概要
バックアップは、論理的保護にも物理的保護にも必要です。効果的なバックアップ戦略を使用すると、アプリケーションの問題からすばやく復旧したり、誤って削除されたファイルを復元したりすることができます。ストレージ・テクノロジーを追加すると、迅速にリカバリーするためのストレージスナップショットを使用できるようになります。
アプリケーションを駆動するデータのバックアップと復元は、目標復旧時点 (RPO) および目標復旧時間 (RTO) を達成するために不可欠です。コンテナ、Kubernetes、サーバーレスなどのテクノロジーは、アプリケーション開発に新しい機会をもたらしますが、障害が発生した場合の復旧計画は必要です。
バックアップとリカバリーとは
バックアップとリカバリーは、必要なときに復元し、データ損失から組織を保護するための、重要なデータの複製コピーを作成するプロセスです。
データの損失または破損は、ハードウェア/ソフトウェアの障害、自然災害、サイバー攻撃、人的ミスなど、さまざまな問題の結果として発生します。
目標復旧時点 (RPO) や目標復旧時間 (RTO) などのメトリクスによってバックアップの目標を定義することは、データが保護され、データが損失した場合も中断を最小限に押さえて運用を継続するために、組織の日常業務にとって重要です。
RPO は、運用を継続するためにバックアップが実行される頻度を指します。RPO の頻度が高ければ、復元の必要があるときに失われる可能性のあるデータの量はそれだけ少なくなります。RPO が高いと、バックアップから回復するときのデータ損失のリスクが大きくなります。
RTO は、データをバックアップから復元するときの所要時間を示します。RTO が短いと、データ損失の後、リカバリープロセスでデータを短時間で復元でき、ビジネス業務を速やかに継続できます。
バックアップおよびデータリカバリーの計画を準備しておくメリットとは
- 障害を念頭に置いてアプリケーションを開発することで、リカバリー時間が短縮され、高可用性 (HA)が実現する
- アプリケーションがバックアップされる状態にしておくことで、アプリケーションをパイプラインから再プロビジョニングできる
- 開発者が環境をバックアップおよび復元できる
- 環境全体でコンテナの障害を最小限に抑制する
データの保護とリカバリーに関する問題の一例
- 開発者とアーキテクト向けの新しいワークフロー
- コンテナ向けバックアップとリカバリーに対する新たなエコシステムから、標準に準拠しないソリューションが生まれる可能性がある