概要
ネットワーク自動化とは、プログラム可能なロジックを使用してネットワークリソースとサービスを管理することを言います。ネットワーク自動化により、ネットワーク運用 (NetOps) チームは、ユーザーが手動で実行するよりも迅速にネットワーク・インフラストラクチャとアプリケーションサービスを構成、スケーリング、保護、および統合できるようになります。
ネットワークとは
ネットワークとは、ハードウェア (ネットワーク・インタフェース・カード、イーサネットケーブル、スイッチなど) とソフトウェア (ソフトウェアデファインドネットワーク (SDN)、ソフトウェアデファインド・ワイドエリア・ネットワーク (SD-WAN)、ネットワーク機能仮想化 (NFV) を作成するもの) を使用して、ノードと呼ばれるエンドポイント間でデータを転送する仕組みのことです。
ネットワーク自動化とは
ネットワーク自動化により、ルーター、スイッチ、ロードバランサー、ファイアウォールにログインして手動で設定を変更してからログアウトするなど、ネットワークの管理に必要な手作業の手順が不要になります。ネットワーク自動化を行うには、オペレーティングシステム (OS) のコマンドラインインタフェース (CLI) レベルでプログラムされた連鎖スクリプトか、事前パッケージされた自動化ソフトウェアが必要です。
Red Hat のリソース
ネットワークを自動化する理由
基盤となる技術が進歩しているのにもかかわらず、数十年の間、ネットワーク管理はほとんど変化していません。ネットワークは通常、手作業で構築、運用、保守されます。しかし、ネットワークの構成とアップデートを手動で行う従来の方法はかなりの時間を必要とするうえミスが発生しやすいため、急速に変化するワークロードの要件に効果的に対応することができません。ネットワークリソースとサービスの管理を自動化すると、ネットワーク運用チームのアジリティと柔軟性が向上し、先進的なビジネス要求を効果的にサポートできるようになります。
ネットワーク自動化の仕組み
ネットワークを自動化する方法は数多くあり、自動化できるネットワーク・コンポーネントも多数あります。ほとんどのネットワーク自動化ソリューションは、両極となるコマンドライン自動化と自動化ソフトウェアの間にあります。
最も基本的なレベルでは、標準の CLI コマンドと引数を使用してネットワーク・コンポーネントを自動化できます。たとえば Linux® オペレーティングシステムでは、管理者は Bash 演算子を使用して、前のコマンドの結果 (成功の場合は「&&」、失敗の場合は「||」) に基づいてイベントを連鎖させることができます。あるいは、ユーザーは複数のコマンドをテキストファイルにまとめて記述し (このファイルのことをシェルスクリプトと言います)、1 つの実行コマンドで何度でもそれらすべてを一括して実行できます。
自動化ソフトウェア製品は、複数のネットワークタスクを統合して、パッケージ化されたプログラムにすることができます。このプログラムは、アプリケーションのフロントエンドから選択、スケジューリング、実行できます。たとえば、Red Hat® Ansible® Automation Platform を使用すると、アプリケーション・プログラミング・インタフェース (API)、プラグイン、インベントリー、モジュールを Playbook としてパッケージ化し、ネットワーク権限とネットワークを自動化できます。ユーザーはこの Playbook を参照、選択、実行して、AWS、マイクロソフト、シスコなど複数のサービスプロバイダー全体でネットワーク構成、セキュリティ、オーケストレーション、プロビジョニングなどの作業を自動化できます。
自動化できるネットワーク運用作業
ネットワーク構成
ネットワークを手動で構成すると、不整合や構成ミスが生じてネットワークが不安定になり、デジタルビジネス運用に必要な高レベルのサービスの提供が困難になります。自動化により、ネットワーク管理プロセスが標準化され、ベストプラクティスの施行が支援されます。ネットワーク運用チームはサービスの大規模な提供をすばやく容易に行うことができ、サービス停止の平均復旧時間 (MTTR) を短縮できます。
負荷分散とフェイルオーバー
パフォーマンスとコストを最適化するには、アプリケーション負荷をインフラストラクチャ間で分散する必要があります。しかし負荷分散を手動で行うとアプリケーションのパフォーマンスが低下したり、システムで問題が発生したときにすばやくフェイルオーバーできなかったりする可能性があります。負荷分散を自動化すると、手作業での介入が不要になり、継続的な調整とフェイルオーバーを迅速に行えるので、アプリケーションのパフォーマンスと信頼性を向上できます。
Ansible Automation Platform の使用事例
Red Hat Ansible Automation Platform のお客様は、自動化を適用してネットワーク運用を変革しています。世界中の組織が Red Hat とのパートナーシップや自動化コミュニティの支援を活用しながら、Ansible Automation Platform を導入することで、レジリエンスを向上させ、手作業を削減するとともに、自動化の文化を定着させています。
サウスウエスト航空
サウスウエスト航空のネットワークは同社の業務における重要な要素であり、120 の空港にわたる毎日数千便ものフライトをサポートしています。同社は IT ネットワークをサポートし、構成の標準化によってサービス停止を軽減するために Ansible Automation Platform を導入しました。自動化テクノロジーによってネットワークデバイスのソフトウェア・アップデートも加速され、エンジニアはイノベーションに集中できるようになりました。同社ではさまざまな部門で新しいユースケースを構築できるよう、Ansible Automation Platform テクノロジーの使用を拡大しています。
TD
北米全土で 2,800 万以上の顧客に銀行サービスを提供している TD は、サービスの信頼性を維持しながら急速な変化に対応できる、先進的でスケーラブルなネットワーク・インフラストラクチャを必要としていました。TD は Ansible Automation Platform を基盤として標準化し、ネットワーク管理を自動化しました。統一された自動化アプローチを採用することで、同行は安定性とセキュリティを損なうことなく、テクノロジーのプロビジョニングとアップグレードにかかる時間を数カ月から数日へと短縮しました。また、ネットワークチームやエンジニアは反復作業から解放され、問題解決やイノベーションに集中できるようになりました。
Red Hat を選ぶ理由
Red Hat の自動化ソリューションは、オープンソースソフトウェアの最も優れた特長であるイノベーションとコラボレーションを取り入れ、それらを
そして、テスト、パッケージ化、リリースが完了した後も、各 Red Hat 製品のソースコードはオープンなままです。そのため、お客様は Red Hat のツールのあらゆる部分を変更することができます。また、当社はユーザーがリアルタイムで Playbook を改善 (および追加) できるように支援しているため、当社の自動化プラットフォームを支える Playbook は常に進化し続けています。
Red Hat Ansible Automation Platform は、サブスクリプション・ベースの製品であり、Playbook、ビジュアル・ダッシュボード、イベント駆動型ソリューション、分析機能など、企業全体での自動化の導入に必要なツールがすべて揃っています。Red Hat の堅牢なパートナーエコシステムを通して認定コンテンツを取得し、ホストされた管理サービス、ライフサイクルに対応するテクニカルサポート、および Red Hat が数千ものお客様を支援することで蓄積された専門的な知識を活用できます。
実践的なトレーニング
Red Hat では事前構成済みの Red Hat Ansible Automation Platform 環境でインタラクティブラボを提供しています。このラボを活用すれば、迅速な開発とデプロイから、運用とアナリティクスの単純化、一貫性のあるエンドツーエンドのユーザーエクスペリエンスに至るまで、ネットワークおよび IT プラクティスを効率的に作成、管理、拡張する方法を実験、演習、習得できます。
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