概要
IBM IT インフラストラクチャで Red Hat® OpenShift® を実行すると、組織は大規模にイノベーションを実現し、開発速度を加速させ、厳しいセキュリティ要件とガバナンス要件を満たすことができます。クラウドネイティブ・アプリケーションを従来のワークロードと統合するソリューションのパフォーマンスは、Red Hat OpenShift とビジネスクリティカルなデータを同じハードウェア上に配置することで向上できます。
IBM インフラストラクチャで実行する Red Hat OpenShift の仕組み
IT 運用チームは、パブリックとオンプレミスの両方のクラウドにアプリケーションをデプロイするための柔軟性とアジリティを必要としています。Red Hat OpenShift は、クラウドネイティブ・アプリケーションの新規開発と、既存アプリケーションのモダナイゼーションを可能にします。IBM® Cloud Paks は、Red Hat OpenShift クラスタ上で稼働する、コンテナ化されたエンタープライズ対応ソフトウェア・ソリューションです。Red Hat OpenShift と IBM Cloud Paks が IBM Z、LinuxONE、Power、IBM Storage で利用できるようになったことで、組織はハイブリッドクラウド内でアプリケーションのデプロイに最適な場所を選択できるようになりました。
Red Hat のリソース
IBM Z と LinuxONE を使用する理由
IBM Z と LinuxONE は、セキュリティ、信頼性、スケーラビリティを提供するとともに、ミッションクリティカルなワークロードを処理するように構築されています。Red Hat OpenShift と IBM Cloud Paks が IBM Z と LinuxONE で利用できるようになったことで、組織はプライベートクラウドやパブリッククラウドだけでなく、従来の IT インフラストラクチャでもクラウドネイティブ・アプリケーションを一貫して開発、デプロイ、オーケストレーションできます。ハードウェア暗号化サポートとキー保護によってあらゆる場所で暗号化が可能になり、それが機密コンピューティングを実現します。IBM Z と LinuxONE は、組み込みのサイバーレジリエンスと冗長コンポーネントによって 99.999% の可用性を実現するように設計されています。柔軟なコンピューティング・プラットフォームにより、組織の規模にかかわらず、IBM Z と LinuxONE を使用して垂直方向および水平方向にスケーリングすることができます。
IBM Power Systems を使用する理由
IBM Power Systems は、ハイブリッドクラウドでデータ集約型アプリケーションを安全かつ効率的にスケーリングするエンタープライズ向けコンピューティング・インフラストラクチャです。Red Hat OpenShift と IBM Cloud Paks on Power は、開発者がハイブリッドクラウド全体でクラウドネイティブ・アプリケーションを構築してデプロイするために必要な一貫性をもたらします。Power Systems は、オンプレミス環境とオフプレミス環境の両方で「従量制」の消費モデルを提供しており、需要に応じたアプリケーションのスケールアップとスケールダウンが可能です。仮想化が組み込まれているため、ユーザーはワーカーノード VM に割り当てられたメモリーと CPU を動的に追加または削除することができます。また、AIX、IBM、あるいは Linux 環境で実行されている既存の VM ベースのアプリとクラウドネイティブアプリのコロケーションによって、アプリとデータ間の低遅延接続を可能にします。
IBM Storage を使用する理由
IBM Storage は、エンタープライズ向けデータサービスとコンテナ化されたストレージ・ソリューションを通じて、堅牢なハイブリッドクラウド環境を構築するために必要な基盤とオーケストレーションを提供します。IBM Storage では Power Systems、Z、x86 でサポートされているブロック、ファイル、オブジェクトの選択が可能で、ネイティブの高性能アクセスとパブリッククラウド統合を備えたプライベートクラウド・プラットフォームを構築する柔軟性を提供します。さらに、IBM Storage は、データのロックとマルウェアやランサムウェアに対する保護を含む、マルチサイトデータ保護によってセキュリティを強化します。Red Hat OpenShift、Kubernetes、および IBM Cloud Pak ソリューションとの統合により、IBM はより迅速で信頼性の高いデプロイメントを可能にします。
コンテナ化されたアプリケーションと Red Hat OpenShift によるインフラストラクチャのモダナイゼーションに着手したとき、当社が必要としていたのは、アプリケーションのモダナイゼーションを安全でセキュアな方法でサポートできるインフラストラクチャでした。IBM Cloud Object Storage を選択した理由は、組み込みのセキュリティと安定性、そして当社のコンテナ化されたアプリケーションを提供する高可用性を備えていることです。このシステムは管理が簡単で、データは私たちが制御できます。
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