概要
サーバーレスのクラウドコンピューティング・モデルは、開発者に、ハイブリッドクラウド向けの最新のクラウドネイティブ・アプリケーション開発スタックを提供します。サーバーレスにより、開発者は、インフラストラクチャに関する懸念にとらわれることなく、コードに集中できます。Red Hat OpenShift Serverless を使用すると、単一のベンダーに縛られず、マルチクラウドによるアプローチをとることが可能になります。
Red Hat OpenShift Serverless に含まれるもの
Red Hat® OpenShift® Serverless は、オープンソースの Knative プロジェクトをベースとするサービスです。エンタープライズレベルのサーバーレス・プラットフォームを提供し、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境全体に可搬性と一貫性をもたらします。これにより、開発者は Kubernetes の一連のカスタムリソース定義 (CRD) と関連するコントローラーを使用して、ソース中心のクラウドネイティブ・アプリケーションを作成できます。
Knative の主要コンポーネントは次の 3 つです。
- Build:ソースコードをコンテナにビルドするための柔軟なアプローチ
- Eventing:アプリケーションを活動させるイベントを消費および作成するためのインフラストラクチャ
- Serving:コンテナの迅速なデプロイメントと自動スケーリングが可能
Red Hat OpenShift Serverless のメリット
あらゆるワークロードを、どこででも
Operator、Knative、Red Hat OpenShift Container Platform を組み合わせることにより、マルチクラウド・コンテナプラットフォーム上での自動操作でステートフル、ステートレス、およびサーバーレスのワークロードを実行できます。
要求に応じたアプリケーションのスケールアップまたはスケールダウン
アプリケーションは、独自のアプリケーションのイベント、複数のプロバイダーのクラウドサービス、SaaS (Software-as-a-Service) システム、Red Hat AMQ ストリームなどのさまざまなイベントソースによってトリガーできます。
Knative での試用を開始
Red Hat デベロッパーによるさまざまな記事や課題を参照しつつ、サーバーレス・アプリケーションのビルドとデプロイを実践できます。
Red Hat OpenShift Serverless の利用を開始する
Red Hat OpenShift Serverless は、Red Hat OpenShift Container Platform 4.3 以降のバージョンで使用できます。
インフラストラクチャのセットアップやバックエンド開発の必要性を減らすことにより、開発からプロダクションにコードを提供するプロセスを単純化します。
新しい機能とその仕組み、サポートされている構成、およびコンポーネントについて学びましょう。
サーバーレス・アプリケーションのビルドとデプロイの準備はできましたか?
Red Hat の強み
OpenShift Serverless は、アプリケーションを OpenShift Service Mesh やクラスタモニタリングなどの他の OpenShift Container Platform サービスと統合することで、アプリケーションの開発とデプロイメントをすべてサーバーレスで行えるようにします。開発者は、単一のプラットフォームを使用してマイクロサービス、レガシー、およびサーバーレス・アプリケーションのホスティングができるというメリットを得られます。アプリケーションは、どこでも実行できる Linux コンテナとしてパッケージ化されます。
OpenShift Serverless は、本番環境ですぐに使い始められるように設計されています。また、OpenShift Serverless は、OpenShift へのインストールが容易であることに加え、他の Red Hat 製品でもテスト済みであり、受賞歴を誇るサポートも利用できるので、運用担当者の負担も軽減されます。