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コンテナの高可用性および障害復旧とは

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システムをハイブリッドクラウドに移行する際には、頻繁に耐障害性への懸念が生じます。ビジネス継続性に貢献する信頼性の高いアプリケーションサービスを提供するためには、エラーや障害に耐え、データを失うことがないようにしなければなりません。 

また、重要なアプリケーションは、コンポーネントが故障した場合でも良好なパフォーマンスを維持する必要があります。アプリケーションだけではレジリエンスを提供するのに十分な能力を発揮できず、障害状況下でのレジリエンスとパフォーマンスについて、基盤となるデータサービス・インフラストラクチャに依存することになります。

 

高可用性とは、単一のサイトのインフラストラクチャやアプリケーションを保護することであり、継続的な運用を確保するためのものです。その目的は、一般的に冗長アクセスパスとコンポーネントのレジリエンシー (回復力) によって、コンピューティング・スタックの単一障害点を減らすことです。環境に高可用性の概念が含まれている場合、サービスはレジリエンシーを備えており、自力で復旧することができます。回復のために、これらのサービスは障害が発生した場合に再起動し、障害のあるノードを再起動できるようにし、環境の別の場所に障害のあるハードウェア上のワークロードを再デプロイするほか、ネットワークパスに障害が発生した場合は、サービスまたはサービスの別のインスタンスにトランザクションを再送信することがあります。

高可用性は、アプリケーションがダウンタイムなしで動作し、予期せぬ障害に対処できるようにするための鍵です。コンテナKubernetesサーバーレスなどのテクノロジーは、アプリケーション開発に新しい機会をもたらしますが、障害が発生した場合の復旧計画は必要です。

障害復旧 (DR) とは、自然災害や人災の際にビジネスに不可欠なアプリケーションを復旧・継続させ、地理的に分散した方法でインフラストラクチャやアプリケーションを保護することであり、ビジネスへの影響を可能な限り減らすためのものです。これは主要な組織における総合的なビジネスの継続戦略であり、重大な有害事象の発生時にビジネスの継続を維持するよう設計されています。その目的は、従来の高可用性よりも長距離での自動復旧を可能にし、復旧を別のクラスタに拡張することです。アプリケーションが一度に一つのサイトに制限されている環境では、サイト間の移行を自動化するにあたり、サイト間でコンピューティング・サービスを移動する決定を行う権限を持つ担当者が必要になる場合があります。この担当者は、サイト間のフェイルオーバーが発生したときに、アプリケーションを再同期するテクノロジーでコストが発生する場合に必要になります。インシデントからの復旧にかかる時間を短縮することは、組織の成功にとって極めて重要です。

リージョナル DR 機能は、地理的に分散しているサイト間でボリューム永続的なデータとメタデータのレプリケーションを提供します。パブリッククラウドでは、これは地域的な障害からの保護と同様の働きをします。リージョナル DR はある地域が利用できないときに、予測可能な量のデータの損失を受け入れ、ビジネスの継続を保証します。これは通常、目標復旧時点 (RPO) と目標復旧時間 (RTO) として表現されます。

RPO とは、永続的なデータのバックアップやスナップショットを取る頻度を示す指標です。実際には、RPO は停止後に失われる、あるいは再入力が必要となるデータの量を示しています。

RTO はビジネスが許容できるダウンタイムの量です。RTOは、「ビジネス中断を通知されてから、システムが復旧するまでにどれくらいの時間をかけられるか」という問いへの答えです。

高度なクラスタ管理による地域災害復旧のための Red Hat OpenShift Data Foundation の構成に関するドキュメントをご覧ください。

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