IT インフラストラクチャとは

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IT (情報技術) インフラストラクチャとは、エンタープライズ IT 環境の運用と管理に必要とされるコンポーネントのことです。IT インフラストラクチャは、クラウド・コンピューティングのシステム内や組織独自のファシリティ内にデプロイできます。

そうしたコンポーネントには、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークの各コンポーネント、オペレーティングシステム (OS)、データストレージが含まれ、そのすべてが IT サービスや IT ソリューションを提供するために使用されます。IT インフラストラクチャ製品は、ソフトウェア・デファインド・ストレージなどの既存の IT リソース上で実行される、ダウンロード可能なソフトウェア・アプリケーションとして、または IaaS (Infrastructure-as-a-Service) などのサービスプロバイダーが提供するオンラインソリューションとして提供されます。

標準運用環境を構築する際に検討すべき 8 つの事項

ハードウェア

ハードウェアには、サーバー、データセンター、パーソナルコンピューター、ルーター、スイッチ、その他の機器が含まれます。

データセンターを収容、冷却し、そこに電力を供給するためのファシリティも、インフラストラクチャの一部です。

ソフトウェア

ソフトウェアとは、Web サーバー、コンテンツ管理システム、Linux® などの OS のような、その企業で使用されるアプリケーションを指します。システムリソースとハードウェアの管理を担い、すべてのソフトウェアと作業を実行する物理リソースをつないでいます。

ネットワーク

相互接続されたネットワーク・コンポーネントにより、内部システムと外部システム間のネットワーク・オペレーション、管理、通信が可能になります。ネットワークは、インターネット接続、ネットワークの有効化、ファイアウォールとセキュリティ、およびルーター、スイッチ、ケーブルなどのハードウェアで構成されています。

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従来のインフラストラクチャ

従来のインフラストラクチャでは、データセンター、データストレージ、その他の機器などのコンポーネントはすべて、企業のファシリティ内で管理され、その企業が所有しています。従来のインフラストラクチャは、多くの場合、稼働させるためには費用がかかると考えられており、サーバーなどの大量のハードウェア、および電力や物理的なスペースを必要とします。

クラウド・インフラストラクチャ

クラウド・インフラストラクチャは、クラウドコンピューティングに必要なコンポーネントとリソースを指します。プライベートクラウドは、自分専用のリソースを使い、自分で構築することによって作成できます。あるいは、 Alibaba、AmazonGoogleIBMMicrosoft などのクラウドプロバイダーからクラウド・インフラストラクチャをレンタルして、パブリッククラウドを使用することもできます。そして、ある程度のワークロードの可搬性、オーケストレーション、管理を複数のクラウドにわたって組み込むことにより、ハイブリッドクラウドを作成できます。

ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ

ハイパーコンバージド・インフラストラクチャは、 コンピュート、ネットワーク、データストレージのリソースを 1 つのインタフェースから管理できるようにします。ソフトウェア・デファインド・コンピュートとデータストレージがバンドルされており、業界標準のハードウェア上のスケーラブルなアーキテクチャによって、より先進的なワークロードをサポートできます。

IT インフラストラクチャ管理とは、IT リソース、システム、プラットフォーム、人員、環境の調整を取ることです。最も一般的なテクノロジー・インフラストラクチャ管理には次のようなものがあります。

  • OS 管理コンテンツ、パッチ、プロビジョニング、サブスクリプション管理を提供することにより、同じ OS を実行している環境を監視します。
  • クラウド管理:クラウド管理者は、リソースのデプロイメント、使用、統合、障害復旧を管理することにより、エンドユーザー、データ、アプリケーション、サービスといった、クラウドで実行されているすべてのものを制御できます。
  • 仮想化管理:仮想化環境とその基盤にある物理ハードウェアのインタフェースとなるソフトウェアを使用することで、リソース管理を単純化し、データ分析を向上させ、運用を効率化します。
  • IT 運用管理:ビジネスプロセス管理とも呼ばれ、ビジネスプロセスのモデル化、分析、最適化のプラクティスであり、多くの場合、反復的、継続的、あるいは予測可能です。
  • IT 自動化:反復可能な命令とプロセスを作成することで、人間が IT システムを操作する必要を排除または削減するためのアプローチです。インフラストラクチャの自動化としても知られています。
  • コンテナ・オーケストレーションコンテナのデプロイメント、管理、スケーリング、ネットワーキングを自動化します。
  • 構成管理: コンピュータシステム、サーバー、ソフトウェアを、一貫性の取れた望ましい状態に保ちます。
  • API 管理:エンタープライズとクラウド間でアプリケーションとデータを接続するアプリケーション・プログラミング・インタフェース (API) を配布、制御、分析します。
  • リスク管理:リスクを特定、評価し、それらのリスクと潜在的な影響を最小化または制御する計画を作成します。
  • データ管理:データを収集、保存、利用し、データの種類、場所、オーナー、アクセス権とアクセス方法を明確にします。
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Red Hat は、インフラストラクチャからプラットフォーム、データストレージからコンテナ、管理から自動化まで、あらゆるエンタープライズ IT のニーズを満たすソフトウェアとサポートを提供しています。それにより、物理、仮想、プライベートクラウド、パブリッククラウドの環境すべてでプラットフォームを標準化し、既存のテクノロジーやプロセスと同様に、効果的に相互連係させることが可能になります。

シンプルさは、より効率的でよりセキュアな IT エコシステムを実現するための鍵です。オープンソース・テクノロジー上に構築されたインフラストラクチャをデプロイすることで、IT スタックを単純化して、現在目的としている業務を遂行する能力を維持できると同時に、将来遂行したい業務のために備えることができます。

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