Red Hat® Cloud Services とは
Red Hat Cloud Services とは、Red Hat が提供する Red Hat OpenShift® のマネージド型クラウドサービスのポートフォリオを指します。このポートフォリオは、主要なパブリッククラウド上でホストされるマネージド型コンテナ基盤 (「OpenShift クラウドサービス」と総称される)、アプリケーションサービス、およびデータサービスの 3 つのグループで構成されており、クラウドネイティブ・アプリケーションの迅速な構築および拡張を可能にします。
Red Hat Cloud Services は、あらゆる主要パブリッククラウドでパフォーマンス、拡張性、セキュリティを最適化し、アプリケーションを迅速にデプロイするための柔軟で信頼性の高いプラットフォームを提供します。
Red Hat Cloud Services が提供するサービスには、Kubernetes ベースの主要なエンタープライズ・アプリケーション・プラットフォームである Red Hat OpenShift 上に構築された、クラウドネイティブ・アプリケーション開発向けのサービスも含まれます。
8 つのステップで効果的なクラウドネイティブを実現する
Red Hat Cloud Services のメリットとは
Red Hat Cloud Services は、クラウドネイティブ・アプリケーションの開発、デプロイメント、およびスケーリングを単純化するための厳選されたサービスを提供します。これにより、パフォーマンス、信頼性、レジリエンシー (回復力) を向上させることができます。インフラストラクチャとアプリケーション・プラットフォームに労力を使う必要がなくなるので、ビジネスに付加価値をもたらすアプリケーションの構築とスケーリングに集中できます。
以下は Red Hat Cloud Services が提供する主なメリットになります。
運用効率の向上
Red Hat OpenShift のサイト信頼性エンジニア (SRE) チームのグローバルな展開、人材、経験により、業界をリードするツールを使用しながら、アプリケーション・プラットフォームを管理する人材の確保と維持、およびスキルの習得に伴う高いコストを削減し、ダウンタイムや計画外の事象によるリスクと収益への影響を低減することが可能です。
複雑な処理が求められるシナリオでも、Red Hat Cloud Services はキャパシティを迅速に調整して、変化する要求に対応できます。
価値実現までの時間を短縮
Red Hat Cloud Services は、その高可用性により、企業が顧客や競争上の要求に対応できるよう支援します。クラスタは、主要なパブリッククラウドで自動プロビジョニングを使用してデプロイメントと管理を行い、環境を数分で立ち上げることができます。アプリケーションとデータサービスを迅速に有効にし、開発者に堅牢なプラットフォームを提供できます。インフラストラクチャが利用可能になるのを待つ必要も、全体の管理を担当する運用の専門家を雇う必要もありません。
ハイブリッドクラウドの柔軟性でイノベーションを起こす
企業には、各種のデータセンター、クラウド、エッジで処理される多様なワークロードがあります。Red Hat Cloud Services は OpenShift を使用して、クラウドネイティブ・アプリケーション向けに、これらすべての環境で一貫したプラットフォームを提供します。多様なニーズに対応するアプリケーションを、インフラストラクチャに関係なく構築できるため、開発チームは運用ではなく、価値の高いイノベーション、新テクノロジーの提供、収益を上げるための活動に集中することができます。
動画:マルチクラウド対応の Red Hat OpenShift. (再生時間:4:24)
Red Hat Cloud Services の強み
OpenShift と基盤インフラストラクチャの自動プロビジョニングを使用したデプロイメントと管理
主要なパブリッククラウド上でホストされるマネージド型コンテナ基盤の Red Hat OpenShift クラウドサービスは、OpenShift の完全なライフサイクル管理のメリットを提供し、使いやすさを向上させます。チームはより迅速に行動し、ビジネス価値を高める取り組みに集中できます。
主要クラウドプロバイダーと共同で提供されるネイティブサービス
Red Hat OpenShift クラウドサービスのポートフォリオには、AWS、Microsoft Azure、IBM Cloud で提供される共同ネイティブサービスが含まれています。複雑さの軽減、課金の最適化、ツールセットや統合の幅広い選択肢などのメリットがあります。
グローバルな SRE の専門知識
グローバルな SRE チームの経験に裏打ちされた Red Hat OpenShift クラウドサービスは、延べ数百万時間にわたる大規模な OpenShift クラスタの管理経験を持つ経験豊富な Red Hat 開発者とシステムエンジニアによってサポートされています。社内で対応する場合の高コストと困難を回避し、セキュリティと安定性の向上、プロアクティブな監視、365 日 24 時間体制のサポートなどのメリットを得ることができます。
一貫したハイブリッドクラウド・ユーザーエクスペリエンス
クラウド、オンプレミス・インフラストラクチャ、エッジのすべてにおいて、一貫性のある Red Hat OpenShift プラットフォームによる数々のメリットを得ることができます。ユーザーエクスペリエンスが一貫しているので、管理の単純化と生産性の向上が実現し、使用するクラウドをお客様の価値に基づいて戦略的に選択できます。
ターンキー型のアプリケーション・プラットフォーム
Red Hat OpenShift は、クラウドネイティブ・アプリケーションの開発、デプロイメント、管理を実現する業界トップクラスのアプリケーション・プラットフォームです。IDE、ランタイム、ビルドパイプライン、モニタリング、セキュリティ、アップストリームでサポートされている Kubernetes 上のサービスメッシュなどの機能が完全に統合され、独自のソフトウェアファクトリーの基盤として使用することができます。
Red Hat Cloud Services のメリットを受ける人々
ビジネスリーダー
変化の激しい時代に競争力を維持しようとする企業にとって、柔軟性は欠かせません。ビジネスリーダーには、市場の要求に迅速に対応するためのプラットフォームが必要です。また、リソースが限られているときには、適切な人材を適切な業務に割り当てる必要があります。Red Hat クラウドサービスは、開発者と IT チームが、顧客が求める体験を迅速かつ効率的に提供できるよう支援します。
IT 運用リーダー
IT およびインフラストラクチャチームは、オンデマンドで、一貫性があり、費用対効果が高く、安全で回復力のあるインフラストラクチャを提供することに注力しています。また、セキュリティ、安定性、ガバナンスを優先させながら、ビジネスニーズを確実にサポートする必要があります。ハイブリッドクラウドのための統一されたアプリケーション・プラットフォームは、これらの目標を達成するのに役立ちます。
開発者
開発者は、機能やアップデートをより迅速にデプロイすることを目指しており、DevSecOps によりセキュリティと運用に関する懸念をプラットフォームレベルで処理することで、スピードアップを図ることができます。開発チームには、使い慣れた言語やツール、最新のテクノロジー、そして完全に統合されたソフトウェアファクトリー、パイプライン、ソフトウェア開発ライフサイクル (SDLC) などのメリットがあります。クラウドサービスを利用することで、開発者はインフラストラクチャではなく、付加価値の高いアプリケーションのデプロイに集中することができます。
プラットフォームアーキテクト
プラットフォームアーキテクトや DevOps エンジニアは、ワークフロー、ツール、パイプラインによる変革の実現など、デジタル・トランスフォーメーションの取り組みをリードすることが多々あります。その主要な目的は、開発者がインフラストラクチャではなく、新しいアプリケーションや改良されたアプリケーションに集中できるようにすることで、組織が競争優位に立てるようにすることにあります。Red Hat テクノロジー上に構築されたクラウドサービス・プラットフォームは、これらの目標を達成するのに役立ちます。
Red Hat Cloud Services についてさらに詳しく知る
Red Hat Cloud Services には、ホスト型およびマネージド型のプラットフォーム、アプリケーション、データサービスが含まれます。これにより、価値実現までの時間を短縮し、クラウドネイティブ・アプリケーションの提供に伴う運用コストと複雑さを軽減できます。組織は、サービス全体およびハイブリッドクラウド環境全体で最適化されたエクスペリエンスにより、自信を持ってアプリケーションの構築とスケーリングを行うことができます。それ以外については Red Hat に管理を任せることができます。