AWS 上の Red Hat Enterprise Linux を選ぶ理由

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Amazon Web Services® (AWS) は、急速な変化に対応し、クラウドで信頼性の高い拡張を行いたいと考えている組織向けのクラウドプロバイダーです。Red Hat® Enterprise Linux® は安定したオペレーティングシステム (OS) であり、これを使用することで、IT の複雑さの課題に対処し、アプリケーションをさまざまなクラウド環境に一貫してデプロイすることができます。Red Hat と AWS は、Red Hat Enterprise Linux を使い始めたばかりのお客様にも、既存の Red Hat インフラストラクチャを AWS に移行したいと考えているお客様にも、クラウドベースの未来に向けて IT 環境と運用を変革するために役立つソリューションを提供します。

Red Hat と AWS でインフラストラクチャをモダナイズする

オープン・ハイブリッドクラウドは、クラウド・コンピューティングへのアプローチであり、組織は既存の IT 戦略を活用しながら、将来のテクノロジーの進歩に備えることができます。オープンソース・テクノロジーによってサポートされる Red Hat のオープン・ハイブリッドクラウド戦略により、スタッフの再トレーニングや管理の分割を実施したり、セキュリティで妥協したりすることなく、ほぼすべての環境であらゆるアプリケーションを一貫した方法で使用できるようになります。

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クラウドの課題 

すでにクラウドで IT 運用を確立している場合もあれば、オンプレミスシステムからの移行を検討している場合もあるでしょう。いずれにせよ、クラウドランドスケープの規模と複雑さに対処する必要があり、それには次のような多くの課題が伴います。

  • アプリケーションのニーズとビジネス目標をサポートする IT インフラストラクチャを確立する 
  • 新しいデプロイ場所でも変化せず、問題が生じる前に阻止できる運用環境を見つける 
  • さまざまな環境でのデプロイとスケーリングの複雑さに対処する 
  • 使いたいときにいつでも使用でき、安全で信頼できるツールを見つける 

これらの課題に対処するために必要なものは、以下のとおりです。

  • 円滑な管理が可能で自動化が組み込まれている IT 基盤 
  • 開発からプロダクションへの安全な道のり 
  • オープン・ハイブリッドクラウドでワークロードを移行するためのツール 

Red Hat Enterprise Linux が課題を解決  

Red Hat Enterprise Linux は、IT 全体の複雑さを軽減し、さまざまなクラウド環境へのアプリケーションの移行をサポートするために必要な共通の基盤を提供し、以下のことをサポートします。

  • シンプルで最適化された管理:ベストプラクティスとエキスパートによるガイダンスを含めたツールを提供します。 
  • ハイブリッドクラウド全体で一貫したデプロイメント:異なる環境ごとに IT チームがさらに新たなスキルを構築する必要はありません。
  • 開発ライフサイクルへのシームレスな統合:開発チームのすべてのメンバーが必要とするものにすばやくアクセスできるようになります。ベンダーロックインがなく、プロダクションへの道のりをシンプルにすることができます。

Red Hat サブスクリプションにより、本番対応のコード、ライフサイクル管理、ソフトウェアの相互運用性に加えて、サポートされる複数のバージョンから選べる柔軟性を活用できます。さらに、エキスパートのコミュニティ、数千に及ぶパートナーナレッジリソース、セキュリティアップデート、およびサポートツールにアクセスできます。これらは他では提供されません。

 

Red Hat のリソース

Red Hat Enterprise Linux と AWS を組み合わせることで、両方の製品の長所を組み合わせることができます。先進的でアジャイルな業務運用に適した、インテリジェントで安定性の高いセキュリティ重視の OS を使用できます。また、ワークロードとアプリケーション用に、グローバルに利用できてサイズ変更可能なクラウド・コンピューティング能力も獲得できます。

コンテナ戦略の基盤

コンテナは Linux テクノロジーです。Red Hat Enterprise Linux は Red Hat のコンテナ戦略の基盤であり、アプリケーションのモビリティ、実証済みのエンタープライズ・セキュリティ、エンタープライズ規模でのサポートを提供します。

Red Hat は AWS でそのソリューションを提供し、実行中のワークロードやアプリケーションに関係なく、統合を容易に行い、サポートと一貫したエクスペリエンスを利用できるようにします。 

サポートされているコンテナツール

Red Hat Enterprise Linux はオープンソースのコンテナツールである PodmanBuildahSkopeo と連携するため、開発者はコンテナを簡単に起動し、デプロイを管理し、クラウドでの新規アプリケーションの開発を加速できます。Red Hat Universal Base Image (UBI) は、多数の言語ランタイムを使用するためのビルド済みイメージを開発者に提供します。多くの場合、イメージを使用するだけで、ビルド中のアプリケーションの作業を開始できます。また、Amazon Machine Image (AMI) の一種である Red Hat ゴールドイメージの構築、維持、アップロードを Red Hat に任せることもできます。AMI を AWS コンソールから直接デプロイして、イメージをすばやく起動できます。 

Amazon Elastic Computer Cloud (Amazon EC2) と Red Hat Enterprise Linux

Amazon Elastic Compute Cloud® (Amazon EC2) は AWS の機能であり、クラウドでサイズ変更可能なコンピューティング能力を提供するため、開発者はコンピューティング要件のスケーリングや変更を簡単に行えます。Red Hat Enterprise Linux on EC2 は、Amazon EC2 の費用対効果、スケーラビリティ、および柔軟性、Red Hat Enterprise Linux の実証済みの信頼性、AWS と Red Hat 両社が提供する Premium サポートを兼ね備えています。Red Hat Enterprise Linux は、Amazon Elastic Block Store (EBS)Amazon CloudWatch®Elastic-Load BalancingElastic IP アドレスなどの既存の Amazon EC2 機能と統合されています。 

AWS は、Red Hat からのアップデートが利用可能になるとすぐに提供するため、コンピューティング環境の信頼性と安全性が維持されます。現在、Red Hat Enterprise Linux High-Availability Add-On が Amazon EC2 コンソールで利用できるようになっています。

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管理の単純化

Red Hat と AWS の受賞歴のあるツールは、プロビジョニング、スケーリング、ポリシーの適用、廃止まで、アプリケーションの管理を自動化し設定します。そうしたツールには次のようなものがあります。 

  • Red Hat Enterprise Linux Web コンソール:Linux 初心者でも使いやすいインタフェースを備えており、時間を節約し、日々のシステム管理を単純化します。 
  • 自動化されたシステムロール:自動化された運用を通じて、セキュリティグループおよびワークフローが最適化され、それらが最小限のリソースで長期間にわたって維持されます。 
  • Red Hat Package Manager (RPM):ユーザーが Linux システムの特定のリポジトリでソフトウェアパッケージとアクセス許可をインストール、更新、削除、追跡するのに役立ちます。

Red Hat Satellite でインフラストラクチャを管理

セキュリティ機能 

Red Hat Enterprise Linux と AWS は、いくつかのプロセスを通じて一貫性とセキュリティ・コンプライアンスを検証します。 

  • オペレーティングシステムが AWS Marketplace に記載されるためには、検証プロセスに合格する必要があります。
  • Red Hat と AWS は、AWS インフラストラクチャ上のすべての新しいバージョンの Red Hat 製品に対してセキュリティプロファイルのテストと検証も行います。 
  • 人工知能ツールである AWS InspectorRed Hat Insights (Red Hat Enterprise Linux に含まれる) がエンタープライズ環境を常に監視します。

また、Red Hat は、Linux インスタンスを中断することなく脆弱性に対応するための Linux カーネルライブパッチも提供し、Red Hat Enterprise Linux のセキュリティアップデートは利用可能になり次第適用します。モジュール式のパッケージ構造により、攻撃対象領域が減少し、クラウド内のシステムが保護されます。これらのアップデートは、信頼性を確保し、ユーザーデータを保護し、セキュリティの脆弱性が発見された場合にはそれを修正します。 

ハイブリッドクラウド・セキュリティを強化する

支払いオプション

Red Hat は AWS と緊密に連携しており、便利な購入方法と価格設定を提供しています。

  • Red Hat Enterprise Linux は、AWS Marketplace からオンデマンドで直接購入できます。料金は実際に使用した分に対してのみ発生します。この従量課金制を選択すると、モダナイゼーションに向けて最も必要な領域に貴重なリソースを集中させることができます。
  • AWS での確約利用料を Red Hat Enterprise Linux の購入に充てることができます。
  • Red Hat Enterprise Linux は、AWS Marketplace での購入において特別割引や特別価格を提供する AWS Enterprise Discount Program (EDP) の対象です。
  • Cloud Access を通じて、Red Hat Enterprise Linux に独自のサブスクリプションを導入したり、AWS 経由でアクセスしてソフトウェアの調達を効率化したりすることができます。
  • または、Red Hat と直接連携して、組織のニーズに合わせて支払契約をカスタマイズすることもできます。

Red Hat と AWS は、拡張に必要なツールと統合サポートを提供するとともに、クラウド管理の効果を向上させます。

AWS の確約利用料を Red Hat ソリューションに投資する

柔軟性

Red Hat Enterprise Linux は、クラウド、オンプレミス、エッジでの一貫したパフォーマンスとセキュリティを実現します。現代の IT チームはハイブリッド環境に対処していますが、そのような環境ではパフォーマンス、規模、およびコンプライアンスのニーズを満たす場所にワークロードがデプロイされます。

Red Hat Enterprise Linux は、AWS で最適なパフォーマンスを発揮するように設計されていますが、さらに大きなパートナーエコシステムの一部でもあります。たとえば、 SAP® 環境は Red Hat Enterprise Linux での実行が認定されていますが、Red Hat Enterprise Linux はその認定を受けているわずか 2 つの Linux ディストリビューションの 1 つです。この広範なエコシステムにより、ベンダーロックインからも解放されます。

SAP、Red Hat、AWS がそれぞれお互いのソリューションをどのようにサポートしているかについて読む

可搬性

Red Hat Enterprise Linux は、Red Hat ユーザーが従来のオンプレミス・デプロイメントに期待するのと同じレベルのセキュリティ、スケーラビリティ、管理性、信頼性を AWS ユーザーに提供します。

Red Hat Enterprise Linux をオンプレミスで使用するお客様は、Cloud Access によって、クラウドプロバイダーにサブスクリプションを簡単に移行できます。このオプションは真の可搬性を実現するものであり、カスタマイズ可能なイメージや単純化されたサブスクリプション管理など、最適化されたサービスを提供します。Red Hat Enterprise Linux では、ワークロードとデータを常に最適な場所に配置できます。付属のイメージビルダーツールを使用すると、カスタマイズされた Red Hat Enterprise Linux イメージを作成し、テンプレートとして保存して、クラウドのインベントリーにプッシュでき、クラウド全体でのデプロイメントが容易になります。

可搬性をハイブリッドクラウド戦略に含めることが必要な理由を見る

統合 

Red Hat は、25 年以上にわたる経験に基づく Linux の専門知識と、Red Hat Enterprise Linux と連携するツール、ソリューション、パートナーからなる広範なポートフォリオを提供します。たとえば、Red Hat Enterprise Linux はエンタープライズ対応の Kubernetes コンテナ・プラットフォームである Red Hat OpenShift と緊密に統合されています。Red Hat Enterprise Linux は AWS でも認定されており、ユーザーのインフラストラクチャでの一貫性が維持されます。Red Hat Enterprise Linux を使用する場所が AWS かオンプレミスかに関係なく、組織のアプリケーションとワークロードをすべて Red Hat Enterprise Linux で管理できます。 

Red Hat 製品と AWS の連携について詳細を見る

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