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トピック
データサービスについて理解する
データサービスは、クラウドネイティブ・アプリケーションの一部として実装できるよう、データのビジネス価値を高めるもので、オープン・ハイブリッドクラウド IT 戦略にとって欠かせない要素です。
データサービスとは
データサービス (または Data-as-a-Service) は、小型で独立した疎結合の機能の集合で、データストレージ・ボリュームに収集されて保存されている情報を強化、整理、共有、計算します。データサービスは、レジリエンシー (回復力)、可用性、正当性を向上させ、ネイティブでは持てない、メタデータなどの特性をデータに追加して、従来のデータを強化します。
データサービスの動作
データサービスはソフトウェア機能の自己完結ユニットで、それまで持っていなかった特性をデータに付与します。データサービスによって、データの可用性、回復力、包括性が向上し、ユーザーやプログラムにとって有用性が高まります。
データサービスの機能は、入力のデータを、求められる形に変換して出力します。入力は、まだ特定の目的で処理されていない、多種多様な未加工データの集まりで、ネイティブ形式で構成され、物理、仮想、またはクラウドベースのストレージボリュームに保存されています。出力には一般に以下の性質があります。
- 構造的:データの統合、一括処理、構造。通常は構造化 (データベース)、半構造化 (データウェアハウス)、非構造化 (データレイク) ソースから取得されます。
- 転送可能:データの発生元からネットワークを通じて、アプリケーションやプラットフォームなどのエンドポイントまで移動できます。
- 手続き的:データの処理。通常は、データモデリング、分析、人工知能/マシンラーニング (AI/ML) ソフトウェアの一部として行われます。
データサービスの用途
保管されているデータ
移動中のデータ
動作中のデータ
データがシステム間を移動する際に開発者やデータサイエンティストのコラボレーションをサポートするデータサービスがなければ、クラウドネイティブ・アプリケーションの開発は不可能です。同じデータを使用する複数のコードのコミットでビルド時間が長引くことがありますが、Red Hat® OpenShift® Container Storage などのデータサービスで同時ビルドに関する時間の依存性を減少できます。
従来のストレージとデータサービスの比較
従来のストレージ
データサービス
データサービスの使用事例
Massachusetts Open Cloud (MOC) はデータサービスを使用しています。MOC は大学、政府機関、企業からなる非営利団体です。企業、政府、非営利団体がビッグデータを分析するための、共通クラウドベース・インフラストラクチャを開発するために結成されました。MOC はソフトウェア・デファインド・ストレージ・サービスである Red Hat Ceph Storage を使用して大量のデータを整理し共有し、複数のエンティティでカスタムデータ分析プラットフォームを実行させています。
Red Hat を選ぶ理由
Red Hat のデータサービスはあらゆるデータストレージ・プロバイダーと連携するだけでなく、クラウドネイティブ・アプリケーション開発を補完する設計にもなっています。
どのようなデータセンターやクラウドをお選びになっても、すべてのデータを、変化し続けるクラウドネイティブ・アプリケーションに実装する作業を開始できます。Red Hat のデータサービスを使って、企業が持つ古いデータを強化し、クラウドネイティブ・アプリケーションにそのまま取り込んで重要な情報を洗い出し、将来の大きな課題を解決に導けます。
データサービスを使い始める
コンテナ環境向けのソフトウェア・デファインド・ストレージ。