現在の IT の運用管理
たとえ革新的なアプリやインフラストラクチャでも、デプロイと管理を古い従来のツールや手法で行っていては真価を発揮できません。運用チームが IT とビジネスグループにアジャイルなプロセスを取り入れるようになる中、コラボレーション、ハイブリッド・プラットフォーム、継続的なデジタル・トランスフォーメーションに対応できることが、管理ソリューションの必須条件となります。Red Hat では、運用は特定の部門が行うものではなく、1 つのプロセスであると考えています。運用に対するこのような考えを採り入れ、正しいツールを選ぶことで、組織における DevOps、クラウド、コンテナに関するイニシアチブの確かな基盤を構築できます。
IT 管理とは
IT 管理とは、IT リソース、システム、プラットフォーム、人員、環境のすべての調整を取ることです。変化の激しい現代の環境では、企業の IT 環境全体でスピード、スケール、そして安定性を向上する新しいアプローチの管理が必要とされています。自動化はモダナイゼーションとデジタル・トランスフォーメーションにとって不可欠かつ戦略的な要素であり、Red Hat は Red Hat® Ansible® Automation Platform などのツールを通じて組織に自動化を提供します。
可視性も同様に重要です。いつでも何が起こっているかを確認し、今後何が起こるかを予測できなければ、IT 環境を効果的に維持することはできません。Red Hat はこうした機能を Red Hat Insights などのテクノロジーを通じて提供します。Red Hat Insights は継続的な分析とシステムレベルの可視化を実現するエンドツーエンドの管理ソリューションであり、セキュリティとパフォーマンスの問題をすべて 1 つのインタフェースから検出し修正する能力を兼ね備えています。Red Hat Insights は Management-as-a-Service (サービスとしての管理) オファリングであるため、追加のインフラストラクチャをセットアップしたり保守したりする必要がありません。また、Red Hat Enterprise Linux®、Red Hat OpenShift®、Red Hat Ansible Automation Platform のすべてのサブスクリプションに含まれています。
クラウド管理とは
クラウド管理とは、データ、アプリケーション、サービスなど、クラウドで動作するすべてのものをユーザーが制御することです。管理ツール自体はそうしたデータ、アプリケーション、サービスの管理に使用されるソフトウェアであり、通常、プラットフォームとして実行されます。これらのツールを使用することで、クラウド・コンピューティング・リソースの効率的かつ安全な実行が確保されると同時に、リソースを必要とするすべての人 (またはすべてのもの) がリソースにアクセスできるようになります。基本的にクラウド管理プラットフォームとは、パブリック、プライベート、またはハイブリッドのクラウドで実行されているすべてのものが実際に動作するだけでなく、適切に動作するようにするためのものです。

データ管理とは
データ管理は、データを収集し、保存し、使用するプロセスです。データ管理により、組織が所持するデータの内容、保存場所、所有者、閲覧権限を持つ人、およびアクセス方法を把握できます。また、データ管理は、組織が重要なシステムやアプリケーションを安全かつコスト効率よくデプロイし、戦略的な意思決定を行うことを可能にします。十全なデータ管理戦略を策定すれば、変化するビジネスプロセスとニーズに適応し、それらに応じて拡張することが可能になり、チームはより迅速かつスマートに行動するための情報と自信を得られます。
Red Hat を選ぶ理由
Red Hat は、管理テクノロジーを開発するオープンソース・コミュニティに大きく貢献しています。エンジニアが機能と信頼性を向上し、IT インフラストラクチャに継続的な統合セキュリティが適用されるように支援します。
あらゆるオープンソース・プロジェクトと同様に、Red Hat はアップストリーム・コードベースにコード提供や機能改良の点で貢献し、技術の進歩に寄与してきました。コミュニティとのコラボレーションは、ただのコード開発にとどまりません。コラボレーションでは自由に質問したり機能改良を提供したりできます。これこそが、The Open Source Way (オープンソースウェイ) であり、オープンな組織の強みです。Red Hat が 20 年以上に渡って信頼あるエンタープライズ・インフラストラクチャ・プロバイダーであり続けた理由が、ここにあります。