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Red Hat Ansible Automation Platform はエンドツーエンドの IT 自動化プラットフォームで、システムの構成、ソフトウェアのデプロイ、高度なワークフローのオーケストレーションなどに使用できます。インフラストラクチャ、DevOps、クラウド、セキュリティ、ネットワークといった部門の壁を超えて、データセンターからエッジロケーションまで IT プロセスを自動化するためのツールとリソースが含まれています。

Red Hat Ansible Automation Platform ラーニングハブ

IT 自動化とは

自動化とは、これまで手動で行われてきたプロセスのコスト、複雑性、人為的ミスを削減する目的で、ソフトウェアを使用してタスクを実行することです。IT システムやビジネス意思決定ソフトウェアで普及しており、製造、小売、運輸、医療などの業界でも利用されています。

インフラストラクチャの自動化」とも呼ばれる IT 自動化は、反復可能な命令を使用して、人間による IT システムの操作を削減または最適化します。1 つのタスク、タスクのグループ、さらにはタスクの複雑なオーケストレーションも自動化の対象になります。主要な目的は、煩雑な日常作業に割かれていたスタッフの時間をより戦略的な取り組みやイノベーションに回し、より意義のある生産性の高い業務に注力できるようにすることです。

Red Hat Ansible Automation Platform を使う理由

Red Hat サブスクリプションで提供されるもの

自動化はビジネスの重要な最優先項目の 1 つとなっています。そして、数人の人々が個別に管理するスクリプトやツールに頼っていたのでは、社内に広く拡張することはできません。Ansible Automation Platform はアーキテクト、開発者、システム管理者が Ansible Playbook を作成し、運用チームがそれを管理して企業全体にわたって戦略的に拡張できるようにします。

自動化アーキテクトのハンドブックを入手

無料の Ansible チュートリアル

さらに詳しく知りたいと思われた方は、Red Hat トレーニングと認定が提供している無料の Ansible Automation Platform 概要コースである (DO007) Ansible Basics: Automation Technical Overview をご利用ください。

このコースは 15 本の短い動画で構成されており、プラットフォームの概要と、以下をはじめとする多くの主要コンセプトについて説明します。

  • Ansible の基本
  • Ansible Playbook
  • Ansible 変数
  • Ansible の構成要素
  • テンプレートの作成と使用
  • ロール
  • automation controller
  • 自動化の構築
  • セルフサービス IT
  • ロールベースのアクセス制御
  • ワークフロー

…など。Ansible を使い始めるのに役立つ、約 3 時間の Ansible トレーニングを無料で受けることができます。

Ansible Basics: Automation Technical Overview

6 つの自動化ユースケース

自社で自動化をどのように活用すればよいのか、イメージのわかない場合もあるかと思います。IT 自動化はこれまでずっと、構成管理と関連付けてとらえられてきました。しかし、Ansible Automation Platform を使用する場合は、それよりもはるかに多くのことを行えます。ここではよくある IT 自動化の例を 6 つご紹介します。

1.インフラストラクチャの自動化

ほとんどの IT 組織では、インフラストラクチャのサイズと規模が増大しています。チームは、オペレーティングシステム、データベース、ストレージ、IT サービス管理 (ITSM) プラットフォームなどを組み合わせて管理しています。時間とスタッフ数が限られているため、IT チームはこの拡張に対応することに精一杯で、更新、パッチ適用、リソース提供に遅れが生じています。

インフラストラクチャの自動化ではプロビジョニング、構成、デプロイ、撤去などの一般的な管理タスクに自動化を適用し、広範囲にわたって運用を単純化します。これによりインフラストラクチャに対する可視性と制御力を取り戻すことができます。

2.ネットワークの自動化

基盤となる技術が進歩しているのにもかかわらず、ネットワーク管理はほとんど変化していません。ネットワークの構築、運用、維持は、主に手動で行われています。ネットワークの構成とアップデートを手動で行う従来の方法はかなりの時間を必要とするうえミスが発生しやすいため、急速に変化するワークロードの要件に効果的に対応することができません。

ネットワークの自動化は、運用チームがアジリティと柔軟性を高めて、先進的なビジネス要求に効率的に対応できるよう支援します。

3.セキュリティの自動化

インフラストラクチャもネットワークもともにサイズと複雑性が拡大しているため、セキュリティとコンプライアンスを手作業で管理するのはますます困難になっています。手動の運用では、問題、リソース構成のミス、整合性のないポリシー適用の検出と修復が遅れ、コンプライアンスの問題や攻撃に対してシステムが脆弱になる可能性があります。

セキュリティの自動化は、日常業務の効率化だけでなく、プロセス、アプリケーション、インフラストラクチャにセキュリティを統合するためにも役立ちます。

4.DevOps の自動化

DevOps は開発チームと運用チームを集結させ、アイデアやプロジェクトをより効率的に短時間で開発からプロダクションへと進めます。従来の手動の管理戦略では、先進的なソフトウェア開発手法による要求の増加に追いついていけません。

DevOps の自動化により、プロセスが迅速化し、環境が常時スケーリングされます。また、継続的インテグレーションと継続的デプロイメント (CI/CD) のワークフローが構築されて、迅速でアジャイルなアプリケーションおよびサービスの開発と提供をサポートします。

5.クラウドの自動化

ハイブリッド環境とマルチクラウド環境では、インフラストラクチャ、ネットワーク、アプリケーション、ユーザー管理の複雑性が一段と増します。IT チームはオンサイトとクラウドベースの両方の環境を管理する必要があり、それぞれに専用の管理ツールを使用することが一般的です。そのため、リソースとアプリケーションを手作業で効果的に維持、追跡、スケーリングし、安全に管理することはほぼ不可能です。

クラウドの自動化は、ハイブリッドとマルチクラウドの管理をプロセスとポリシーの 1 つのセットに統合して、一貫性、スケーラビリティ、速度を向上できます。

6.エッジの自動化

ネットワークのエッジは、データが生成され、サービスが使用され、エンドユーザーがシステムやデバイスを操作する場所に近い部分です。現在、そこで行われる処理が増えています。

エッジの自動化は、ディスカバリー、意思決定、アクションのためのプロセスを自動化し、ビジネスニーズへの応答を改善するのに役立ちます。Ansible Automation Platform はコンテナ化を使用してすべての環境に自動化を分散し、実行します。この設計により、リソースが限られた環境でも自動化を実行することが可能になり、エッジでの自動化をより効果的に行うことができます。

e ブック『組織を自動化する』で詳細を読む

実践的なトレーニングを受ける

Red Hat では、無料の Ansible チュートリアルの他にも、事前構成済みの Ansible Automation Platform 環境でインタラクティブラボを提供しています。個人やチームでこのラボを活用すれば、迅速な開発とデプロイから、運用とアナリティクスの単純化、一貫性のあるエンドツーエンドのユーザーエクスペリエンスに至るまで、ネットワークおよび IT プラクティスを効率的に作成、管理、拡張する方法を実験、演習、習得できます。

これらのインタラクティブラボで演習を体験する

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