自動化への投資からより多くの価値を引き出す

Red Hat® Ansible® Automation Platform には、IT 運用を組織全体にわたって迅速化するために必要なあらゆる機能が備わっています。包括的な自動化戦略を策定することで、投資をより有効に活用して、複雑性の低減、スキルギャップの解消、より多くのチームへの自動化の拡大などを実現できます。

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複雑さを軽減

多くのお客様が直面している最大の障壁の 1 つが、IT 環境の規模の大きさと複雑さ、およびその結果として生じているテクノロジーの無秩序な増大 (スプロール) です。各チームが固有の課題を解決するためにそれぞれ異なるツールを使用しているケースは珍しくなく、こうした互換性のないテクノロジーの乱立が自動化の拡大を難しくしています。しかし、こうしたツールを破棄してゼロから始める必要はありません。Ansible Automation Platform は、あらゆるツールと連携し、あらゆる場所で動作できます。

Ansible Automation Platform を使用すると、既存のソリューションを組み合わせた複雑なワークフローを構築し、外部ツールと統合することが可能です。Red Hat と 170 社を超える認定パートナーにより構築された検証および認定済みのコンテンツにより、ハイブリッドクラウド環境全体にわたるオペレーティングシステム、ネットワークデバイス、ストレージ、その他のテクノロジーの連携が促進されます。 

Mapfre が市場投入時間、コスト、サステナビリティ、セキュリティ、レジリエンス (回復力) の向上のために Ansible Automation Platform を活用した方法をご覧ください。動画の再生時間:9:30。

基本的ツールのインテリジェンスをより有効に活用

Event-Driven Ansible を使用すると、既存のツールから得られる可観測性データに基づいて、スタッフによる手動介入なしに IT アクションを自動的に実行できます。Event-Driven Ansible は、ツールで収集されたインテリジェンスを処理し、条件付きルールに基づいて適切な応答を決定し、問題に対処または修復するための自動化されたアクションを実行します。

AI のための結合された基盤を構築

自動化は、AI を効果的に導入するための前提条件となります。最新の AI ツールを最大限に活用するためには、IT の効率化とオーケストレーションが欠かせません。Ansible Automation Platform は、AI ワークロードをシームレスにスケーリングできるレジリエントなインフラストラクチャの構築を支援することで、AI の活用に必要な構造的条件を整えます。また、AI ツールとの統合により、インフラストラクチャのインテリジェンスと応答性を高めます。

スキルギャップを解消

複雑な環境全体に自動化を拡大しようとする際に多くの組織が直面するのが、自動化をいかに効率的に作成し、管理するかという問題です。Ansible Automation Platform の基本ツールと最新の機能は、拡大するスキルギャップの解消や、自動化に関する共有知識の体系化に役立ちます。

  • Ansible Playbook は、複雑なコーディング言語の知識がなくても YAML で簡単に記述でき、組織全体にわたる無制限の保存、共有、再利用が可能です。
  • Red Hat Developer Hub 用の Ansible プラグインは、厳選されたラーニングパス、ボタン操作によるコンテンツ作成、統合開発ツールなどを提供する一元的なポータル・エクスペリエンスにより、チームスキルの向上と迅速な自動化を支援します。
  • Ansible Content Collections は、事前構築された Playbook やロールにより、さまざまなスキルレベルの従業員が自動化を迅速に実現できるよう後押しします。

また、チームは生成 AI を使用して完全な Playbook を数秒で作成したり、Ansible development tools を使用してコードの作成、テスト、デプロイを行ったり、内部開発ポータルのラーニングパスやテンプレートを通じてスキルアップを図ったりすることも可能です。 

Ulta Beauty は Ansible Automation Platform により、デプロイ時間を 3 週間から 1 日未満に短縮しました。その詳細をご確認ください。動画の再生時間:4:07。

Ansible Lightspeed を使用して自動化開発の障壁を低減

Red Hat Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant は、ユーザーが入力した自然言語のプロンプトを受け取り、Ansible のベストプラクティスに基づいて、完全な Ansible Playbook をはじめとする推奨コードを生成可能な、生成 AI サービスです。Ansible Lightspeed を使用することで、自動化コンテンツの作成者は、自身の専門知識を信頼性の高い Ansible コードへと迅速に変換できます。

自動化に必要なスキルを構築

Ansible Automation Platform サブスクリプションでは、技術的なラーニングパスや、実践的な学習が可能なインタラクティブラボなど、さまざまな無料のトレーニングリソースをご利用いただけます。まずはスキル評価を受けてから、自分に足りない知識が得られるトレーニングコースを探してください。無料の Ansible Basics コースが提供されているほか、Red Hat ラーニングサブスクリプションならトレーニングコースに無制限にアクセスできます。 

自動化の範囲を拡大

多くの組織が、一部の業務で Ansible Automation Platform を効果的に活用している一方で、統一されたアプローチによる IT 運用の自動化は難しいと感じています。事実、Red Hat の経験上、自動化への投資から最大限の価値を引き出せるところまで到達している組織はごくわずかです。多くのアプリケーションチームやインフラストラクチャ・チームは、構成、プロビジョニング、デプロイメントなどの Day 0 および Day 1 の運用を自動化している一方で、管理、メンテナンス、ガバナンスなどの Day 2 タスクは、依然として手動のアプローチに頼っています。

新たな領域に自動化を拡大する際は、しばしば人的な側面が課題となります。多くのチームが、複雑なプロセスへの対処を依然としてアドホックな解決策に頼っており、仕事のやり方を変えることは人々に不安をもたらします。そのため Red Hat では、大きな視点を持ちつつ小さく始める戦略を推奨しています。既存のツールや一般的なユースケースの自動化など、有益な取り組みをただちに開始するとともに、自動化に関するコミュニティ・オブ・プラクティス (CoP) やセンター・オブ・エクセレンス (CoE) を活用して、統一されたアプローチへと徐々に進んでいくことをお勧めします。 

Navy Federal Credit Union が、自動化の導入を進めるプロセスにおいてコミュニティ、文化、適応性、好奇心について学んだことを詳しく説明します。動画の再生時間:7:22。

自動化のコミュニティ・オブ・プラクティスを育成

コミュニティ・オブ・プラクティス (CoP) は、自動化に関するベストプラクティス、経験、成功を組織全体で共有することを目的とする、熱意ある人々のグループです。CoP は、チームスキルの向上、新たな自動化機会の特定、組織全体にわたる自動化導入の加速に寄与します。また自動化に対する組織の考え方を変革し、他のチームがプロジェクトやプロセス全体にわたり標準化されたアプローチを適用できるように導きます。

他のユースケースにも自動化を拡大

Ansible Automation Platform が提供する包括的なツール、機能、コンテンツは、さまざまな自動化ユースケースに役立ちます。たとえば、ネットワークの自動化による効率化が実現している場合であれば、インフラストラクチャ、IT サービス管理 (ITSM)、セキュリティ、エッジ運用などの自動化も検討しましょう。自動化の拡大に向けた支援が必要な場合は、Red Hat サービスが、反復可能な方法を他の領域にも適用するためのお手伝いをいたします。 

Red Hat のエグゼクティブによる ask-me-anything ディスカッションを視聴

自動化への投資効果を最大化する方法や自動化戦略を策定する方法の詳細にご興味があるなら、Red Hat のリーダーシップチームのメンバーが語るオンデマンドセッションをぜひご覧ください。