーションを加速する力があると信じています。そして、Red Hat のテクノロジースタックがあれば、アップストリーム・コミュニティのラピッド開発をうまく取り入れることができ、しかも安定性、サポート、強力なセキュリティも得られます」と San José 氏は言います。