概要
DevOps の自動化は、プロダクションのアプリケーションに反復的な更新を迅速にデプロイできるように、運用チームと開発チーム間のフィードバックループを円滑にするプロセスに、人間による作業を減らしてタスクを実行できるテクノロジーを追加することです。
自動化
自動化とは、人間による作業を削減できるテクノロジーを使ってタスクを実行することです。自動化は、プロセスの迅速化と環境のスケーリングに役立つだけでなく、継続的インテグレーション、継続的デリバリー、継続的デプロイメント (CI/CD) ワークフローの構築を促進します。自動化には、IT 自動化、ビジネス自動化、ロボティックプロセス自動化、産業自動化、人工知能、機械学習、ディープラーニングなど、さまざまな種類があります。
自動化できる DevOps プロセス
プロビジョニング
DevOps 環境にはさまざまなテクノロジーが含まれます。このような複雑な環境のプロビジョニングや変更のデプロイには時間がかかり、各コンポーネントについて専門的な知識が必要になります。Infrastructure as Code (IaC) のアプローチを自動化に適用すると、IT チームはセルフサービス機能を提供し、少ない手作業で事前に承認されたリソースと構成を実現できます。
開発
ソフトウェア開発者は、新しいアプリケーションとサービスの作成、継続的なテスト、デプロイに IT リソースを必要とします。手動の IT 運用ではリソースの遅延が発生したり、サービス提供のパイプラインが複雑化したりするため、概念実証 (PoC) のパフォーマンスが阻害され、最終的には開発に遅れが生じかねません。アプリケーション・プログラミング・インタフェース (API) 中心の設計と自動化を組み合わせると、IT チームはリソースを短時間で提供でき、迅速な PoC 、開発、テスト (Jenkins のようなテスト自動化のオープンソース・プロジェクトを使用)、デプロイの後ろ支えとなります。
DevOps プロセスを自動化した企業
Orange Sonatel
セネガルの大手通信サービスプロバイダーである Orange Sonatel は、プロビジョニング・プロセスとデプロイメントを自動化し、 新規サービスの提供を数日および数週間から数分に短縮し、使用するコンピュートリソースを 66% 削減しました。
Elo Serviços S.A.
Elo Serviços S.A. は IT 環境の自動化により、カスタマーサービスとアプリケーションのデプロイ、管理、更新を迅速化して、従来型の FinTech の競合に打ち勝ち、サービスの市場投入時間を 97% 以上短縮しました。
Red Hat を選ぶ理由
DevOps の自動化はソフトウェア開発モデル、つまり、エンタープライズ・オープンソース・ソフトウェア製品として強化およびリリースされる Linux® プロジェクトや Kubernetes プロジェクト、自動化プロジェクトに直接貢献するモデルの中核を成すものです。Red Hat® では、ソースコードに直接アクセスできるため、Amazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud、IBM Cloud、Alibaba Cloud などの一般的なクラウド・インフラストラクチャ・ベンダーやクラウドプロバイダーと高度に適合します。
Red Hat OpenShift による DevOps 自動化
Red Hat OpenShift® は、アプリケーションを大規模に構築、モダナイズ、デプロイできるエンタープライズ Kubernetes コンテナ・プラットフォームです。Red Hat OpenShift Pipelines (Tekton を利用) と OpenShift GitOps (Argo CD を利用) を通じた DevOps 自動化のための組み込み CI/CD 機能があります。これらの自動化ツールが連携して、アプリケーションを提供するためのスケーラブルで信頼できるパイプラインが形成されます。これらのツールは、セルフマネージドの Kubernetes プラットフォームまたは Red Hat OpenShift Service on AWS (ROSA) などの OpenShift のクラウドバージョンのいずれを使用していても利用できます。DevOps 自動化を ROSA を使用する方法については、以下の Red Hat Developer のラーニングパスを確認してください。