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マルチアクセス・エッジコンピューティングとは

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マルチアクセス・エッジコンピューティング (MEC) は、ネットワークのエッジでクラウド・コンピューティング機能と IT サービス環境を提供する、ネットワーク・アーキテクチャの一種です。MEC の目標は、レイテンシーを削減し、極めて効率的なネットワーク運用とサービス提供を行い、カスタマーエクスペリエンスを向上させることです。

モバイル・エッジコンピューティングという用語は、マルチアクセス・エッジコンピューティングの以前の、より狭い定義を指しますが、これらの用語は同じ意味で使用されることがあります。 

マルチアクセス・エッジコンピューティングは、大枠の定義でいえばクラウド・コンピューティングにおける進化形の 1 つであり、モビリティ、クラウド・テクノロジー、エッジコンピューティングを使用して、アプリケーションホストを一元化されたデータセンターからネットワークのエッジに移します。その結果、エンドユーザーに近いアプリケーションと、アプリケーションによって作成されたデータに近いコンピューティング・サービスが実現します。 

マルチアクセス・エッジコンピューティングの技術基準とアーキテクチャ基準は、主に欧州電気通信標準化機構 (ETSI) によって開発されました。

エッジコンピューティングとは、ユーザーやデータソースに物理的に近い場所で演算処理を行うコンピューティングのことです。

MEC は、サービスプロバイダー向けのエッジコンピューティングのユースケースです。サービスプロバイダーが物理アプライアンスからサービスベースのアーキテクチャに移行すると、結果としてデカップリングが生じ、モビリティワークロードを実行できる場所の範囲が広がります。モビリティワークロードが基地局やアクセスレイヤーなどの環境のさらに外側に配置され、ユーザーが開始したワークロードと組み合わされると、コンピューティング・トランザクションは以前よりもユーザーに近いところで行われるようになります。

多くのサービスプロバイダーは、ワークロードとサービスをコアネットワーク (データセンター内) からネットワークエッジ、つまり各拠点やセントラルオフィスの周辺に移動させています。スループットの向上とレイテンシーの削減を目的にサービスプロバイダーがモバイルワークロードをエンドユーザーに近づけることで実現するのが、マルチアクセス・エッジコンピューティングです。

たとえば、4G 接続デバイスがサービスプロバイダーのモバイルネットワークに接続する場合、ほとんどのモバイルアプリケーション、つまり「コア」は、エンドユーザーから遠く離れた大規模なモバイルデータセンターに集中的に配置されます。マルチアクセス・エッジコンピューティングにより、サービスプロバイダーはモバイルワークロードをユーザーに近づけることができます。 

使用されている場所の近くで実行されると、アプリケーションのパフォーマンスは向上し、処理タスクはより迅速になります。マルチアクセス・エッジコンピューティング環境は、アプリケーションがリアルタイムで使用できるデータと無線ネットワーク情報に加えて、超低レイテンシーと高帯域幅を可能にします。 

無線アクセスネットワーク (RAN) は、エンドユーザーのデバイスと事業者のネットワーク間の重要な接続ポイントです。RAN は、エンドユーザーのデバイスを、音声、データ、およびサービスプロバイダーに収益をもたらすビデオストリーミングや遠隔医療のようなオーバー・ザ・トップ (OTT) のサービスなど、オペレーターが有効にするサービスに接続します。 

MEC によって、承認されたアプリケーション開発者やコンテンツプロバイダーが RAN を利用できるようになり、アプリケーションのレベルだけでなく、ネットワーク機能や情報処理などの低いレベルでもエッジコンピューティングを活用できます。

5G は、エッジコンピューティングのユースケースと見なすことができ、他のエッジユースケースも可能にします。

5G デプロイメントの一環として、サービスプロバイダーはネットワーク機能を仮想化する必要があります。これにより、ネットワーク運用が単純化され、柔軟性と可用性が向上し、新しいサービスと機能を作成できるようになります。MEC によって、5G ネットワークのパフォーマンスおよびレイテンシーの要件を満たし、カスタマーエクスペリエンスを向上することができます。

MEC と 5G は、連携して新しいアプリケーションやサービスを提供することができます。5G を介して提供される付加価値サービス、つまり「スマート」アプリケーションは、MEC のプラットフォームで実行されます。たとえば、AI/ML アプリケーションが MEC のプラットフォームにデプロイされます。 

Red Hat のエッジ製品ポートフォリオにより、ネットワークのエッジにあるデバイスでも、データセンターと同じエンタープライズ・オープンソース・プラットフォームを構築できます。

Red Hat® Enterprise Linux® は、データセンターでエンタープライズ・ワークロードを実行し、エッジデバイスで低レイテンシーの意思決定を行うのに十分な一貫性と柔軟性を備えたオペレーティングシステムです。これにより、一貫性のないエッジ環境に一貫性のあるレイヤーを配置し、世界中の過酷な運用条件でエッジデバイスをデプロイするという課題に適応できるようになります。

Red Hat OpenShift は、エッジサイトの限られたスペースと電力の要件を満たす機能を備えた開発プラットフォームであり、スケールアウトされたエッジ・アーキテクチャを単純化する単一の一貫したビューで、場所に関係なく、すべてのデプロイメントを管理できる高度なクラスタ管理ツールです。

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